ヒーローが戦闘員に陵辱される抒情詩 第6楽章 第3話
「…ッッッッッッッッ!!!!!!??」
目の前に突然現れた大きな剣。自分の腕よりも太いのではないかと思われるほどの刀身が強烈な殺気を帯びて首と平行に宛がわれている。
(…こッ、…これは…ッ!?)
その剣に、大輔は見覚えがあった。つまり、それが目の前にあると言うことは、大輔自身が絶対に出遭いたくない、いや、健太でも出来ることなら出遭いたくないヤツが目の前にいると言うことを意味していた。
「…フンッ!!」
ゴツゴツしたガッシリとした体躯。その体の膨らみに合わせるように緑色のラインが血管のように纏わり付いている。
「…ユ…ガン…デ…ッ!!」
カタカタと体が小さく震える。だが、大輔は懸命にユガンデを見上げて睨み付けていた。その時だった。
「何ッ!?」
突然、ユガンデが驚いたような表情を見せたかと思うと、大輔の胸倉を掴み、持ち上げていた。
「…ぐ…ッ!?」
「貴様ああああッッッッ!!!!何故ッ、オレのことを知っているッ!?」
「だから言っただろ?」
その時、ボクは大輔とか言うこの男子の部屋のカーテンの陰から姿を現した。
「…貴様…」
「その大輔とか言う少年は、メガレッド・伊達健太の同級生なんだ。他の者には絶対に知られてはいけない秘密を、そいつは知っていた、と言うことさ」
ボクはそう言うとニヤリと笑い、
「ボクは未来から来たんだ。どんなことだって知っているんだよ」
と言った。
「…ふむ…」
その時、ユガンデの陰からシボレナが現れると、大輔のパソコンの前に立った。そして、ニヤリと笑った。
「やッ、止めろッ!!」
顔を真っ赤にした大輔が思わず声を上げる。だが、シボレナは、
「…お前、メガレッドのことを特別な感情で見ているのか?」
と尋ねた。
「…そ…ッ、…そんなこと…ッ!!」
「…ああ?」
顔を真っ赤にした大輔を見たユガンデがニヤリとした表情で大輔を見ると、
「…図星…ってことか…?」
と言った。
「…ッッッッ!!!!」
大輔は顔を真っ赤にし、体をブルブルと震わせたまま、固まってしまっている。
「…フッ!!」
シボレナは笑うと、大輔が開いていた「K. D.」のフォルダ内の画像を全てチェックするようにカチカチとマウスをクリックしていたが、その中の数枚のところでクリックするスピードを遅くした。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
そこに映し出された画像を見た途端、大輔は顔を真っ赤にした。
「…メガレッドに指示をしたのか?」
そこに映し出されていたのは、メガレッドにインストールしたまま、淫猥なことをしている健太の淫らな姿だった。マスクを外し、光沢のある鮮やかな赤色のスーツの中で大きく勃起した自身の象徴・ペニスをゆっくりと揉みしだいたり、ゆるゆると上下したり、電動マッサージ器とか言うもので刺激をしている姿だ。その顔が妙に艶かしく見えた。
「…ククク…!!」
ユガンデが低く笑う。
「…ヤツも、所詮はヒーローよりも1人の男子だった、と言うことか…!!」
「メガレッドに変身したコイツに淫らなことをするようにと指示を出し、その姿を撮影した、と言うことか…?」
「…う…う…う…う…!!」
目を潤ませ、何も言えなくなってしまった大輔。その時だった。
「…いいだろう。…お前のその願い、叶えてやろう…!!」
そう言ったシボレナの目がギラリと光ったその瞬間、
バシュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!
と言う音と共に、大輔の頭が強烈に痛み始めたのだ。
「うわッ!?ああッ!?ああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
頭を抱えて床の上をゴロゴロと転げ回る大輔。
『…お前…。…メガレッドを倒したくはないか?』
目を見開き、不気味に笑っているシボレナ。その口は一切動いていないのに、言葉が大輔の頭の中に聞こえて来る。
「…な…、…に…!?」
『…メガレッドを、…自分だけのものに、したくないか?』
「…健…太…、…を…?」
ドクンッ!!
その時、大輔の心臓が大きく高鳴った。
「…ッッッッ!!!?」
目を大きく見開き、目の前を見つめる大輔。
『大輔ッ!!』
メガレッドにインストールし、光沢のある鮮やかな赤色のスーツを輝かせて、眩しいくらいの笑みを浮かべている健太がそこにいる。
「…健…、…太…」
と突然、健太が切なそうな表情を浮かべ、腰をくねらせながら自身のペニスをゆっくりと揉みしだき始めた。
『…いいんだぜ…、…大輔…。…お前の…、…好きに…、…してくれ…!!』
「…あ…あ…あ…あ…!!」
するとどうだろう。
大輔の2本の足の付け根部分。そこに息づく大輔の男としての象徴であるペニスが、黒い学生ズボンの中で大きく勃起し、真っ直ぐにテントを張ったではないか。
「…健…、…太…。…健太…ッ!!」
顔を赤らめ、はぁはぁと荒い呼吸を繰り返す大輔。
『…さぁ…、…大輔…!!』
クイクイと腰を前後に動かし、大輔を誘うようにする健太。その大きな膨らみが、健太が腰を前へ突き出すたびに大きく目立つ。
「…健太…ッ!!…健太ああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
大輔が絶叫した時、その目は真っ赤にギラギラと輝いていた。
その頃、健太は目の前に突如現れたクネクネの大軍と戦っていた。
「はああああッッッッ!!!!でやああああッッッッ!!!!」
あまりに突然のことに、他の仲間達を呼ぶことさえさせてもくれないほど、健太はどんどん追い詰められて行っていた。
「…こッ、…これじゃあッ、キリがねえッ!!」
倒しても倒してもすぐにムクリと起き上がって来るクネクネ達。
「おりゃああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぶぅんと体を大きく動かし、何とかしてクネクネと間合いを取った。
「行くぜッ!!」
健太の目がキッとクネクネ達を睨み付けると、
「インストールッ!!」
と叫び、左腕に装着したデジタイザーを操作した。
「3、3、5!!」
けたたましい音声と共に健太の体が眩い光に包まれる。その瞬間、健太はメガレッドにインストールしていた。
「一気に片付けてやらああああッッッッ!!!!」
そう言うと、
「ドリルスナイパーカスタムッ!!」
と、ドリルスナイパーとダブルトップを装着した武器を取り出した。そして、
「シュートオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と叫び、トリガーを引く。その瞬間、巨大な竜巻状の光線が飛び出し、あっと言う間にクネクネと大軍を爆散させていた。
「どうだああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
カッコ良くポーズを決めた健太。と、その時だった。
「そこまでだッ、メがレッドッ!!」
その声が聞こえた時、健太はその声の方向を振り返った。だがすぐに、
「…な…ッ!?」
と、メガレッドのマスクの中で健太は目を見開き、呆然となった。
「…だッ、…大輔…ッ!?」