新帝国の奴隷 第２０話
「…はぁ…、…はぁ…！」
光沢のある鮮やかな緑と白のバイオスーツ。その胸の部分が大きく上下している。
「…はぁ…、…はぁ…！」
大切な友人であり、仲間であるはずの蔭山秀一が、自分のせいでプリンスへと改造され、その負い目を突かれ、秀一の目の前で何度も醜態をさらしたグリーンツー・高杉真吾。ただ殴られ、蹴られと言う肉体的ダメージだけならこんなに衝撃を受けていないだろう。真吾は、プリンスである秀一の他、ジューノイド・サイゴーンと、同じくジューノイド・メッツラーによって動きを封じられ、あろうことか、男性としての象徴であるペニスを弄ばれ、年下である秀一の目の前で何度も射精して果てたのだ。
「…う…、…あぁ…ッ!!」
時折、思い出したかのように声を上げる真吾。そのくりくりとした瞳は真っ直ぐに天井を見上げてはいるものの、はっきりと視界に物が映っているのかは定かではなかった。また、真っ赤になった顔には夥しい量の汗が流れ、体力的にも精力的にも限界であることを窺わせていた。
「…フフ…！」
ゆっくりと真吾に歩み寄る秀一。真吾の、光沢のある鮮やかな緑のバイオスーツの足の付け根。そこは大きく盛り上がり、未だに萎えることを知らない真吾のペニスの存在感をクッキリと浮かび上がらせていた。秀一は右足を上げると、真吾の股間へゆっくりと下ろした。
「んあッ!!」
真吾が声を上げ、ビクンと体を跳ねらせる。
秀一は何も言わず、その右足をゆるゆると動かし始めた。
「…ん…ッ、…ああ…ッ!!」
ざわざわと真吾の股間が蠢く。秀一の足の下にある真吾のペニスや睾丸が大きく蠢いている。時折、真吾が呻き声を上げ、顔を歪める。
「…もう、ダメだな…」
秀一はそう言うと、ゆっくりと足を離した。
「…う…、…あぁ…!!」
再びビクンと真吾の体が跳ね、そのまま床へ大の字になった。
「サイゴーンッ!!メッツラーッ!!」
クルリと振り向くと、背後に控えていた２体のジューノイドへ声を掛ける秀一。
「お前達はここを離れろ!!」
「しッ、しかしッ…!!」
何か言いたげにサイゴーンが声を上げる。すると秀一はニヤリと笑い、
「大丈夫だ。コイツはもう抵抗しないよ。見ろ！」
と言い、クルリと振り向いたかと思うと、右足を大きく振り上げたかと思うと、真吾の股間を思い切り蹴り上げたのである。
「ぐわああああッッッッ!!!!」
野太い声を上げ、体を大きく弓なりにした真吾が次の瞬間、股間を押さえ込んでゴロゴロとのたうち回り始めた。
「オレに辱めを受けても、一向に抵抗もしない。それどころか、されるがままだ！こんなヤツが、これ以上、戦えると思うか？」
「…では、次の間に控えております。…何かあれば、すぐにお知らせ下さい」
サイゴーンがそう言うと、メッツラーも頭を下げ、２体は部屋を出て行った。
「…ぐッ、…あぁ…ッ!!」
真吾が目をギュッと閉じ、顔を真っ赤にして必死に股間を押さえ込んでいる。その瞳からは涙が伝っていた。そんな真吾にツカツカと近付く秀一。そして、真吾の髪の毛を掴み、自分と向かい合わせた。
「…あ、…あぁ…ッ!!」
今の真吾は、まるで小動物のように瞳はきょときょとと忙しなく動き、小さく震えていた。その目からは涙が零れた。
「…フフ…ッ!!」
反対に秀一の瞳はギラギラと野獣のように輝き、小さく震える小動物を甚振ろうとする蛇のようであった。
「真吾さんが悪いんだからな？」
そう言うと秀一は立ち上がり、真吾の太く逞しい両足を持ち上げた。
「…な、…何を…!?」
両足が持ち上げられ、床に上半身だけを寝転がらせている格好になる真吾。そんな真吾の股間へ、秀一が右足を捩じ込ませた。
「真吾さんにイタズラするのさ！」
次の瞬間だった。
「うッ!?ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
真吾の野太い叫び声が再び響き渡った。
「やッ、止めろオオオオッッッッ!!!!止めてくれええええッッッッ!!!!」
股間に強烈な刺激を与えられ、為す術もなく悶える真吾。
「さっきはメカクローンにやらせたけど、今度は本物の僕がやってやるよ！それそれそれぇッ!!」
更に足の動きを加速させる秀一。
「ぐわああああああああああッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
真吾の叫び声が絶叫に変わり、首筋には青筋が立ち始めた。
「こぉんなことしたら、どうなるのかなぁッ!?」
秀一はそう言うと、持ち上げていた真吾の足を少し下げ、自身の右足を真吾の股下よりやや上部に移動し、激しく動かし始めた。その真下には、真吾のペニスと睾丸が！
「ぎゃああああああああああッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
真吾の絶叫が響き渡る。
「止めろオオオオオッッッッッ!!!!!!!!!!止めてくれえええええッッッッッ!!!!!!!!!!…つッ、…潰れるうううううッッッッッ!!!!!!!!!!」
真吾の顔が真っ赤から真っ青へと色を変えて行く。その時、真吾の股間への刺激が急に止まったかと思うと、ドスンと言う音と同時に、自身の足が地面へ投げ出されていた。
「…ぐッ、…おお…ッ!!」
あまりの鈍痛に腰を丸くし、股間を押さえ、動くことすら出来ない。
「…はぁ…、…はぁ…ッ!!」
勝ち誇った笑みを浮かべている秀一。しかし、その呼吸は大きく上がっていた。
「…真吾さんが、…悪いんだからな…？」
真吾の呵責を更に責め立てるように、秀一が同じ言葉を繰り返す。
「…も、…もう…！」
やがて、真吾がブルブルと震える体で、秀一を見つめた。
「…もう、…止めて…くれ…!!」
「…止める…？」
秀一はそう言うと、ゆっくりと真吾のもとで腰を下ろした。そして、真吾の肩に手をかけた。
「…止めてもいいよ…？」
そう言いながら秀一は、真吾をゆっくりと仰向けにして行く。
「…はぁ…、…はぁ…!!」
大きく息をしたままの真吾。そんな真吾の上に覆い被さるように、秀一が跨り始めた。
「止めてもいいよ？」
秀一がニヤリとする。
「真吾さんが、僕の奴隷になってくれるのならね！」