新帝国の奴隷U 第1話
極寒の地、南極――。
雪と氷に覆われた世界。高い氷山が聳え、雪が地の裂け目を隠すように降り積もる。その何もない世界では、一度入ったら最後、迷って出て来られないのではないかと言うほどに目標物などもなく、見果てぬ世界になっている。
その奥地に、その世界とは全く異なる様相を呈するものがあった。
新帝国ギアの要塞・ネオグラード。かつては人間だった狂気の科学者・ドクターマンが作り出した帝国と、その突出した異形の建造物。「メカこそ優秀、メカこそ絶対、メカこそ永遠」と言う信念のもと、狂気の科学力でこの世界を支配しようと企んだ。
そんなギアの野望を阻止しようと、超電子バイオマンと言う戦士が立ちはだかった。
だが今、そのバイオマンにも、ギアは暗い影を落としていたのだった。
…ジュボッ!!…ジュボジュボ…ッッッッ!!!!
要塞ネオグラードの奥の方の部屋。そこから聞こえる淫猥な音。その音と同時に、
「…あ…ッ!!…は…ああああ…ッッッッ!!!!」
と言う男性の低い喘ぎ声が聞こえて来る。
「…しゅ…、…いち…、…様…!!」
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
その男の声が徐々に上ずって行く。
とある一室で、1人の男がベッドに横たわり、体を仰け反らせて喘いでいる。端正な顔立ちだが、まだ子供のようなあどけなさを残している。
「…しゅ…いち…様…!!…秀一様…ああああ…ッッッッ!!!!」
光沢のある色褪せたグリーンのスーツが彼の体に密着するように纏わり付き、彼のガッチリとした体付きをクッキリと浮かび上がらせている。筋肉質な腕や上半身、脚。
そして、彼の男としての象徴・ペニス。
ガッチリとした2本の足の付け根部分に息づくそれは、今はそのスーツの裂け目から引っ張り出され、大きく怒張していた。太く、長く、黒ずんでいるそれはビクビクと大きく脈打ち、きれいなフォルムを形成している先端部分は真っ赤に腫れ上がり、その鈴口からはトロトロと淫猥な液体を溢れさせ続けている。
高杉真吾・グリーンツー。かつて超電子バイオマンだった男。
「グリーンツーッ!!」
大声を上げるとだみ声になる慎吾。その声でテクノブレスを操作し、光沢のある鮮やかな緑色のスーツのグリーンツーに変身していたのは今は昔。
「秀一様ッ!!秀一様ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
狂ったように叫び、彼のガッシリとした2本の足の間に座り込む1人の少年に懇願の眼差しを向けている。
「…ククク…!!」
高校生くらいだろうか。まるで女性のような切れ長の瞳はギラギラと輝き、目の前に横たわる真吾を見つめている。
「相変わらず、いやらしいペニスだね、真吾さんッ!!」
「…う…、…あ…あぁぁ…!!」
顔を赤らめ、はぁはぁと荒い呼吸を繰り返す。そして、
「…秀一…様…」
と、目の前にいる少年・蔭山秀一を呼んだ。
「何だい、真吾さん?」
分かっているくせに敢えて尋ねる秀一。その狡猾な眼差しが真吾をゾクゾクとさせていた。
「…オレの…、…オレの…ペニス…」
「真吾さんのペニス?」
「…オレの…、…ペニスを…。…もっと…、…刺激して…下さい…!!…オレから…、…バイオ…粒子を…、…もっと…、…搾り…取って…、…下さい…ッ!!」
「とか何とか言ってぇ、本当はもっと気持ち良くなりたいだけだろう?」
秀一がそう言うと、真吾は更に顔を真っ赤にして、
「うああああッッッッ!!!!」
と呻いた。
「…フフッ!!」
秀一は満足気に笑い、
「オレが作り出した薬は持続性が高いのさ。その力で、真吾さんのペニスをずっと勃起させたままに出来るんだ。そして、真吾さんのそれを刺激することによって、オレは延々とバイオ粒子を搾り取ることが出来るんだ!!」
「はぁッ、はぁッ!!」
目を潤ませ、解放を今か今かと待ち侘びる真吾。その表情にグリーンツーとしての、戦士としての面影など、最早、どこにもなかった。
「…じゃあ…」
秀一はニヤリと笑い、
「…行くよ?」
と言うと、真吾のペニスをゆっくりと口の中に含んだ。その途端、
「うああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と真吾がだみ声で叫ぶ。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
秀一が頭を上下に動かし、真吾のペニスを刺激する。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
真吾は秀一の頭の上に両手を載せ、淫らに喘ぐ。
「秀一様ッ!!秀一様ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
無意識なのか、秀一の頭の動きに合わせるかのように真吾が腰をガクガクと上下に揺り動かす。そして、
「…出るッ!!…出るッ!!」
と、目をギュッと閉じ、眉間に皺を寄せて叫んだかと思うと、
「うおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と咆え、ガクガクと揺り動かしていた腰をこれでもかと言うほど高くグンと突き上げた。その瞬間、
ドブッ!!ドブッ!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!ドブブブブ…ッッッッ!!!!
と言う音が聞こえ、真吾の筋肉質な双丘が小刻みに痙攣し、収縮運動を繰り返した。
「…んッ!!…んんんん…ッッッッ!!!!」
秀一の口の中にドブドブと溢れ出す熱い液体。秀一は一瞬、顔を歪めたが、
…ゴクッ!!…ゴクッ!!
と喉の大きな音を立てて、それを飲み込んだ。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
目をぱちぱちと小刻みに瞬かせる真吾。だが、その顔には恍惚な笑みが浮かんでいる。
…ジュボッ!!…ジュボジュボ…ッッッッ!!!!
その時、秀一は何度か頭を上下に動かし、やがて、
「ぶはッ!!」
と言う声と共に、真吾のペニスをようやく解放した。
「…フフッ!!」
頬を赤らめ、ウットリとした眼差しで真吾を見つめる秀一。さっきまでのギラギラとした瞳はすっかり穏やかになっていた。
「…また…、…出しちゃったね、真吾さん?」
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
お互いに見つめ合う2人。すると、秀一はゆっくりと真吾の胸に顔を埋めた。
「…秀一…様…」
サラサラの髪を優しく撫でる真吾。
「…真吾さん…。…あったかい…」
ゆっくりと瞳を閉じる秀一。
「…真吾さん…。…完全にオレの奴隷になっちゃったね…」
「…はい…」
トクン、トクン…。
真吾の心臓の鼓動が心地良い。
「…オレは…。…秀一様の…、…プリンス様の…、…下僕です…!!」
「…フフッ!!」
その時、秀一はあのギラギラとした瞳を真吾に向け、
「今は、別の人が新たなグリーンツーとして戦っているらしいね?」
と言うと、真吾は、
「…ああ…」
と短く返事をした。
「…オレの…、…弟です…」
「…フッ!!」
ゆっくりと体を起こすと、
「…高杉翔吾…、…か…」
と秀一は言った。
「…父であるドクターマンが作り出したこの新帝国ギアに楯突くヤツらめ…!!…このオレが地獄を見せてやるッ!!」
その時の秀一のその眼差しは、ドクターマンのそれと瓜二つだった。