ヒーローが戦闘員に陵辱される抒情詩 第5楽章 第9話

 

 …ドブッ!!…ドブッ!!

 鈍い音が聞こえ、同時に、

「…ん…ッ!!…んん…ッ!!

 と、サイゾウが小さく呻く。

「…く…っそ…オオオオ…ッッッッ!!!!

 真っ赤になった顔、ギュッと閉じた目から涙がポタポタと零れ落ちた。

 …ゴクッ!!…ゴク…ッ!!

 そして、そんなサイゾウの足元にはもう1人のサイゾウが蹲り、サイゾウのニンジャブルーの光沢のある鮮やかな空色のスーツを引き裂いて飛び出したサイゾウの男としての象徴であるペニスを口に含み、そこから飛び出て来る淫猥な液体を次々に飲み干していた。

「…あ…あ…あ…あ…!!

 ぴんと張っていた両膝がガクガクと震えたその瞬間、サイゾウはガクリと体を傾けていた。だが、それは背後にいた2人のドロドロによってしっかりと支えられ、未だに立たされたままだった。

「…ふぅぅ…!!

 その時、グチュッ、と言う音を立てて、もう1人のサイゾウがサイゾウのペニスを口から出し、ゆっくりと立ち上がった。

「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!

 虚ろになった真っ赤な瞳を上げ、もう1人の自分を悔しそうに見つめる。すると、もう1人のサイゾウはニヤリと口元を綻ばせ、

「…ご馳走様…。…美味かったぜ…!!

 と言うと、サイゾウの左肩を掴み、

 …チュッ!!…チュクチュク…ッッッッ!!!!

 と言う音を立ててキスをしていた。

「…ん…ッ、…んふ…ッ!!

 両腕がだらんと垂れ下がり、完全に抵抗を失っているサイゾウ。

「…なぁ、サイゾウ…」

「…?」

「…気持ち良かったか?」

「…」

 サイゾウの視線がきょときょとと忙しなく動く。だが、その心の中にはおぞましい感情が渦巻いていることを物語っていた。

 と、その時だった。

 ギュイイイイイイイイイイイイイイイインンンンンンンンンンンンンンンンッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 けたたましいエレキギターの音が聞こえたその瞬間、

「ぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 と言う貴公子ジュニアの怒鳴り声が聞こえた。

「ちょっとおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!アタシも入れなさいよおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

「…え?」

 ボクともう1人のサイゾウが声を上げるのが同時だった。

「…ゼエ…ッ!!…ゼエ…ッ!!

「…おい、おっさん。随分と息が上がってるみたいだけど…?」

「うるさいッ、小娘ッ!!黙ってなさいよッ!!

 …と言うか、気持ち悪い…。目を大きく見開き、ギラギラさせ、鼻息荒くはぁはぁと荒い呼吸を繰り返す貴公子ジュニア。その口元には涎がポタポタと…。

「…うぇ…!!

 何か、あまりに不快で不気味で、ボクは思わずえづいた。

「…うわ…!!

 貴公子ジュニアがズカズカと足音を響かせながら近寄って来るのを見たサイゾウは、思わず小さな悲鳴を上げ、恐怖に怯えていた。

「…ウフフフフ…!!

 そんなサイゾウの背後に回った貴公子ジュニアは2人のドロドロを薙ぎ払うと、背後からサイゾウを抱き締めるように両腕を前へ回した。

「…あ…あ…あ…あ…!!

 サイゾウは小さく震えている。貴公子ジュニアはニヤニヤと笑いながら、

「ちょっとアンタ。なかなかイイモノ持ってるじゃないのよ…!!

 と言うと、サイゾウの左頬を真っ赤な舌でベロリと舐め上げた。

「うぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 これにはサイゾウも泣きそうな顔で悲鳴を上げる。

「ウフフフフ…。…さぁ、…アタシにも頂戴…!!…アンタのエネルギーと、…その恐怖心をね…!!

 その時、貴公子ジュニアの目がギラリと光ったかと思うと、みるみるうちに骸骨のような体のガジャドクロへと姿を変えていた。そして、その口から毒々しいほどに真っ赤な息が吐かれ、それはあっと言う間にサイゾウを包み込んだ。

「…あ…ッ!!

 その時だった。

 ドクンッ!!

 サイゾウの心臓が大きく高鳴る。

「…あ…あ…あ…あ…!!

 同時に、体はグインと硬直し、目は大きく見開かれる。

 ドクンッ!!ドクンッ!!

 サイゾウの心臓が大きく高鳴ると同時に、サイゾウの男としての象徴であるペニスが再び大きく勃起し、ビクンッ、ビクンッ、とサイゾウの心臓の脈動に合わせるように大きく脈打った。

「…まだ、…イケるわよね?」

「…あ…あ…あ…あ…!!

 信じられない感覚が体中を包み込んでいた。

 誰にも体を刺激されているわけではない。もちろん、ペニスも。だが、今のサイゾウには、体中を見えない何かがじっくりと愛撫を繰り返し、その刺激がペニスにドクドクと伝わって行く感覚がしていた。

「…オレの…」

 ビクンッ!!ビクンッ!!

「…オレの…、…チンポが…!!

 ビクンッ!!ビクンッ!!

 その花の蕾のようになった先端からトロトロと淫猥な透明な液体が溢れ出し、ポタポタと地面とを淫猥な糸で繋ぐ。

「…さぁ…。…イケッ!!

 ガジャドクロの目がギラリと光ったその時だった。

「ふわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 サイゾウが何とも情けない声を上げ、腰がガクガクと何度も何度も小刻みに前後に震える。そして、ペニスがビクビクと小刻みに脈打ったその瞬間、

「イクッ!!イクッ!!イクイクイクイクッッッッ!!!!イクウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!

 と、サイゾウが絶叫した次の瞬間、

 ドビュッ!!ドビュッ!!ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!

 と、物凄い音を立てて、サイゾウのペニスから大量の濃白色な強烈な臭いを放つ液体が再び飛び出し、宙で弧を描いた。

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

 サイゾウは激しく痙攣を繰り返し、何度も何度も腰を突き上げるようにする。

 ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!

「ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

 ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!

「…とッ、…止まら…ない…ッッッッ!!!!…止まらないよオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!

 ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!

「ひぎぃいいいいああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

 ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!

「…こッ、…壊れる…ッ!!…オレのッ、…オレのッ、…チンポが…ッ!!

 ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!

「…こッ、…壊れるううううううううッッッッッッッッ!!!!!!!!

 ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!

「ぐぎゃああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 最後は声を上ずらせ、首筋に血管を浮き立たせて絶叫していた。

 

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