違反切符 第14話
「…んんんーーーッッッ!!!!…ぐ…うううう…ッッッッ!!!!」
両手両足を拘束され、顔を真っ赤にして呻くグリーンレーサー・上杉実。
「…く…っそおおおお…ッッッッ!!!!」
気が狂いそうになっていた。何度も何度も腰を跳ねらせる。体の奥底から湧き上がって来る、じんじんとした疼き。正直なことを言えば、両手さえ拘束されていなかったら、今、自分が跳ね上げている腰の上にある膨らみを優しく覆いたかった。
「フフッ!何だよぉ、実ぅ?すんげぇ、エロいんだけど…!!」
その元凶がここにいた。
「どうしたんだよぉ、実ぅ?もしかして、電マで滅茶苦茶感じちゃったとか?」
半袖短パン姿の高校生・伊達健太が、実の横でニヤニヤと笑っていた。その右手にはヴウウウウンンンンン、と振動音を立てている電動マッサージ器が、そして左手にはビデオカメラが握られていた。
「それにしてもデッケェよなぁ、実のチンポって!!」
健太はそう言いながら電動マッサージ器のスイッチを切ると、それをベッドの上に置き、ビデオカメラをゆっくりと実の股間部分へ近付けた。
「…や、…止めろ…ッ!!…恥ずかしい…やんけ…!!」
はぁはぁと荒い息をしながら、実が自身の股間を見つめる。
この時、実のそれは大きく勃起し、光沢のある鮮やかな緑色のクルマジックスーツの中で、クッキリとその存在を表していた。
「大人のチンポだよなぁ!先端なんかしっかりと亀の形をしてるしさぁ、太てぇし、硬てぇし…!それに、タマなんかズッシリとしてんだもんなぁ!」
そう言うと健太は、実の股間の下に息づく2つの睾丸をキュッと握った。
「んああああッッッッ!!!!」
その瞬間、実の体へ鈍い痛みが走り、実は腰を突き上げ、思わず叫んだ。
「あぁ、悪りぃ悪りぃ!」
口ではそう言うものの、ニヤニヤとした笑みを浮かべている健太。
「…こ、…こ、…こんの…!!」
「って言うかさ、忘れてねぇだろうなぁ?」
その言葉に実は思わず凍り付いた。
「…あ…あ…あ…!!」
全身から力が抜けると言うのはこう言うことを言うのかと分かるほど、一気に体中から力が抜ける。すると健太は、
「そうそう。お利口さんですねぇ、実君は!」
と言い、実の勃起しているそれを静かに握り、スーツの中でゆっくりと持ち上げた。
「実君はオレの奴隷なんだからさ、ちゃんと言うことを聞けよな?」
そう言いながら、実のそれをゆるゆると上下し始める。
「…あ…ッ!!…あ…ッ!!…ああッ!!ああッ!!」
体を捩じらせ、思わず喘ぎ声を上げる実。すると健太は、
「気持ちいいのか、実ぅ?」
と実に問い掛けた。
「…んん…ッ!!…ぐぅ…ッ!!」
そんな健太の問いかけに口を閉じ、目を固く閉じてしまう実。すると健太は、
「あ〜らら、反抗的ィ!」
と言い、握っていた実の股間のそれを離すと、ベッドの上に放り投げてあった電動マッサージ器を手に取った。
「…あ…あ…あ…!!」
ヴウウウウウンンンンン、と言う小刻みな振動音が聞こえ始めた瞬間、実が目を見開き、顔を青ざめさせた。
「…い、…嫌…や…!!」
首を小さく左右に振り続ける実。
「…や、…止めて…くれ…!!…オレが、…オレが、…悪かった…から…!!」
だが健太は、そんな実の声を無視するかのように、ゆっくりと電動マッサージ器を実の股間へ近付けて行く。
「フッフッフ…!!」
それでも、健太の手は止まらない。
「…たッ、…頼む…ッ!!…け、…健太…様…ッ!!」
忘れていたかのように、無意識に口から飛び出す、一番言いたくない言葉。
「…お、…お願いです…ッ、…健太様…ぁ…ッ!!」
だが、その時だった。
ヴウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!
と言う小刻みな振動音と同時に、何かが擦れるような音が聞こえた。その途端、
「ああッ!?ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と言う実の悲鳴が耳を劈いた。
「ひがああああああああああッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
ベッドに拘束され、腰を上下に何度も何度も跳ねらせる実。目をカッと見開き、額と首筋に大きな筋が浮かび上がる。
「うがああああああああああッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
ガタガタとベッドが揺れる。だが、健太はニヤニヤしながら、ひたすら実の股間へ電動マッサージ器を当て続けている。
と、その時だった。
…グシュッ!!…グシュグシュッッッッ!!!!…グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!
淫猥な音が聞こえ始めた。
「…え?」
健太はそう呟くと、電動マッサージ器の電源を切り、実の股間から離した。そして、その場の状況を確かめるや否や、火が付いたように笑い始めた。
「…んなッ、…んなッ!!…な、…何だよぉ、…実ぅ…ッ!!」
涙を流して大笑いする健太。
「…みッ、…見るな…ぁ…ッ…!!」
弱々しく、息も絶え絶えに言う実。
実の大きく勃起した股間。亀の形を象った先端部分から粘着質の液体が溢れ出し、グリーンレーサーのクルマジックスーツの光沢を失わせていたのだ。
「…やっぱり、…感じてた…んじゃねぇか…よ…ぉ…ッ!!」
息苦しそうにそう言うと、健太は再び電動マッサージ器を握り直した。
「…おッ、…お願いですッ!!…も、…もうッ、…止めて下さい…ッ!!…健太様ぁッ!!」
すると健太は、
「ここまで来たんだったら、徹底的に楽しもうぜッ、実ぅッ!!」
と言い、電動マッサージ器のスイッチを入れた。
ヴウウウウウンンンンン…!!
再び、あの忌々しい音が聞こえて来る。
「…嫌だ…!!」
実の目から涙が伝う。
「…お、…お願いです…!!…健太様ぁ…ッ!!…もう、…お許し下さい…ッ!!」
涙が後から後から溢れ出し、実の頬を伝って行く。
「おいおい、実ぅ。その泣き顔もしっかりと撮られてんだぜぇ?」
何を言っても無駄なのだろうか。実が諦めかけたその時だった。
ヴウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!
その途端、実の体に再び激しい電流が流れた。
「うがああああああああああッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああああッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
実の体が棒のように硬直し、ベッドの上で大きく弓なりになった。そして、頭を大きく仰け反らせながら、実の絶叫が部屋中に響き渡ったのだった。