終わらない因縁 第11話
「…ククク…!!」
1人の男が目の前で繰り広げられている光景を見てニヤニヤと笑っている。
「…大五…。…バカなヤツめ!!…万華鏡伯爵が作り出した幻影のクジャクを本物と思い込み、愛などと言う下らぬ感情に流されるとは…!!」
シャダム。ゴーマ族にしてゴーマ十六世にまで上り詰めた男。一度はダイレンジャーに倒されるものの、今、再び、怨念となってこの世界へ舞い戻って来た。その禍々しいほど憎悪に満ちた目がギラギラと輝く。そんなシャダムの目の前では、ゴーマ怪人・万華鏡伯爵がその筒状になった頭部から靄のようなものを噴き出させ、辺り一帯を包み込んでいたのだった。
「…大五…!!…万華鏡伯爵が作り出した幻影のクジャクの愛によって、…その狂おしき世界の中で朽ち果てるがいい…!!」
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
眩しいほどに真っ白なキーンと静まり返ったその空間の中で、大五はシシレンジャーに気力転身し、荒い呼吸を繰り返している。鮮やかな白と緑を基調としたスーツがキラキラと輝く。
「…うああ…ッ!!」
大五のがっしりとした2本の足の付け根部分。大五の男としての象徴であるペニスは今、その鮮やかな緑色のスーツの中で雄々しく勃起し、その形をクッキリと浮かび上がらせていた。
「…フフッ!!」
大五の目の前にいるクジャクが悪戯っぽく笑う。
「大五…。…余程、我慢が出来ぬようだな…。…だが、いつ見ても惚れ惚れするほどの形だ…!」
そう言うと、クジャクは大五の目の前にしゃがみ込み、
「お前のペニス、良く見せておくれ!」
と言ったのだ。
「うああああッッッッ!!!!」
その時、大五は体を少し仰け反らせ、左手を頭に置いた。
「…そ、…そんなに、…見ないでくれ…!!」
「おお、大五!お前のペニスがピクピクと脈打っておるぞ!!」
クジャクが頬を赤らめ、嬉しそうに言う。
「大五のペニス。長くて、太い。…それに…」
その時、クジャクのしなやかな指が大五のペニスに近付くと、それを優しく握った。その瞬間、
「ああああッッッッ!!!!」
と大五が叫び、同時にペニスがビクビクと脈打った。
「フフッ!!大五ったら、そんなに感じておるのか?…ならば…!」
クジャクはそう言うと、
「ふぅぅ…」
と吐息を大五に吹きかけるようにした。
「うぐッ!?」
その途端、大五の体がビクリと痙攣したかと思うと、そのままの姿勢でその場に固まった。
「…な…、…何…を…!?」
指一本動かせない状況に、大五が思わず声を上げる。するとクジャクはクスッと笑い、
「心配せずとも良い。この間のようにお前に快楽を与え、大地動転の玉を作り出すお前の気力を放出させるのだ」
と言った。すると大五は、
「…そ、…そうだ…」
と言い、それまで虚ろだった視線が厳しくなり、真剣な眼差しを浮かべた。
「…そうだ…。…俺は、大地動転の玉を作らなければならないんだ。…俺の、…俺のチンポから溢れ出る気力と、…お前の妖力を混ぜ合わせ、…シャダムを封じ込めるための大地動転の玉を…!!」
そして、大五はクジャクを見ると、
「頼むッ、クジャクッ!!俺を、またイカせてくれ!!そして、俺の気力を搾り取ってくれ!!」
と言い始めた。
「…すまぬな、大五…」
不意に悲しげな表情を見せるクジャク。
「…我らが、…シャダムの怨念を抑え切れなかったばかりに…」
「それは気にするなって言っているだろう?」
大五は優しく諭すように言う。
「道士・嘉挧も言っていた。『一つの力を二つに分け、お互いが争いながら永遠に生きて行く。これ即ち、人間の宿命なのだ。妖力が滅べば、気力も滅ぶ。気力が残れば、妖力もまた残る。全てが虚しい戦いなのだ』と。俺達は、そう言う運命なのかもしれない。だからクジャク、遠慮はいらない!想い切りやってくれ!」
「ンフフ…」
不意にクジャクが笑い始める。
「…大五…。…口ではカッコいいことを言っているようだが、…お前のペニスは正直なようだな!!」
「…え!?…あ…」
大五のペニス。シシレンジャーの光沢のある鮮やかな緑色のスーツの中で、その大きさを維持したまま、相変わらずビクビクと脈打っていたのだ。
「フフッ!!これはお仕置きが必要だな…!!」
そう言ったクジャクが大五の前に立ったかと思うと、大きく勃起している大五のペニスを優しく握り、ゆるゆると上下に動かし始める。その刺激に大五は、
「…んッ!!…んく…ッ!!…んんんん…ッッッッ!!!!」
と呻き声を上げながら、懸命に耐えようとする。
「…フフッ!!…大五、お前のペニス、ピクピクと跳ねておるぞ?」
悪戯っぽい笑みを浮かべて大五のペニスを刺激するクジャク。
「…うう…ッ!!…ああ…ッ!!…く…ッ!!」
クジャクの右手の動きが、大五にこの上ない快楽を与えて来る。思わぬ再会をしてから月日が流れていた。それもあったのかもしれないが、大五の体には以前よりも快感が大きくなっていた。そして、その快楽が大五を少しずつ狂わせてもいた。
「んんんんッッッッ!!!!んんんんッッッッ!!!!」
「フフッ!!…ほら…、…ほぉら…」
クジャクは楽しそうに大五のペニスを上下に刺激する。その刺激を早めたり、遅くしたりを繰り返す。そのたびに大五は、
「…あ…ッ、…ああ…ッ!!…んんんん…ッッッッ!!!!…んああああッッッッ!!!!」
と、クジャクの手の動きに合わせるかのように喘ぐ。
「…フフッ!!…行くぞ?」
クジャクがそう言った時だった。急にクジャクの手の動きが早まった。それは大五の体にこの上ない快楽の電流が流れ、
「うぅわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と叫び、体を仰け反らせた。
「…ク…ジャク…!!…クジャクううううッッッッ!!!!」
その時だった。
大五の下腹部から何かが込み上げるような感覚がしたその途端、
…チュッ!!…クチュクチュ…ッ!!…クチュクチュクチュクチュ…ッッッッ!!!!
と言う淫猥な音が聞こえ始めたのだ。
「おお!!」
それにクジャクが目を輝かせて声を上げる。
「…あ…、…あぁぁ…!!」
シシレンジャーのマスクの中で、顔を真っ赤にする大五。そんなシシレンジャーの光沢のある鮮やかな緑のスーツ。その2本の足の付け根部分に息づく、大五の男としての象徴であるペニス。そのくっきりと割れた先端部分から透明な液体が溢れ出し、光沢を失わせていたのだった。