違反切符 第13話
「うぅわああああああッッッッッッ!!!!!!」
今なら全てが理解出来る。
伊達健太の家に呼ばれ、グリーンレーサーにアクセルチェンジさせられた上にベッドに四肢を拘束された。そして、高校生のくせに電動マッサージ器で腰をマッサージする健太に、最初は違和感すら覚えなかった。育ち盛りでもあり、その影響で体のあちこちが痛むのだとばかり思っていた。ところが、時折、健太はそれをさり気なく動かす。と同時に、それはグリーンレーサーにアクセルチェンジしている上杉実の、男としてのシンボルをその振動で刺激したのだ。
「フフッ!!ほぉら、電動マッサージ器の刺激で、実のここを一気に勃起させてやるよ!!」
健太が目をギラギラさせて、電動マッサージ器を実の股間の先端部分へ宛がう。その強烈な振動は、強烈な電流となって実の体中を駆け巡る。
「ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!」
ビクビクと体を跳ねらせ、身悶える実。顔を真っ赤にし、額にはうっすらと汗が滲んでいる。
「…やッ、…止めろオオオオッッッッ!!!!」
手で妖しく撫でられたり、大きく勃起したそれを握られて上下されるのとはまた違った感覚に、実の快感はあっと言う間に追い詰められて行く。
(…ア、…アカン…ッ!!)
何か、別のことを考えて気を紛らわそうとした。
「フフッ!他ごとを考えて気を紛らわそうとしてるだろ、実ぅ?」
その言葉にギクリとなる実。そして、健太の顔を見た途端、血の気が引いた。
「…あ…あ…あ…!!」
健太の表情。目は野獣のようにギラギラと輝き、口は不気味なほどに歪んでいた。そして、健太の左手にはビデオカメラがしっかりと握られていたのである。
そう。実がグリーンレーサーに変身するところをしっかりと捉えたあのビデオカメラだ。
「フフッ!お前はオレの言うことを聞くしか出来ねぇんだよ!余計なことを考えずに、さっさと勃起させろよ!」
そう言うと健太は、実の股間に当てていた電動マッサージ器を離した。
「…ッ!?…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
電動マッサージ器が股間から離れた途端、弓なりになっていた実の体がガクンとベッドの上に落ち、実は荒い息をし始めた。すると健太は、今度はそれをゆっくりと実の顔へ近付けた。それは相変わらずヴヴヴヴヴヴ…、と言う弱い振動音を立てている。
「…なッ、…何を、…する気やぁ…ッ!!」
「見ろよ、実ぅ!」
健太の指先は、電動マッサージ器のスイッチ部分にある。そこには、「HIGH」と「LOW」と言う文字が書かれており、スイッチは「LOW」を指していた。
「…ま、…まさ…か…!!」
実の顔に怯えの表情が浮かぶ。そして、
「…や、…止めて、…くれ…ッ!!…こ、…これ以上は、…堪忍…して…、…くれ…!!」
と顔を小刻みに震わせた。
「フフッ!」
そんな実の懇願を無視するかのように健太は小さく笑うと、電動マッサージ器を持っている右手で実の股間を突く。
「…半勃ちってとこかな…?…じゃあ、完全勃起と行こうか!!」
そう言うと、健太は電動マッサージ器のスイッチを「HIGH」へ動かした。
ヴウウウウウウンンンンンン…!!!!
と言う小刻みな振動音が響き始める。
「…や、…止めろ…!!」
実は、懸命に体を捩じらそうとする。だが拘束された四肢はビクとも動かず、出来ることと言えば、頭を左右に振ったり腰を突き上げることくらいだ。
「フッフッフ…!!」
健太が勝ち誇った笑みを浮かべ、右手に持った電動マッサージ器を実の股間へ近付けて行く。
「さぁ、グリーンレーサーが喘ぐエッチな姿をしっかりと収めさせてもらうよ…!!」
そう言いながら、左手に持ったビデオカメラを自分の肩に担ぎ上げるようにする。
「…たッ、頼むッ!!…堪忍してくれえ…ッ!!」
実の目が心なしか滲んでいるように見える。だが、そんな実の声を無視するかのように、健太は小刻みに振動し続ける電動マッサージ器を実の股間の先端へグッと押し当てたのである。その瞬間、
「ああッ!?ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と言う実の絶叫が部屋中にこだました。
「ぐああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
腰をグンと突き上げ、目をカッと見開いた実が叫び続ける。その首には青筋がクッキリと浮かび上がっている。
「ほぉら…、もっともっと気持ち良くなれよぉ…!!」
そう言うと健太は、電動マッサージ器を実の股間全体を撫でるかのようにゆっくりと動かし始める。
「…んッ!!…くううう…ッ!!…んああああッッッッ!!!!」
自身の股間のそれに当たるか当たらないかくらいの微妙な位置で、妖しくゆっくりと動く電動マッサージ器。その振動は当たっている部分だけではなく、股間全体を覆うかのようにざわざわとした刺激を伝えて来る。
「…や、…止め…ろ…おおおお…ッッッッ…!!!!」
実は今、目を固く閉じ、必死にその刺激に耐えようとしていた。
「フフッ!無駄無駄ぁッ!!オレだって、こいつの凄さは身を持って体験してんだからな!!」
その言葉に、実は目を見開き、健太を見つめた。
「…そうだよ。…オレだってお前と同じ男さ!…感じるところは既に研究済み、ってわけさ!」
その時だった。実の体に今までにないほどの電流が流れた。
「ああッ!?」
素っ頓狂な声を上げた次の瞬間、
「うぐわああああああああああッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
と言う実の絶叫が響いた。
「フフッ!!感じるところはやっぱり同じみてぇだな!!」
健太の右手。電動マッサージ器の先端は、実の股間の先端を押さえ付けていた。
「ああああッッッッ!!!!やッ、止めろオオオオッッッッ!!!!止めてくれええええッッッッ!!!!」
顔を真っ赤にした実が頭をブンブンと左右に振る。
「チンポの先端の括れ部分はな、一番感じやすいところなんだよ!!そぉら、もっと感じろよ!!」
健太が荒い息をしながら、実のそこへ電動マッサージ器を強く押し付ける。
「ああああああああああッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
そのうち、グリーンレーサーのクルマジックスーツにこんもりとした影が出来始めた。
「あははッ!!実のチンポ、完全に勃起したみてぇだな!!」
そう言うと健太は、電動マッサージ器を実のそこから少しだけ離した。
「…ッ!?…んんん…ッッッ!!!!」
そう言いながら実が腰を何度か跳ねらせる。そのたびに、グリーンレーサーのクルマジックスーツの中に納まった実のそれが何度も何度もふてぶてしく跳ねたのだった。