新帝国の奴隷U 第7話
バシュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!バシュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!
衝撃音と共に背後から眩い光が翔吾を包み込もうとした。
「…ッッッッ!!!?」
その光に気付き、思わず振り返った翔吾は、ドンッ、と言う音と共に腹部に衝撃を感じていた。
「…あ…」
その衝撃で体が物凄い勢いで吹き飛ぶ。まるで大きな丸太が強い風によって吹き飛ばされるように、翔吾は何の防御も出来ないまま、地面に叩き付けられていた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
意識が遠退いた。そのくらい激しい衝撃が腹部を襲ったのだ。それと同時に、凄まじいほどの電流が体を流れたのが分かった。そして、俄かに頭部に激痛を感じたその瞬間、
「…ぁぁぁぁ…。…ぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
と、翔吾は絶叫し、その場でゴロゴロと転がり始めたのだ。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
頭が割れそうになるほどに痛む。そして、小刻みに瞬く目からは星が飛び散っているようにも思えた。
「…あ…ッ、…頭が…ッ!!…割れそうだああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!ぐぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
翔吾が体を暴れさせる。ゴロゴロと地面を転がったかと思えば、体を縮めるようにしてもがき苦しむ。そのたびに、光沢のある鮮やかな緑色のグリーンツーのスーツが、翔吾のガッチリとした体付きを浮き立たせるようにして淫猥に輝く。
「…ククク…!!」
その光景を、秀一は満足げに見つめている。
「どうだッ、翔吾ッ!!オレが開発したバイオキラーガンの威力はッ!!」
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
とにかく頭に激痛が走る。グリーンツーのマスクをしていなくても、何かが軋むような、全てが狂うような感覚。
「…ちょ、…超電子…、…頭脳が…ッ!!」
体に力が入らない。グリーンツーのスーツを身に纏っているとは言え、並みの人間の力とさほど変わらない感覚がしていた。
「お前も真吾さんから聞いているだろう?親父であるドクターマンが作り出したバイオキラーガンが、イエローフォーを倒したことを!!オレはバイオ粒子を研究し、親父が集めた反バイオ粒子をより強力にし、このバイオキラーガンを作り出したんだ!!」
そう言うと、秀一はその照準を再び翔吾に合わせた。
「…ッ!?…やめ…ッ!!」
翔吾が目を見開き、一瞬、怯えた表情を浮かべたその瞬間、
バシュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!バシュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!
と言うあの衝撃音が聞こえ、翔吾は再び体に激痛を受けていた。
「うがああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
バイオキラーガンの洸の弾丸が翔吾の体にぶち当たった時、翔吾の体はまるで魚河岸に釣り上げられた魚のように大きく跳ね、その場でゴロゴロと激しくのた打ち回る。
「…あ…ッ、…頭が…ッ!!…割れ…る…ッ!!」
意識が遠退き、心拍数が速くなる。
「はぁッ!!はぁッ!!はぁッ!!はぁッ!!」
顔を真っ赤にし、虚ろな視線を床に投げ掛け、苦しむ翔吾。
「…ククク…!!」
そんな翔吾を見て、秀一は目をギラギラと輝かせ、不気味な笑みを浮かべている。そして、兄である真吾も同じようにニヤニヤと笑いながら、そのガッシリとした2本の足の付け根部分に息づく真吾の男としての象徴であるペニスを大きく勃起させ、グリーンツーの真っ白なグローブで揉みしだいていた。
「…あ…、…に…き…ッ!!」
助けてくれ、と言いかけて口をつぐんだ。
「…兄…、…貴…イイイイイイイイッッッッッッッッ!!!!!!!!」
兄がもっとしっかりしていれば、こんなことにはならなかったし、自分自身の人生も狂うことはなかった。兄が、もっとしっかりしていれば…。怒りと悲しみと、混乱と恐怖とが入り混じり、翔吾の頭の中はぐちゃぐちゃだった。
その時だった。
「おい、翔吾ッ!!」
秀一がそう言った時、翔吾は自身の体がふわりと宙に浮くのを感じた。
「…え?」
足がぴったりと地面にくっ付き、肩幅よりやや広めに広げられている。そして、両腕は肩の高さで真横に広げられている。翔吾はいわゆる大の字になって立たされていたのだ。
「…な…、…んだ…!?」
懸命に体を動かそうとするが、頭と指が動く程度でそれ以外は体を捻ったりすることも出来ない。
「ぬうううううううう…ッッッッッッッッ!!!!!!!!」
目の前ではサイゴーンが右手をブルブルと震わせながら妖しいオーラを放っていた。
「…サイゴーン、不動念力ィィィィッッッッ!!!!」
「…ククク…!!」
「…止めろ…!!」
サイゴーンの横で、秀一が再びバイオキラーガンを構えている。
「…たッ、…頼むッ!!…もうッ、止めてくれ…ッ!!」
「止めるわけがないだろう?」
当然のことながら、秀一が冷たく言い放った。
「さっき、言い忘れていたが…。…オレの開発したバイオキラーガンには副作用があってな…!!」
「…副…作用…?」
その時だった。
ドクンッ!!
突然、翔吾の心臓が大きく高鳴ったかと思うと、
「はうッ!?」
と素っ頓狂な声を上げた。
ドクンッ!!ドクンッ!!
「…な…、…ん…だ…!?」
心臓が大きく高鳴るにつれて、体が火照って来る。
「…か…ッ、…体が…ッ!!…熱い…ッ!!」
体中の血液が沸騰するような感覚。そして、それが翔吾のガッシリとした2本の足の付け根部分に息づく、翔吾の男としての象徴であるペニス。それがグリーンツーの光沢のあるスーツの中でピクピクと脈打ち、少しずつ形を変え始めていたのだ。
「…なッ、…何で…ッ!?」
顔を真っ赤にして目を見開く翔吾。
「アハハハハハハハハ…ッッッッッッッッ!!!!!!!!」
秀一は勝ち誇ったように笑うと、
「オレの作り出したバイオキラーガンのビームの中には、お前の性欲を高める薬も調合してあるんだ!!お前のバイオ粒子を簡単に奪えるようになあッ!!」
と言うと、
「今度はお前のペニスに直接ビームを食らわせてやるッ!!」
と言いながら、バイオキラーガンのトリガーに手を掛けた。
「止めろオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
翔吾の叫び声と同時に、
バシュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!バシュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!
と言う衝撃音と共に光の弾丸が飛び出し、
ドゴオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!
と言う音と共に翔吾のそこへ命中した。その途端、
「…おご…ッ!!」
と、翔吾は目をカッと見開き、腰を一瞬、引いた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
独特の鈍い痛みが体中に伝わる。
「…ぐ…ッ、…うううう…ッッッッ!!!!」
懸命にその痛みを堪えていたその時だった。
ドクンッ!!
「はうあッ!?」
再び心臓が大きく高鳴ったその時、翔吾は自身のペニスが熱くなるのを感じた。