最高のプレシャス 第16話
「…んん…ッ!!…んんんんうううう…ッッッッッッッッ!!!!!!!!…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
両手両足を無機質な台に変化したベッドの上に拘束されている暁。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
ボウケンレッドの光沢のある鮮やかな赤と白を基調としたスーツを身に纏い、その筋肉質な胸を大きく上下に動かしている。
「…あ、…あぁぁ…!!」
その顔は真っ赤になり、玉のような汗が部屋の照明に照らされてきらきらと輝く。その目からは涙が、口元からは涎が零れ落ちていた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
時折、ビクッ、ビクッ、と体を上下に跳ねらせ、体の奥底から込み上げて来る感覚を必死に堪えようとしていた。
暁のガッシリとした2本の足の付け根部分。眩しいくらいに光る真っ白なスーツに、大きな山が形作られていた。暁の男としての象徴であるペニスが、普段よりも大きいのではないかと言うほどに勃起し、太く、長くその形を現していたのだ。そして、その根元部分は不自然な形に膨らみ、ビクッ、ビクッと大きく脈打っていたのだった。
「…暁兄ちゃん、…やっぱりスゲェよ…!!」
そんな暁の横で、魁がウットリとした表情で暁を見つめている。魁は今、マジレッドに魔法変身し、その体を鮮やかな光沢のある赤色のスーツが纏わり付いていた。
「…僕、…本当に兄ちゃんが大好きなんだ!!…だから、兄ちゃんを僕のものにしたいんだ…!!」
そう言うと、魁は暁の顔に自身の顔を近付け、
…チュッ!!
と言う音と共に、暁にキスをしていた。
「…か…、…い…!!」
その時、暁の潤んだ瞳が魁の方を向いた。
「なぁに、暁兄ちゃん?」
「…も…う…。…や…めろ…!!」
そう口からは出て来るものの、暁の心の中ではおぞましいほどの欲望がグルグルと渦巻いていた。
(…イキたい…!!)
自身の大きく勃起したペニスを何度も何度も刺激され、射精しそうになる感覚を何度も味わった。だがそれは、魁が放ったジルマ・マジュナによって、射精しそうになる瞬間、ペニスの根元が強い力で締め付けられ、淫猥な液体が飛び出すのを封じ込められた。そんな状態なのに、魁は更にマジーロ・マジカによって暁の体をより一層敏感にさせ、ちょっとでも触れられれば、射精しそうな感覚が一気に押し寄せる体にされてしまっていた。
(…だが…!!)
だが、暁は世界中のプレシャスを回収するボウケンジャーのリーダー・ボウケンレッドでもあった。人々の憧れの対象でもあった暁自身が、近所の幼馴染みだった魁にその秘密を掴まれ、今、こうして屈辱的な行為を受けている。そして、そんな魁の目の前で射精などしようものなら、いよいよ自分のプライドがズタズタになる。それだけはどうしても避けなければならなかった。
「…これ以上、…こんなことをしても、…意味がない…!!」
何とかして魁を睨み付ける。すると、魁はちょっと驚いた表情を見せたが、すぐにフッと笑い、
「暁兄ちゃあん。自分の立場が分かってるの?」
と言うと、暁のボウケンレッドのスーツの股間部分に手をかけた。
「…」
だが、暁は目を閉じ、魁のされるがままになっている。
「あれえ?暁兄ちゃん、諦めちゃったの?」
魁が尋ねると、暁は少し間を空けてから、
「…お前に…。…今のお前に何を言っても、無駄だからな…!」
と言い放った。
「…お前の、…好きにしろ…!」
だが、この時、暁の心の中には自分でも信じられないほどのおぞましい感情が渦巻いていた。
(…早く…!!…早く、…イキ…たい…!!…早く、…楽になりたい…ッッッッ!!!!)
「…フフッ!!」
それに気付いてか、気付いていないでか、魁はニヤリと笑うと、
「まぁ、いいや。兄ちゃんをもっともっと苦しめるんだから!!」
と言い、暁のボウケンレッドのスーツの股間部分を思い切り左右に引っ張った。その途端、
…ビッ!!…ビイイイイイイイイッッッッッッッッ!!!!!!!!
と言う音と共に、
ビイイイイイイイインンンンンンンンッッッッッッッッ!!!!!!!!
と言う音がして、ボウケンレッドのスーツの束縛から解放された暁のペニスがその裂け目から物凄い勢いで飛び出し、ブラブラと揺れたかと思うと、暁の体と垂直に勃った。
「スッゲエエエエッッッッ!!!!暁兄ちゃんのチンポ、何度見てもエロいよなああああッッッッ!!!!」
魁は嬌声を上げると、暁のペニスをギュッと握った。その瞬間、
「んああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と叫び、体をビクビクと跳ねらせた。
「フフッ!!行くよ?」
暁のペニスを握り締める魁の右手がゆっくりと動き始める。その右手の動きが少しずつ加速度を上げて行く。それに合わせるかのように、
「…んッ!!…んく…ッ!!…んんんん…ッッッッ!!!!」
と、暁も目を硬く閉じながら呻き声を上げる。
「ほぉら。ほらほらあッ!!」
その手の動きが激しさを増して行く。
「んんんんッッッッ!!!!…んく…ッ!!…ふ…、…うんんんん…ッッッッ!!!!」
最初は懸命に耐えていた暁だったが、
「んんんんああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と、最後の方には叫んでいた。
「ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!ああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
頭をブンブンと左右に振り、叫び続ける暁。
「スッゲエエエエッッッッ!!!!暁兄ちゃんのチンポ、僕の手の中でビンビンになってるッ!!それに物凄く硬いよッ!!」
「…あ…あ…あ…あ…!!」
下腹部に込み上げて来る、あの忌まわしい感覚。
「フフッ!!」
その時、魁は暁のペニスを上下に刺激しながら、
「…暁兄ちゃん。…イキたい…?」
と尋ねて来た。
「…あ…、…あぁぁ…!!」
暁の目から涙が零れ落ちる。
「…たい…!」
「え?」
「…か…い…!!…オッ、…オレを…ッ!!…オレをッ、イカせてくれええええええええええええええええッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
暁がそう叫ぶが、魁は、
「イキたいの?」
とニヤニヤと笑っている。
「ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
その間にも、暁の下腹部には後から後からあの感覚が押し寄せ、今にも爆発しそうになっている。
「イキたい…!イキたいッ!!魁ッ、頼むッ!!もうッ、イカせてくれええええええええええええええええッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
「…じゃあ…」
魁の目がギラリと光った。
「ちゃんとお願いして?」
「…ッ!!」
一瞬、暁は目を見開いたが、
「…お、…お願いします…、…魁…君…。…オレの、…オレのチンポを、…しごいて…、…オレを、…イカせて…下さい…!!」
と言った。
暁の男としての自然なままの欲望が、理性やプライドを押し流した瞬間だった。