女王の妖魔術U 第14話

 

「…何じゃ…」

 水晶越しに黄山と豹の情事を見つめていた過去のヘドリアンが大きな溜め息を吐く。

「…やっぱり、このバルパンサーとか言うヤツ、役に立たぬではないか!!

 ぷっと頬を膨らませ、未来の自分を睨み付けるようにした。だが、未来のヘドリアンはニヤリとすると、

「大丈夫じゃ。これも、バルパンサーだから出来ることなのじゃ」

 と言った。

「バルパンサーはある意味、小悪魔じゃ。その純真な、素直な気持ちで相手に接する。それがバルシャークと言い、このデンジイエローと言い、ヤツが近寄った者を狂わせるのじゃ」

「本当にそうなのか?」

 それでも、過去のヘドリアンは不信感が拭えないのか、眉間に皺を寄せて訝しそうに未来の自分を見つめる。

「大丈夫じゃ!!これからが、バルパンサーの本領発揮と言ったところなのじゃ。ンハハハハハハハハ…!!

 どこからそんな自信が来るのかと言いたくなるほど、未来のヘドリアンは目を輝かせ、相変わらずの低い声で笑ったのだった。

 

 ボカッ!!

「痛ッ!!

 突然、黄山の体の上で淫らに喘いでいた豹が素っ頓狂な声を上げた。

『おいッ、バルパンサーッ!!さっさとデンジイエローからエネルギーを奪わんかッ!!

「…ひょ…ッ!?

 振り返ると、そこには口元が妙にだらんと垂れ下がり、象のような、サイのような、カバのような顔立ちをしたベーダー怪物・ユメバクラーが憮然とした表情で立っていた。

『ヘドリアン女王がお待ちかねなのだッ!!いつまでもイチャついていないで、さっさとデンジイエローのエネルギーを奪うのだッ!!

「…あ、…ああ…」

 そう言うと、豹は黄山の方を見た。

「…ひょ…、…う…?」

 ぼんやりとした視線を投げ掛けている黄山。その2本の足の付け根部分に息づく、黄山の男としての象徴であるペニスはデンジイエローの光沢のある鮮やかな黄色のスーツの中で相変わらず大きく勃起したまま、ビクッ、ビクッ、と大きく脈打っていた。そして、その先端からはてらてらと淫猥に照り輝く液体がドクドクと溢れ出していた。

「ああああ、なッ、何でもないですッ!!何でもないですよオオオオッッッッ!!!!

 必死に繕い笑顔を浮かべると、

「ささッ、先輩ッ!!もっともぉっと、気持ち良くなってもらいますからにぃッ!!

 と言ったかと思うとおもむろに立ち上がった。

「…え?」

 黄山が短い声を上げるのも無理はない。

「ひょひょひょひょ…!!

 黄山の両足は今、高い位置に持ち上げられていた。

「…ひょ…、…豹…?」

「言ったでしょ?先輩にはもっと気持ち良くなってもらいます、って!!

 豹のバルパンサーの真っ白なグローブが、黄山のデンジイエローの真っ白なブーツをガッチリと掴んでいる。

「…ひょ…、…う…!?

 何をされるのか分かったのか、黄山が俄かにはぁはぁと荒い呼吸をし始めた。

「ひょひょッ!!先輩のおチンポ、またデカくなったんじゃないですかぁッ!?

 そう言いながら、豹は右足を黄山の股の間に捻じ込ませる。

「はぁッ!!はぁッ!!

 その頃になると、黄山は荒い呼吸を更に荒くさせ、

「…豹…。…豹…ッ!!

 と、まるで上の空のように豹の名前を呼び続けた。

「どれだけ変態なんですかッ、先輩はッ!!オレにこんなことをされて、喜んでるんですもんにぃッ!!

「…うう…、…ああああ…!!

 そう言われて、黄山は短い声を上げると同時に、そのペニスがビクビクと大きく脈打った。

「…じゃあ…」

 豹の目がギラリと光る。

「…行きますよッ!!

 その瞬間、

 グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!

 と言う淫猥な音が部屋の中に響き始めた。同時に、

「うあッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!

 と、黄山は目を大きく見開いたまま、体を硬直させた。

 グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!

「ほれほれ。ほれほれエエエエッッッッ!!!!

 豹の右足がカクカクと小刻みな振動を繰り返す。そして、それは黄山の男としての象徴であるペニスとその下に息づく2つの球体に心地良い刺激を加えていた。

「…や…ッ、…やめ…ッ!!

 じんじんと湧き上がるおぞましい感覚。それが少しずつペニスを伝い始めていることに、黄山は気付いていた。だが、そんな黄山の状況を知っているかのように、豹の右足は一定の速度で黄山の股の間を刺激し続ける。

「…オレから逃れようったって、そうは行きませんよ?オレ、地球平和守備隊のレンジャー部隊なんですからねッ!!足だけは力がありますからにぃッ!!

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!

 黄山の声が徐々に甲高く、大きくなり始める。

「…先輩ぃ…。…そろそろですかにぃ?」

 その時だった。

「…あ…あ…あ…あ…!!

 豹の右足が少しずつ、黄山のペニスを上って来る。そして、それがペニスの先端まで辿り着いた時、

「おりゃああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 と言う大声と共に、豹の右足が更に小刻みな振動を繰り返し始めたのだ。

 グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!

 鈍い淫猥な音が聞こえ始めたその瞬間、

「うがああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 と、黄山が悲鳴を上げ始めた。

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

「フフッ!!先輩のおチンポ、オレの足の下でビクビクって暴れてますにぃッ!!

 グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!

 普段から足を鍛えている豹。ヒョウのように素早い動きをする分、豹の足には相当の筋力が付いているのだろう。豹は呼吸を上がらせることなく、相変わらず、一定のリズムで黄山のペニスを刺激していた。

「…ククク…!!

 豹の目がギラリと光った。

「…さぁ、…先輩…」

 グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!

「ひがああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

「…そろそろ…、…出しちゃって下さい…!!

 グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

 顔を真っ赤にし、目をギュッと閉じて頭をぶんぶんと左右に振る黄山。

「…出る…!!…出る…ッ!!

 デンジイエローの真っ白なグローブに包まれた両拳がギリギリと音を立てた。そして、

「…でッ、…出る…ッ!!…出るウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!

 と叫んだその瞬間、豹の右足に黄山のペニスがビクビクと小刻みに大きく脈打つ感覚が伝わった。そして、

 ドブッ!!ドブッ!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!

 と言う鈍い音と共に、デンジイエローの光沢のある鮮やかな黄色のスーツから、濃白色な淫猥な、強烈な臭いを放つ液体が飛び出して来たのだった。

 

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