逆襲のゴルリン 第6話
ゆっくり、ゆっくりとメサイアの大きな右手が健の体を這って行く。
「…ッ!!…な、…何をする気だよ…ッ…!?」
ファイブブルーの光沢のある鮮やかな青色のスーツに包まれた健の強靭な肉体が、メサイアが与えて来る刺激によって時折、ピクッ、ピクッ、と痙攣する。
「…ククク…!!」
その時、メサイアが低い声で笑ったかと思うと、適度に広げられて拘束されている健の両足の付け根部分、すっかり落ち着きを取り戻した健の男としての象徴であるペニスをスルリと撫で上げた。
「あッ!?」
その途端、健はビクンと体を跳ねらせる。そして、ファイブブルーのマスクの中で顔を真っ赤にし、
「んなッ、何しやがんでええええッッッッ!!!!」
と怒鳴った。だがメサイアはニヤニヤと笑い、
「…武術会場で俺が言った意味、分からなかったか?」
と逆に聞いて来た。
「…お前が、…オレに言った意味…?」
「…そんなに簡単にはイカせはしない。お前のエネルギーはここに吸い取っただけじゃないからな…、って意味さ!」
そう言ったメサイアの目。野獣のように不気味にギラギラと光るそれは、既に勝ちを確信しているかのようだった。そして、不気味に歪んだ口元からは鋭い牙が見え隠れしていた。
「…どう言う…、…意味だ…?」
さっきから嫌な予感しかしない。他のエネルギー源が健の体のどこにあると言うのか。するとメサイアはフンと笑い、
「…本当に分からないのか?」
と言いながら、健の体をそのゴツゴツとした両手で再び撫で始めた。
「…ん…ッ!!…んん…ッ!!」
メサイアの指が、健の首から肩、筋肉質な胸、腹筋、そして太腿へと下りて行き、膝裏から内股、尻を通り、背中から肩へと下りて行く。その指が膝裏、内股、脇腹を通るたびに健の体がピクッ、ピクッと跳ねる。
「…あ、…相変わらず、…変態…だな…ッ!!」
ファイブブルーのマスクの中で、健はニヤリと笑う。そんな健を見て、メサイアもニヤリとし、
「…ククク…。…これからもっと変態になるのさ…!!」
と言ったかと思うと、健の体を撫でている手をゆっくりと健の内股の際どい部分へ這わせ始めたのだ。
「…なッ…!?」
自身の男としての象徴とも言えるペニスとその下に息づく2つの球体。それに触れるか触れないかと言う部分を微妙なタッチで撫で上げるメサイア。
「…なッ、…何して…ッ、…やがる…ッ!?」
顔を真っ赤にして怒鳴る健。
「…く…ッ、…や…、…止めろ…ッ!!」
くすぐったさにも似たゾワゾワとした感覚が健を襲う。ファイブブルーのスーツが健のそこを擦り、
「んんんんッッッッ!!!!」
と思わず呻かずにはいられなかった。
「フフッ!感じているのか?」
メサイアが低い声で囁くように言う。その声に健は首をブンブンと左右に振り、
「…男に変なところを触られて、…感じるわけ…ない…だろ…?」
と言った。するとメサイアは不思議そうな顔をして、
「変なところ?」
と言った。
「変なところとは、どこだ?」
「んなッ!?」
逆にそう聞かれるとは思っていなかった健は言葉に詰まる。その間にも、メサイアは健の股の間、2つの球体が息づくその脇をさわさわと撫で上げたり、その手が健の膝裏から内股、尻を愛撫するかのようにゆっくりと撫でる。
「…んく…ッ!!…んんんん…ッッッッ!!!!」
その微妙なタッチが健に何とも言えない感覚を与えて来る。
「教えてくれよ、ファイブブルー。いや、星川先生!変なところとは、どこだ?」
「…く…ッ!!」
わざと聞いている、しかも、健の職業まで知られているとは…!
「…言わない…か…」
「…あッ、…当たり…前だ…ッ!!」
「…では、無理矢理にでも言ってもらおうか…?」
そう言ったメサイアの右手が健の際どいところから上がって来たかと思うと、そのままそこに息づく健のペニスとその下の2つの球体を優しく包み込んだ。
「んあッ!?」
その刺激にビクリと体を跳ねらせる健。
「…こッ、…今度はッ、…何を…する気だ…ッ!?」
メサイアの右手が健のそこを包み込んだまま動かない。するとメサイアは、
「…どうして欲しい?」
と聞いて来た。
「…出来ることなら、…そこから手を離してもらいたいんだけどね…!!」
「そことは?」
「んぐッ!?」
健は再び言葉に詰まる。健のそこは今、際どいところを刺激されたせいで少しだけ頭をもたげ、芯が通りつつあった。
「ここは、何と言うんだ?」
そう言いながら、メサイアは右手の指をピクピクと動かし始める。そして、それは小刻みな振動となって健のペニスと2つの球体へ伝わり始めた。
「んあッ!?ああッ!!ああッ!!」
体を捩り、その刺激から逃れようと懸命に試みる。だが、メサイアの右手は健のそこに吸い付いたかのように動こうとしない。
「…やッ、…止め…ろ…お…ッ!!」
その刺激が健の脳を直撃しているのは言うまでもなかった。
ファイブマンになるために、いや、それだけではなく、小学校教師として体を鍛え続け、銀帝軍ゾーンと本格的に戦うようになってからはそこへの刺激は自分でもご無沙汰だった。
「…おや?…お前のここ、…何て言うんだっけな、…少し大きくなったんじゃないのか?」
「…んな、…わけ、…ない…ッ!!」
頭をビクビクと上下左右に振りながら、健は懸命にその刺激に耐えようとする。
「…オレの…ッ、…オレの…ッ!!」
言いかけてはっとなった。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
ファイブブルーのマスクの中の顔が真っ赤になり、同時に、健のペニスがむくむくと成長し始めた。
「おやおや?お前のここ、…何て言うんだっけな、…硬くなって来たぞ?」
そう言いながら、メサイアの右手がゆっくりと動き始め、健のそれを愛撫し始める。手のひら全体で撫で上げたかと思えば、ペニスの裏筋の部分を指でつつっと撫で上げる。そして、先端の括れの部分に辿り着くと、クリクリとくすぐるように刺激する。その刺激に、
「んああああッッッッ!!!!」
と、健が叫び声を上げ、体を大きく仰け反らせた。
「ンフフフフ…!!」
メサイアは勝ち誇った笑みを浮かべながら、健のペニスの括れと先端部分を刺激し続ける。
「お前のここ、随分大きくなったな。物凄く硬くなった」
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
健が両手両足を拘束している金属を外そうと体を大きく揺らす。だが、その拘束具は外れることなく、ガシャガシャと言う乾いた金属音を空しく響かせるだけだった。
「…お前のここの先端部分、…綺麗に割れているんだな。…いい形をしている…!」
その時、メサイアの目がギラリと光った。
「…ッ!?」
その瞬間、健の体が雷に打たれたかのようにビクリとなった。