宇宙からの侵入者 第9話
シュウウウウ…。シュウウウウ…。
生地と、電気回路と、たんぱく質の焼け焦げる臭いが一度に鼻を劈く。その、何とも言えない不快な臭いが、ひんやりと冷える冷たい牢獄の中に広がる。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ…!!」
両手、両足、胸の中。そして、自身の男としての象徴であるペニスに赤黒く光るタコ足が絡み付いているダイナブラック・星川竜。その顔、体、そして、ペニスには無数の傷や煤汚れが付き、彼に与えられて来た無数の攻撃と屈辱を物語っていた。
「…く…、…うう…ッ!!」
顔を真っ赤にし、冷や汗を浮かべている竜が呻き、目を硬く閉じた。その目尻から、一筋の涙が流れた。
いくら忍者とは言え、ここまで屈辱的なことをされて耐えられるものではない。しかも、散々弄ばれ、根元を赤黒いタコ足で縛られているペニスは萎えると言うことを知らず、今でも真っ赤に腫れ上がったその先端を天へ向けて勃起している。
「…ククク…!!」
ジャシンカ帝国王子・メギドがゆっくりと牢獄の中へ入って来る。そして、竜の目の前でしゃがみ込むと、
「…大きいものを持っているんだな、ダイナブラック…!」
と言い、竜のペニスの先端をつんつんと突く。すると竜は、
「あッ!!」
と体をピクリと反応させたかと思うと、
「…やッ、…止めろッ!!…変態ッ!!」
と声を上げ、腰を思わず引こうとする。だが、タコ足の持ち主であるシンカ獣・タコシンカのそれに四肢を拘束され、思うように体を引っ張ることすら出来ない。それと同時に、竜の大きく勃起したペニスがビクンビクンと脈打った。
「…ククク…!!」
屈辱に震える竜を上目遣いにちらりと見上げ、ニタニタと笑い続けるメギド。
「…ダイナブラックのペニス…。…太い…、…長い…。…その先端は、…痛め付けたせいか、ちょっと赤く腫れ上がってしまっているようだ。…だが、思わずむしゃぶり付きたくなるほど、淫猥に光って見える…」
「…く…ッ…!!」
竜が息を飲み込む。同時に、竜の両方の拳がギリギリと音を立てて握られた。その時だった。
「味見されますか、メギド様?」
竜を拘束しているタコシンカの声が、メギドに降り注いだ。
「…んなッ!?…やッ、…止めろオオオオッッッッ!!!!」
顔を真っ赤にして叫ぶ竜。そして、無意識に腰を引いたその時だった。
「…うぐッ!?…あ、…ああああッッッッ!!!!」
と、竜は悲鳴を上げていた。
「…あ、…ぐ…、…うううう…ッッッッ!!!!」
ペニスの根元部分に巻き付いているタコシンカのタコ足。それが、竜が腰を引くと、反対方向へそれを引っ張ろうとする。相反する動きと力がそこに加わり、竜に激痛を与えているのは言うまでもなかった。
だが、その時、意外なことが起こった。
「…フン!」
不意に顔をしかめたメギドはそう言うと、不機嫌な表情のまま、スクッと立ち上がったのだ。そして、
「誰がこんな汚らわしいものを食うかッ!!」
と言ったかと思うと、
「タコシンカッ!!ダイナブラックのそれをもっと痛め付けろッ!!そして、ヤツのエネルギーを放出させるのだッ!!」
と言ったのだ。
「…な…!!」
屈辱な行為は免れ、ほっとしたのも束の間、今度は目の前のタコシンカの目がギラリと光ったのが分かった。
「…クックック…。…残念だったな、ダイナブラック。…久しぶりに味える快楽をお預けを食らうとは、な!」
「…な、…何を言うんだッ!!…別に、そんなのは快楽じゃないッ!!」
顔を真っ赤にして怒鳴る竜。完全に冷静さを失い、プライドをずたずたにされた、1人のただの男の姿がそこにはあった。
「…クックック…!!」
タコシンカは低く笑うと、
「…オレ様がメギド様の代わりに、貴様に快楽を与えてやる!」
と言いながら、タコ足とは別にある両手のうちの右手を伸ばすと、竜のペニスをギュッと握り締めたのだ。
「うぐッ!?」
その痛みに竜が呻く。
「…覚悟するんだな、…ダイナブラック…!」
タコシンカはそう言うと、竜のペニスをグイッと上部へ動かした。その時だった。
…グジュッ!!
淫猥な音が聞こえ、竜のペニスの先端部分からはトロトロと透明な、粘着質な液体が溢れて来て、タコシンカの手を濡らす。
「ハーッハッハッハッハ…!!」
それを見ていたメギドが、突然、火が点いたように笑い始めた。
「…ダッ、…ダイナブラック…!…貴様、やはり感じていたではないか…!…無様だ、…無様すぎるぞッ、ダイナブラックううううッッッッ!!!!」
「…く…、…うううう…ッッッッ!!!!」
竜はブルブルと体を震わせ、懸命にその屈辱を堪える。
「さあッ、タコシンカあッ!!ダイナブラックをもっと辱めるのだあッ!!」
「ははーッ!!」
勝ち誇ったように咆えると、タコシンカは、吸盤の付いた指先をダイナブラックのペニスの先端に当てた。その途端、
「はぐぅッ!?」
と言う声を上げて、竜が体を弓なりにする。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
タコシンカの指先の吸盤が、竜の最も敏感な部分に吸い付いている。
「…クックック…!!」
タコシンカはニタニタと不気味な笑みを浮かべながら、それをゆっくりと動かし始めた。
…グチュッ!!…グリュッ!!…グジュウウウウッッッッ!!!!
淫猥な音が響き始めた途端、
「…うぐ…ッ!!…うう…ッ、…うああ…ッ!!…ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と、竜が目を大きく見開き、顔を真っ赤にして叫び始めたのだ。
「ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
膝をガクガクと震わせ、体を大きく弓なりにして悲鳴を上げ続ける竜。
「どうだぁ、ダイナブラックぅ?感じるだろうッ!?痛いだろうッ!?」
タコシンカは調子に乗るように、更に指の動きを強めて行く。
グジュグジュッッッッ!!!!グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!
淫猥な音がますます大きくなって行き、
「がああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と言う竜の叫び声が更に大きくなって行く。
「止めろオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!…もッ、…もうッ、止めてくれええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
竜の絶叫が、辺り一面にこだました。