ヒーローが戦闘員に陵辱される抒情詩 第3楽章 第3話
ボクの目の前に現れた4つの光の柱。その光が消え、正体が露わになった時、ボクと光の柱の向こう側にいた赤いヒーローがそのマスクの中で目を大きく見開き、呆然としていた。
「…りッ、…力ッ!?大地ッ!?洋平ッ!?俊介ッ!?」
光沢のある鮮やかな赤色のスーツを身に纏ったファイブレッド・星川学。その筋肉質な体にそのスーツがぴったりと密着し、今にも破れそうなほどになっている。
「…お前、随分、むっちむちなんだね!!そのスーツ、今にも破れそうなくらいにはち切れているじゃないか!!」
「…あ…あ…あ…あ…!!」
そう言っても、学はボク達の方を見つめてただ呆然としてしまっている。
その時だった。
「…せ…。…せ…、…ん…せ…い…」
「力イイイイッッッッ!!!!」
赤いシャツに白いジーンズの半ズボン姿の少年・力が学を呼ぶ。
「…せ…、…んせい…。…た…すけ…て…」
その目には精気がない。真っ黒に黒ずみ、どんよりとしている。それは他の少年、大地、洋平、俊介も同じだった。
「…お、…お前エエエエッッッッ!!!!子供達に、いったい、何をしたああああッッッッ!!!?」
顔を真っ赤にして怒鳴る学。そんな学を見て、ボクはフフンと笑うと、
「ボクはこの子供達の願いを叶えてあげようとしただけだ」
と言った。
「…願い…、…だと…?」
「そう」
ボクはそう言うと、今度は青いシャツに青いジーンズの半ズボン姿の少年・洋平の頭の上にポンと手を置いた。
「こいつら、お前のモッコリを見てみたいんだってさ!!」
「…は?」
一瞬、何を言っているんだと言う表情をした学。
「お前、兄弟がいるだろう?」
「…あ?…あ、…ああ…」
「コイツが言ったんだよ。お前の兄弟で体育教師の…」
「…健…、…か…?」
「そうそう。その健とか言うヤツの水着の前の部分がいつも大きいって。だから、お前のモッコリも大きいんじゃないかってさ!!」
ボクはそれだけ言うと、
「…プッ!!…アハッ!!アハハハハハハハハッッッッッッッッ!!!!!!!!アハハハハハハハハッッッッッッッッ!!!!!!!!アハハハハハハハハッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と、大声で笑っていた。
「…そ…ッ!!…そんな…こと…ッ!!…出来るわけがないだろうッ!?」
学が顔を真っ赤にして怒鳴る。その怒鳴り声で、ボクはぴたりと笑い声を止めた。
「どうして?」
「…どッ、…どうして…って…」
「まさかお前、コイツらにそう言った教育をするのは、まだ早いとか言うんじゃないだろうね?」
「…そッ、…それは…ッ!!」
「…それとも…。…学校と言うところでは、そう言ったいかがわしい教育は出来ない、とでも?」
「…ちッ、違うッ!!…でもッ、…今は教えられないんだ…ッ!!」
「…今は?」
しどろもどろの学。教育者として、本来は教えるべきことなのだろう。だが、そう言った教育は小学生と言う身分の子供達には不相応とでも言うのだろうか。
「…せ…、…んせ…い…」
「よッ、洋平ッ!?」
その時、洋平が弱々しい声を上げた。
「…先…生…は…、…オレ達…に…、…教えて…くれない…の…?」
「…え?」
その時、4人の体から強烈な殺気が溢れ出した。そして、
「「「「オレ達に、先生の体の秘密をさ…!!」」」」
と言った途端、目の前から姿が消えた。
「…え?」
学が短い声を上げたその時だった。
ズバッ!!ズバズバッッッッ!!!!
何かが物凄い勢いで学の目の前を通り過ぎた時、光沢のある鮮やかな赤色のファイブレッドのスーツがスパークしたのが分かった。
ズバッッッッ!!!!ズガガガガッッッッ!!!!
「うあッ!?」
「ああッ!?」
「ああああッッッッ!!!!」
「ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
前から横から、後ろから切り裂かれるような衝撃と共に、学の体に痛みが走る。そして、
ズバアアアアンンンンッッッッ!!!!ガアアアアンンンンッッッッ!!!!ドガガガガ…ッッッッ!!!!
と言う衝撃音と共に、学の体中から火花が飛び散った。
「ぐぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
「アハハハハハハハハッッッッッッッッ!!!!!!!!アハハハハハハハハッッッッッッッッ!!!!!!!!アハハハハハハハハッッッッッッッッ!!!!!!!!」
悲鳴を上げる学を見ながら、ボクは笑っていた。
胸の辺りがスカッとしている。爽快感と言うか、スッキリとした感覚。
「…これが…、…笑う…、…と言うこと…?」
いつものように突然笑いを止め、ボクは自分の心の中に湧き上がって来る感覚に戸惑っていた。
「…ぐ…、…うううう…ッッッッ!!!!」
その時、学の呻き声がボクを現実に戻していた。
「…お…、…前…ら…。…どう…し…て…!?」
ファイブレッドの光沢のある鮮やかな赤色のスーツ。そのあちこちがスパークで焼け焦げ、煤が付いている。
「だから言っているだろう?コイツらはお前のモッコリを見てみたいんだよ!!」
ボクはそう言うと、ゆっくりと学に近付いた。
「お前だって分かるだろう?コイツらくらいの年齢になれば、そう言う知識にも興味が出て来るらしいじゃないか。お前だって、お前の兄弟のモッコリを見てみたい、握ってやりたいって思ったことくらいあったはずだ!!」
「…そ…ッ、…それは…ッ!!」
ファイブレッドのマスクの中で、学の瞳が相変わらずきょときょとと忙しなく動いている。
「…全く…。…アイツのせいで、ボクが直接手を下すことになっちゃったじゃないか…!!」
独り言のように、ボクは言った。
「…誰だッ!!」
薄暗い部屋の中で、1人の男がゆっくりとグラスを傾けていた。と、次の瞬間、その視線が厳しくなると傍に置いてあったタクト型武器・バロックスティックを突き出した。そして、怪訝そうな表情を浮かべ、
「…女?」
と言った。
「さすがだね。気配を消して近付いたのに、ボクに感付くなんてね…!!」
ボクはニヤリと笑うと、
「初代艦長シュバリエ」
と、その男の名前を呼んだ。すると、シュバリエはピクリと反応し、
「…貴様…。…いったい、何者だ…?」
と聞いて来た。
「ボクはヨドンナ。30年後の未来からやって来たのさ。歴史を変えるためにね…!!」
「…は?」
当然のことながら、シュバリエは予想通りの反応を示した。
「キミ達、ファイブマンとか言う戦隊ヒーローにやられっぱなしなんだろう?それを、ボクが手伝ってあげると言っているんだ」
ボクはニヤリと笑うと、
「ボクはファイブレッドを倒したいんだ」
と言った。すると、シュバリエは、
「…何?」
と、眉間に皺を寄せた。
「今、ボクは教師と子供って言うテーマが凄く興味があってねぇ…。ファイブマンは小学校の教師とか言うじゃないか。つまり、ファイブマン、いや、ファイブレッドの周りには子供達が常にいる。その子供達に、ファイブレッドを襲わせるのさ。そして、キミと一緒にファイブレッドを倒したいんだけど…」
協力してくれ、と言いかけたその時、
シュッ!!
と言う音を立てて、ボクの目の前にシュバリエのバロックスティックが突き出されていた。