女王の妖魔術U 第11話
「…」
「…」
しんと静まり返った部屋。その中で大の男が顔を見つめ合っている。そのどちらも緊張したような面持ちで、ゴクリと生唾を飲み込んだ。
ドクンッ!!ドクンッ!!
心臓がやけに大きく高鳴る。その音はお互いに聞こえてしまっているのではないかと言うほどだ。
「…豹…」
「…先輩…」
顔を赤らめ、お互いに見つめ合うデンジイエロー・黄山純とバルパンサー・豹朝夫。
「…本当に…、…いいんだな…?」
「…はい…」
その時、黄山は少しだけ大きく深呼吸をすると、
「…じゃあ…」
と言い、床に寝転がろうとした。すると、
「ちょっと待って、先輩ッ!!」
と、豹が声を上げた。そして、はにかんだ笑顔を見せながら、
「…先輩…。…立って…、…くれませんか…?」
と言った。それに釣られるように黄山は、
「…こうかい?」
と言って立ち上がる。すると豹は、
「うん」
と言ってコクンと頷くと、
「…デンジイエローに…、…変身…してくれませんか…?」
と、上目遣いで言ったのだ。
「…何か、その方が雰囲気的に盛り上がるかなぁ、なんて!!」
「何だ、そりゃ?」
黄山はフッと苦笑すると、豹は、
「ひょひょひょひょ…」
と相変わらずの変な笑い声を上げながらポリポリと頭を掻いた。
「いいぜ?」
「え?」
黄山はニッコリとしている。心なしか、鼻息が荒い。そして、
「お前にご奉仕してもらうんだもんな!!」
と言うと、右腕を後ろへ引いた。そして、俄かに凛とした表情になると、
「デンジスパークッッッッ!!!!」
と言い、後ろへ引いた右拳を前へ突き出した。すると、指に填めているデンジリングが黄色く輝き、次の瞬間、黄山の体は光沢のある鮮やかな黄色のスーツに包まれていた。
「これでいいのか?」
デンジイエローのマスクを装着していないため、黄山の表情が分かる。そんな黄山を見て、豹は息を飲み込んだ。
「おいおい、豹ッ!!お前も大きくなってるじゃないか!!」
「え!?…あ…ッ!!」
豹のズボンの中心部分。豹の男としての象徴であるペニスが大きく勃起し、にょきっとテントを張っていたのだ。すると豹は顔を真っ赤にして、
「せせせ、先輩があんまりにエッチだからッ、オオオ、オレまで勃起しちゃったじゃないですかああああッッッッ!!!?」
と叫んでいた。
「豹」
「ひょ?」
ドクンッ!!
その時、豹の心臓が大きく高鳴った。
「…先…、…輩…?」
まるで豹を誘っているかのような、黄山の切ない瞳が妙に脳裏に焼き付いた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
そんな黄山の表情を見た途端、豹の目は大きく見開かれ、ズボンの中の豹の男としての象徴であるペニスはビクビクと脈打った。そして、そんな黄山に釣られるように、豹がゆっくりと立ち上がる。
「…豹…」
「…はッ、…はひ…ッ!?」
「…お前も変身しろよ…」
「…はッ、…はひ…ッ!!」
豹は右拳を握り、頭の方へ向かって握り締めると、
「バルパンサーッッッッ!!!!」
と叫んだ。その途端、豹の体は黄山の体と同じく光沢のある鮮やかな黄色のスーツに包まれていた。
「…フフッ!!」
「…あ…あ…あ…あ…!!」
お互いの光景を見て黄山は苦笑し、豹は目を大きく見開いたまま、呆然としている。
お互いに体に密着するほどにぴっちりとしたスーツを身に纏っている。そして、それは腕や足、腹筋などの肉付きをクッキリと現しているだけではなく、2人のガッシリとした2本の足の付け根部分に息づく、2人の男としての象徴であるペニスの大きさや膨らみ具合をもクッキリと浮かび上がらせていた。そんな2人のペニスは今、大きく勃起しているため、その形までもがクッキリと浮かび上がってしまっていたのだ。
「…豹…」
「…はッ、…はひ…ッ!?」
その時、豹は右手を掴まれていた。そして、それがゆっくりと導かれたところは黄山の2本の足の付け根部分。そこに辿り着いた時、豹は黄山のそれを優しく包み込んだ。
「…あ…」
ピクッ、と体を跳ねらせる黄山。
「…先…、…輩…!!」
バルパンサーの真っ白なグローブが、黄山のそこに息づくペニスと2つの球体を優しく撫でる。指先が黄山の股の間奥深くへ進めば、
「…お…、…おおおお…ッッッッ!!!!」
と黄山が艶めかしい声を上げ、つま先立ちをする。そして、豹の右手がゆっくりと戻って来て黄山のペニスの裏筋をなぞるように這い上がり、デンジイエローのスーツに浮き出たペニスの先端をクリクリと刺激すると、
「んああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と、黄山が声を上げた。
「…先輩…。…物凄くエッチですね…」
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
豹の右手が黄山のそこを何度も何度も優しく愛撫する。
「…先輩…」
「…あ?」
「…気持ちいいですか?」
「…あ…、…ああ…ッ!!」
顔を真っ赤にした黄山がガクガクと首を何度も縦に振る。すると、
「…フフッ!!」
と豹は笑い、
「…じゃあ…」
と言いながら、今度はゆっくりと黄山の背後へ回った。
「…ひょ、…豹…?」
すると、豹は黄山の背後からゆっくりと両腕を黄山の前の部分へ回し、その胸や腹部をゆっくりと撫で始めた。
「…ん…ッ、…んく…ッ!!」
時折、黄山がピクッ、ピクッ、と体を痙攣させる。
「…フフッ!!…じゃあ、先輩。…もっと気持ち良くしてあげますからにぃッ!!」
豹がそう言った時だった。
「…ああ…ッ!!」
黄山は目を大きく見開き、体を大きく仰け反らせた。