新帝国の奴隷Ⅱ 第１８話
ドブドブドブドブッッッッ!!!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!
鈍い淫猥な音が響く。それと同時に、
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
と言う翔吾の野太く上ずった声。
「…こッ、…壊…れる…ッ!!…壊れるウウウウウウウウウウウウウウウウッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
その悲鳴は惨めそのものであったが、それでも翔吾の腰はガクガクと上下運動を繰り返し、体内に残るバイオ粒子を全て放出しようとしているかのようだった。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
やがて、翔吾の腰の動きが間隔を置くようになり、ビクッ、ビクッ、と痙攣をするようになった。目をカッと見開き、口から涎を溢れさせていた翔吾はその瞬間、
「…う…ッ!!」
と言ったかと思うと全身を脱力させ、床の上に完全に伸びた。と同時に、
ジュボッ!!
と言う音と共に、翔吾の黒ずんだペニスが真吾の口から引き抜かれた。
「ご苦労様、真吾さんッ!!」
そう言った秀一の両手には大きな容器があった。
「ここに出してよ」
「…ん…」
真吾は一言だけそう言うと、その容器に顔を近付けた。
…ドロ…ッ!!…グチュグチュ…ッッッッ!!!!
淫猥な音と共に真吾の口から吐き出される翔吾の淫猥な液体。それは、それまで翔吾から大量に吐き出されたにも関わらず、未だに濃白色でドロッとした粘着質を帯びていた。
「…ククク…!!」
それを見た秀一は目をギラギラさせ、
「凄いぞ、翔吾ッ!!お前のバイオ粒子、無尽蔵にあるようだなッ!!」
と言ったがすぐに不気味な笑みを浮かべ、
「…まぁ…、…それだけ禁欲生活をしていたと言うわけか…」
と、翔吾を侮蔑するように言った。だが翔吾は、
「…」
と声を発することなく、グリーンツーの光沢のある緑色のスーツの胸の部分を大きく上下させているだけだった。その時には、翔吾のペニスは少しずつ元の姿に戻り始めていた。
「さすが翔吾だなッ!!まだまだ出るんじゃないのかあッ!?」
真吾がそう言った時、秀一は、
「いや、暫く休ませよう。オレが作ったバイオキラーガンの催淫剤の効果は永遠のように持続するようだから、暫くすれば、また復活するんじゃないのかな？」
と言った。
「じゃあ、オレのバイオ粒子を翔吾にやるとしようかな!!」
その時、真吾は翔吾の顔の目の前にしゃがみ込んだ。
「…あ…、…に…、…き…」
弱々しく声を上げる翔吾。
「…ククク…!!」
目をギラギラと輝かせ、しゃがみ込んだ中心部分からはぽたぽたと淫猥な透明な粘着質の液体が零れ落ちている。
「何だよ、翔吾。オレのが欲しいのか？」
そう言いながら真吾は膝立ちになり、色褪せたグリーンツーのスーツの中で大きく勃起し続けるペニスを見せ付けるようにした。そして、
「欲しいなら、お前にやるよッ!!」
と言うと、そのスーツを持ち上げた。そして、
「…ん…ッ!!」
と呻き、そこを左右に引っ張った。
…ビッ!!…ビィィィィッッッッ!!!!
鈍い音が聞こえ、そこから真吾の黒い茂みが見えた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
目を見開き、それを凝視している翔吾。
「おいおい、翔吾ォッ!!お前のペニスもまた大きくなったじゃねぇかよッ!!」
翔吾のペニス。元の姿に戻っていたそれが再びビクンッ、ビクンッ、と脈打ち始めたかと思うと、ムクムクと頭をもたげ始めたのだ。
「…フンッ!!」
その光景を見ていた秀一が鼻で笑い、
「やはり、翔吾は壊れていたか…」
と言うと、
「おい、メッツラー。翔吾のバイオ粒子を持ってオレと一緒に来るんだ!!」
と言った。
「オレはバイオキラーガンのビームの濃縮を進める。真吾さん、翔吾の相手をしてあげてよ!!好きにしていいから!!」
それだけ言うと、秀一はメッツラーと共にその部屋を出て行った。
「…だとよ!!」
「…あ…あ…あ…あ…!!」
じりじりと翔吾に膝で近付いて行く真吾。
「…あ…、…に…き…」
翔吾の目の前には、真吾の大きく勃起したペニスがある。
…ポタッ!!…ポタッ!!
そんな翔吾の顔へ、真吾のペニスから滴り落ちる淫猥な液体が落ちる。
「…咥えろよ…」
真吾の冷たい声。目も笑っていない。ただただ、冷酷な表情の真吾がそこにはいた。
「…」
ブルブルと震える翔吾の右手が、真吾のペニスへと伸びて行く。そして、淫猥な液体でぐっしょりと濡れたそれをグリーンツーの真っ白なグローブで握った。その瞬間、
「…ッ!!」
と、真吾がピクリと体を痙攣させ、顔を歪める。
「…さぁ…、…翔吾…」
「…」
虚ろな瞳の翔吾。その顔が真吾のペニスへと近付いて行く。
「はぁッ!!はぁッ!!」
真吾の呼吸が荒くなって行く。翔吾が。弟である翔吾が自身のペニスを握り、それを今にも口に含もうとしている。
正直、真吾は翔吾に対してコンプレックスを持ち続けていた。ラグビー一筋、プロにもなろうとしていたこの男。何をやっても中途半端で投げ出していた自身が最も羨ましく、妬ましく思っていた男。そんな男が今、自身の目の前に跪き、自身の欲望の象徴とも言えるべきペニスを口に含もうとしている。弟を支配する、虐げると言うこの上ない興奮が真吾を高揚させていた。
「…は、…早く…!!」
目をギラギラと野獣のように輝かせ、その屈辱的な光景を見つめている真吾。
「…」
翔吾は目を虚ろにしたまま、真吾のペニスに顔を近付けて行く。そして、ゆっくりと口が開き、真吾のペニスがゆっくりとその中へ消えて行く。そして、その口がゆっくりと閉じられた時、
「…あ…ッ!!」
と、真吾がビクリと体を跳ねらせた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
ビリビリとした心地良い電流が真吾のペニスを襲う。
…ジュッ!!…ジュブッ!!
翔吾は目を閉じ、ゆっくりと顔を前後に動かしている。
「…あ…、…あぁぁ…!!」
真吾はウットリとした表情を浮かべ、頭を天井へ向け、
「…気持ち…、…いい…!!」
と、恍惚な笑みを浮かべて呟くように言った。
「…翔吾…の…、…口の…、…中…。…最高…だぜ…!!」
その腰が少しずつ前後に動き始めていた。