慟哭の毒針 第11話
ブチュッ!!ドビュッ!!ドビュッ!!ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!
しゅうしゅうと沸き立つ煙、機械と布生地が燃える何とも嫌な臭いが立ち込めるその中で、淫猥で鈍い音が聞こえた。同時に、
「…あ…あ…あ…あ…!!」
と言う、やや高めの声も聞こえて来る。
…グチュッ!!…グチュッ!!
ダイナブルーに変身した洋介の右手が、相変わらず一定のリズムで前後に動いている。その真っ青なグローブに包まれた、洋介の男としての象徴であるペニス。真っ赤に腫れ上がった先端がてらてらと淫猥に輝き、そこからトロトロと粘着質な液体が溢れ出し、目の前に横たわっているダイナブラックに変身した竜の体の上へボタボタと飛び散っていたのだった。
「…竜…さん…!!」
その目から涙が零れ落ち、ボロボロになったスーツから見え隠れしている洋介のややむっちりとした体に伝った。
「ハーッハッハッハッハ!!!!」
その光景をずっと見ていたメギドが勝ち誇ったように大声で笑い始めた。
「いいぞいいぞオオオオッッッッ、ダイナブルーッ!!傑作ではないかッ!!愛するダイナブラックの目の前で自慰行為をし、射精し、その淫猥な液体でダイナブラックを汚す…!!これ以上、無様なことはないッ!!最高だああああッッッッ!!!!」
「…う…、…うううう…ッッッッ!!!!」
サボテンシンカの毒針に冒されているとは言え、敵の目の前で自慰行為を見せ、おまけに射精して果てた。それだけでも、洋介のプライドはズタズタにされていた。
だが、これで終わったわけではなかった。
「おいッ!!」
不意にメギドが声を上げたかと思うと、それまで手にしていたグラスをシッポ兵に渡した。毒々しいほどに真っ赤な液体に、もうもうと沸き立つ煙。シッポ兵はそれを持って牢獄に入って来ると、竜の上に零れ落ちた洋介の淫猥な液体を手で掬い始めた。真っ黒なグローブに纏わり付く濃白色な洋介の淫猥な液体。
…ポタッ!!…ポタッ…!!
淫猥な糸を引きながらグラスの中に注がれて行くそれを見た途端、洋介は羞恥で体中が熱くなるのを感じた。そして、
「うぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と叫び、
「止めろッ!!止めろッ!!止めろ止めろ止めろ止めろオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と喚きながら駆け出し、牢獄の向こうにいるメギドへ手を伸ばした。だがその時、洋介の体が牢獄の鉄格子に触れ、次の瞬間、
ビキビキビキビキッッッッッッッッ!!!!!!!!
と言う鈍い音と共に、
「ぐぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
と言う洋介の絶叫が響き渡った。そして、バアアアアンンンン、と言う大きな音と共に、洋介の体が背後へ吹き飛んでいた。
「ハーッハッハッハッハ…ッッッッ!!!!」
それを満足そうに眺め、メギドが再び大声で笑う。
「バカめッ!!お前は既に籠の中の鳥状態。ここから抜け出すことは出来んのだああああッッッッ!!!!」
その時、洋介の淫猥な液体を掬い取ったシッポ兵がメギドにグラスを渡した。
「おおッ!!美味そうだッ!!若いエキスは最高に美味いのだろうなッ!!」
満足そうに言うと、メギドはそれを一気に口の中へ入れた。
…ゴクッ!!…ゴクッ!!ゴクッ!!
メギドの喉が大きな音を立てながら動く。
「…う…、…あぁぁ…!!」
ブルブルと震える体を何とか起こし、その光景を見つめる。
「…や…め…ろ…!!…もう、…止めて…くれ…!!」
「…ククク…!!」
メギドの目がギラリと光る。そして、
「おい、ダイナブルーッ!!もっとだッ!!もっとこの美味を味わわせるのだッ!!」
と言って来た。そして、
「やれええええいッ、サボテンシンカああああッッッッ!!!!」
と叫んだ。
「…止めろ…!!…止めろオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!」
カ――――ンンンンッッッッ!!!!
その時、サボテンシンカがあのハンマーを、あの藁人形へ振り下ろしていた。その瞬間、
ドクンッ!!
と、洋介の心臓が大きく高鳴った。
「…い、…嫌だ…!!」
その心臓の高鳴りに合わせるかのように洋介はゆっくりと立ち上がると、ボロボロになったダイナブルーのスーツに手を伸ばした。そして、その2本の足の付け根の奥の方へと指を忍ばせたのだ。
「…止めろ…!!…頼むからッ、…止めてくれええええッッッッ!!!!」
そう叫びながらも、洋介の足は歩みを止めない。それどころか、地面に横たわり、目を開けない竜を跨いだのだ。
「…ウソ…だろ…!?」
その時だった。
…ビッ!!…ビィィィィ…ッッッッ!!!!
と言う音と共に、洋介のダイナブルーのスーツの股間部分が双丘の方へ向かって引き裂かれて行ったのだ。
「…ククク…!!…酒の余興にはやや下衆いが…。…まぁ、…これもいいだろう…!!」
メギドはニヤニヤと笑っている。
「…嫌だ…ッ!!…嫌だああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
そう言いながらも洋介は、未だに勃起し、ビクン、ビクンと脈打っている竜の大きく太いペニスを握り、その上にゆっくりと腰を下ろし始めたのだ。
…ズブッ!!…ズブズブ…ッッッッ!!!!
鈍い音が聞こえたその瞬間、
「うぅわああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
と言う洋介の絶叫が響いた。
「…ほう…。…すんなりとダイナブラックのそれを受け入れたと言うことは、貴様がダイナブラックに犯されていた、と言うわけだな!!」
メギドがニヤリとして言う。
「…メッ、…メ…ギ…ド…おおおお…ッッッッ!!!!」
握り締めた拳がギリギリと音を立てる。だが、自身の双丘の秘門に竜のペニスを飲み込んでいながらメギドを睨み付けても、何の意味もなかった。
「さあッ、ダイナブルーッ!!メギド様に淫猥な姿をお見せし、メギド様を満足させるのだッ!!」
サボテンシンカの声が聞こえたその瞬間、
カ――――ンンンンッッッッ!!!!カ――――ンンンンッッッッ!!!!
と言うハンマーの金属音が聞こえた。
ドクンッ!!ドクンッ!!
洋介の心臓が再び大きく高鳴る。その瞬間、洋介の体が燃えるように熱くなり、
「…あ…が…ッ!!」
と、目をカッと見開き、口元からは涎を垂らした。そして、
…ズチュッ!!…ズチュッ!!ズチュッ!!
と言う淫猥な音と共に、洋介の腰が上下に動き始めたのだ。
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
何度も経験したことのある感覚。それが今、今まで以上に快感を与えて来ているのも分かっていた。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
その時、洋介の右手は再び自身のペニスを激しく上下に刺激していた。
「嫌だああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!もうッ、止めてくれええええええええええええええええッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
後ろからは竜に、前は自身の右手で快楽を与え、狂ったように叫ぶ洋介。
「…ククク…!!」
メギドは満足そうにその光景を見つめている。
ズチュズチュズチュズチュッッッッ!!!!ズチュズチュズチュズチュッッッッ!!!!
その時、洋介の双丘の秘門から聞こえて来る淫猥な音が大きさを増した。
「…何ッ!?」
「…あ…あ…あ…あ…!!」
これにはメギドも洋介も驚きを隠せなかった。
何と、意識がないはずの竜の腰がガクガクと震えたかと思うと、次の瞬間、グンと突き上がった。そして、
ドブッ!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!
と言う音と共に、竜のペニスがビクンビクンと脈打ち、洋介の体の奥深くに熱い液体が注がれたのが分かった。
「うぅわああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
洋介の体にゾクゾクとした感覚が押し寄せ、体を仰け反らせたその瞬間、
ドビュッ!!ドビュッ!!ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!ビュウウウッッッッ!!!!ビュウウウウッッッッ!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!
と言う音と共に、洋介のペニスの先端からも大量の濃白色な液体が飛び出し、宙で弧を描いたのだった。