終わらない因縁 第25話
「大五の気力ばかりを使ってしまうのではなく、リュウレンジャーの、亮の気力も奪えば良い…!!」
「…は?」
光沢のある鮮やかな赤色を基調としたリュウレンジャーのスーツのところどころが煤けている。亮は万華鏡伯爵の言葉を、一瞬、理解出来なかったのか変な声を上げた。だがすぐに顔を真っ赤にしたかと思うと、
「…なッ、…何を言ってやがるッ!?」
と声を荒げた。
「…オッ、…オレの気力を奪うと言うことは、…そッ、…それはつまり…!」
「そうだ」
亮にとってはゴーマ怪人・万華鏡伯爵はニヤニヤと笑いながら、大五の2本の足の付け根部分に息づく、大五の男としての象徴であるペニスを優しく握った。その瞬間、
「んああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と大五が大声を上げ、体を仰け反らせた。そして、
グシュッ!!グジュグジュ…ッッッッ!!!!
と言う鈍い音が聞こえ、
「…あ…あ…あ…あ…!!」
と言う声と共に、大五の大きく勃起したペニスの先端からはドクドクと淫猥な液体が溢れ出し、シシレンジャーの鮮やかな緑色のスーツの光沢を失わせた。
「あらあら。大五、まだ気力が残っておるのだな!」
大五にとってはクジャクが嬉しそうに声を上げ、そのしなやかな指に付いた大五の淫猥な液体を舐め取った。それを見た瞬間、
「やッ、止めろオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と、亮はカッとなり、
「炎上破アアアアッッッッ!!!!」
と、手のひらから炎を放った。
「ああああッッッッ!!!!」
それをわざとらしいほどにまともに受ける万華鏡伯爵。
「クジャクううううッッッッ!!!!!!??」
それはつまり、クジャクの恋人である大五を動かすこととなり、
「…亮…ッ!!…お前ッ、クジャクに何てことを…!!」
と、亮を憎悪の眼差しで睨み付けた。
「だからッ、違うっつってんだろッ、兄貴イイイイッッッッ!!!!」
今度は亮が怒鳴る番だった。
「それはッ、クジャクなんかじゃねえッ!!ゴーマ怪人がクジャクに化けて、兄貴をたぶらかしてんだよオオオオッッッッ!!!!」
「でたらめを言うなアアアアッッッッ!!!!」
「ああッ、もうッ!!めんどくせえなアアアアッッッッ!!!!」
亮と大五の怒鳴り合いの応酬が続く。
「もう、いいッ!!言葉で言ってダメならッ、腕ずくでもねじ伏せるまでだッ!!」
目をギラギラさせて亮を睨み付けた大五だったが、その瞬間、凄まじいほどの禍々しいオーラが大五の体を包み込んだ。
「…あ…、…兄…貴…!?」
初めて見る、大五から溢れ出る禍々しいオーラ。亮が呆然としている間にも、大五はスターソードとスターカッターを取り出した。そして、
「天幻星・二刀斬りッッッッ!!!!」
と叫んだかと思うと、その2つの剣をX字に振り下ろした。
ズガアアアアンンンンッッッッ!!!!ドガアアアアンンンンッッッッ!!!!
その瞬間、リュウレンジャーのスーツが激しくスパークし、爆発を起こした。
「ぐはああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
亮は悲鳴を上げ、背後に倒れ込む。
「はああああッッッッ!!!!」
間髪入れずに、大五が右足を振り上げたかと思うと、
「はいいいいッッッッ!!!!」
と叫んで、それをかかと落としの要領で亮の大きく広げられた股間に振り下ろした。
ドゴオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!
鈍い音が聞こえたその瞬間、
「…おご…ッ!?」
と亮が短く叫び、目を大きく見開いた。
「…ククク…」
大五は不気味な笑みを浮かべている。そして、未だに亮の股間に乗っている右足をゆっくりと動かし、グリグリと踏み躙り始めたのだ。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
下腹部から込み上げて来る鈍い痛みと共に襲い来る強烈な吐き気。
「…ぁぁぁぁ…」
その時、亮は体を折り曲げ、ブルブルと震えていたが、
「…ぁぁぁぁああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と絶叫したかと思うと、大五の右足を物凄い勢いで跳ね除け、リュウレンジャーの真っ赤なグローブで包み込んだ。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
顔を真っ赤にし、脂汗を浮かべて地面をゴロゴロと転がる亮。
「おいッ、大五ッ!!」
その時、クジャクが大五のもとへ駆け寄り、その腕を掴んだ。
「そのようなことをしたら、亮の気力が吸い取れなくなってしまうではないか…!!」
そう言うとクジャクはニヤリと笑い、
「もっと、優しくしてあげねば。お前の最愛の弟なのだろう?」
と、大五に囁くように言った。その時、クジャク、いや、万華鏡伯爵と大五が妖しいピンク色のオーラに包まれた。
「…そう…だな…!」
その時、大五の目がギラリと光った。
「…あ…に…き…?」
下腹部から込み上げて来る鈍い痛みを必死に堪えながら、亮が声を震わせて大五を呼ぶ。だが大五は目をギラギラとさせながら、
「…亮…。…お前が悪いんだ…!」
と言うと、亮にゆっくりと歩み寄る。そして、その体を優しく抱き起こすと、
「今から、お前にたぁっぷりとお仕置きをしてやるよ。快楽と言う名のな!」
と、耳元で囁くように言った。
「…止めろ…!!」
ブルブルと震えながら、亮が大五の両肩を掴む。
「…なぁ…。…頼むよ、…兄貴…!…もとの、…優しい兄貴に戻ってくれよ…!!…目を、…目を…ッ、…覚ましてくれよオオオオッッッッ!!!!」
だが、大五は、
「…フンッ!!」
と、亮の両手を払いのけ、立ち上がった。そして、
「天幻星・ゴーストランナーッ!!」
と印を組んだ。
その途端、亮の目の前に何人ものシシレンジャーが現れた。
「…な…ッ!?」
亮が驚くのも無理はない。
「…あ、…兄貴が…、…5人…!?」
「「「「「…ククク…!!」」」」」
目をギラギラと不気味に輝かせ、腕組みをしている大五が5人もいる。全員、シシレンジャーのスーツを身に纏って。
「…兄…貴…!!」
亮の声が自然と震えた。
「「「「「…さぁ、…亮…。…お前の…、…お仕置きの時間だ…!!」」」」」