新帝国の奴隷Ⅱ 第4話

 

「…ぐ…ッ、…うううう…ッッッッ!!!!

 しんと静まり返る住宅街。そもそもがジューノイド・メッツラーが作り出した閉鎖空間なのだが。その中で地面にうつ伏せに倒れ、呻き声を上げるグリーンツー・高杉翔吾。

「…く…、…っそ…ぉ…ぉぉぉぉ…ッッッッ!!!!

 キラキラと輝く光沢のある鮮やかな緑色のスーツ。翔吾のガッシリとした下半身を包むそれがはちきれんばかりに翔吾の太腿やぷりんとした双丘を浮かび上がらせる。

「随分といやらしい尻をしているんだな、翔吾って」

 そう言ったプリンス・秀一がツカツカと足音を立ててやって来ると、そのぷりんとした双丘を足で蹴飛ばした。その衝撃に、

「うわッ!!

 と翔吾は短い悲鳴を上げて再び前のめりに倒れ込んだ。

「なッ、何しやがるッ!?

「…ククク…!!

 秀一の目がギラギラと輝いている。

「真吾さんは足や腕、尻を噛ませてくれたけど、お前は噛ませてくれないのか?」

 ちらりと背後を見る。だが、そこにいるグリーンツー・高杉真吾は、

「…」

 と、無言で虚ろな瞳をしたまま、その色褪せたスーツの中で大きく勃起した自身の男としての象徴であるペニスをゆるゆると刺激しているだけだ。

「ふっざけんなああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 ゾワゾワとした悪寒が体中を駆け巡る。そして、咄嗟にテクノブレスを口に近付けると、

「こちらグリーンッ!!皆さんッ、助けて下さいッ!!

 と話し掛けた。だがすぐに、

「…あ、…あれ?」

 と言って、その場に固まる。

「…テッ、…テクノブレスが…ッ!?…反応しないッ!?

 その時だった。

 バリバリバリバリ…ッッッッ!!!!

 目の前が真っ白になり、体中に激痛が走った。

「ぐぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 突然の電撃に油断をしていた翔吾は見事にそれに絡め取られ、ゴロゴロと体をのた打ち回らせる。

「…あ…あ…あ…あ…!!

 目の前に星が瞬く。

「…兄…、…貴…ッ!?

「馬鹿なヤツだ。ここが閉鎖空間であることを忘れたのか!?

「…しゅ…、…い…ち…ぃぃぃぃ…ッッッッ!!!!

「オレは秀一じゃないッ!!プリンスだッ!!

 カッとなった秀一がズカズカとやって来ると、体が痺れて思うように動けない翔吾の両足を持ち上げた。そして、その股の間へ右足を捩じ込ませたのだ。

「はえッ!?

 突然のことに、翔吾は素っ頓狂な声を上げる。秀一は目をギラギラと輝かせ、不気味な笑みを浮かべている。そして、

「もっと痺れさせてやるよ!!

 と言った時だった。

 秀一の、翔吾の股の間へ捩じ込ませている右足がカクカクと小刻みに動き出した。それはつまり、翔吾の男としての象徴があるところに強烈な刺激を与えることになり、

「ああッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!

 と、翔吾は体をガクガクとさせながら短い喘ぎ声を上げ始めた。

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!

 激痛で体が思うように動かない。いや、正確には無理に動かせば、何とかなるのかもしれない。だが、目の前にいるのはプリンスと名乗っている蔭山秀一、生身の人間なのだ。

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

 されるがままの翔吾。

「…兄…、…ッッッッ!!!?

 ちらりと横目に映った兄・真吾を見た時、翔吾はぎょっとなった。

「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!

 目を虚ろにし、顔を赤らめ、荒い呼吸をしながら自身の大きく勃起したペニスを上下に刺激し続けている真吾。そして、その色褪せたグリーンツーのスーツのその部分がぐっしょりと濡れているのが分かった。

 グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!

 淫猥な音が聞こえて来る。

「…ああああ…、…ああああ…!!

「うぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 あんなに尊敬していた兄・真吾が、翔吾の目の前で淫らな光景を繰り広げている。

「…ククク…!!

 それに気付いた秀一が低く笑う。

「…真吾さん…。…お前がやられている姿を見て興奮してしまったみたいだね…!!…だったら…!!

 すると、秀一は目をカッと見開き、

「お前の淫らな姿を、真吾さんに見せてやれよッ!!

 と言うと、翔吾の股の間に捩じ込ませていた右足を少しずつ上の方、翔吾の男としての象徴であるペニスが納められている方へ向かって移動させ始めたのだ。

「…止めろ…!!

「…ククク…!!…今までの振動で少しは反応し始めているのかな?」

「…ッッッッ!!!!

 そうなのだ。

 翔吾の男としての象徴・ペニス。それはそれまでの振動で少しずつ、その形を変えつつあったのだ。それに、秀一も気付いていたと言うことになる。

「…たッ、…頼む…ッ!!

 小刻みな振動を与えながらも、寸でのところで止まっている秀一の右足。

「…そッ、…それ以上は…!!

「嫌だね!!

 その瞬間、

「ぐぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 と言う翔吾の絶叫が辺りに響き渡った。

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!

 ペニスに直接与えられる振動。その振動が心地良く、翔吾のペニスはムクムクとその大きさを変え始めた。

「…やッ、…止めろオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!…止めて…ッ、…くれええええええええええええええええッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!

 その時だった。

 別の方向でだみ声の叫び声が聞こえ、翔吾は思わずその方向を見た。

「…な…ッ!?

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!

 真吾が自身の大きく勃起したペニスを握り、グリーンツーの薄汚れた白いグローブを激しく上下に動かしていたのだ。

 グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!

 そして、そんな真吾の背後からは真っ黒な腕が伸び、真吾の筋肉質な胸に浮き出た2つの突起をクリクリと刺激している。

「…ククク…!!

 メッツラーが真吾の両胸の突起を小刻みに刺激している。

「…さぁ…。…お前もそろそろか…?」

「…く…っそ…オオオオオオオオオオオオオオオオ…ッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 翔吾の絶叫が辺りにこだました。

 

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