逆襲のゴルリン 第9話
「…さぁ、…お前のエネルギー、全て搾り取るとしよう…!!」
棒状の、先端部分がマイクロフォンのように丸みを帯びているものを握っているメサイア。その口元が不気味に歪み、心なしか、顔が赤らんでいるように見えた。
「止めろオオオオッッッッ!!!!止めてくれええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
ファイブブルーに変身している健が体を狂ったように暴れさせる。だが、両手と両足を拘束している金属具はどんなに動かしてもちぎれることはなかった。
「…さぁ、…覚悟しろ…!」
メサイアが手にしている棒状のそれのマイクロフォンに似た形の部分を、光沢のある鮮やかな青色のスーツに包まれ、勃起してその存在感を表わしている健のペニスの先端部分に宛がう。
「止めろオオオオッッッッ!!!!たッ、頼むからッ、止めてくれええええええええええええええええッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
健がそう言った時、メサイアの目がギラリと光った。そして、
カチッ!!
と言うスイッチが入る音が聞こえたその瞬間、
ヴウウウウウウウウンンンンンンンンッッッッッッッッ!!!!!!!!
と言う低い振動音が辺りに響き始めた。
「うぅわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!??」
その初めて味わう感覚に、健の体がビクンと跳ね、大きく仰け反る。
「…ぁ…ぁ…、…ぁぁぁぁ…!!」
ブルブルと痙攣する健の体。ファイブブルーのマスクの中の瞳は大きく見開かれ、顔は真っ赤になっていた。
「…ぁぁぁぁああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
その棒状のそれが健のペニスに当たるか当たらないかの微妙なタッチで振動を与えて来る。
「…ククク…!!…いかがかな、スティミュレーターのお味は?」
目の前ではメサイアが目をギラギラさせ、健の淫らな姿を見つめている。
「…や…ッ、…止め…ろ…オオオオ…ッッッッ!!!!」
声を絞り出すので精一杯だった。ちょっとでも気を抜けば、あっと言う間に果ててしまいそうなほど、その刺激は健にとっては強すぎるものだったのだ。それはつまり、健の脇腹に突き刺さっている毒々しいほどに真っ赤な注射器が動きを増すと言うことも意味していた。
バシュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!
その途端、その注射器が再度、衝撃音を放った。
「ふああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
体の奥底から込み上げて来る疼きを必死に堪えようとすると、そうはさせまいとこの注射器が健の体から力を奪って行く。そして、
ヴウウウウウウウウンンンンンンンンッッッッッッッッ!!!!!!!!
と言う低い振動音は確実に健のペニスを捕らえ、微妙なタッチで刺激を与えて来る。
「…止めろ…!!」
最早、絶体絶命であると言うことは分かり切っていた。
「…止めろ…ッ!!」
両足がガタガタと小刻みに震え始め、両足が地団駄を踏むように何度も何度も小刻みに動き始める。
「どうした、ファイブブルー?」
ニヤニヤと不気味な笑みを浮かべながら、メサイアは手にしている棒状の振動するもの・スティミュレーターを健のペニスに沿って動かす。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
健の大きく勃起したペニスに刺激を与えることによってそれは大きく反り返り、スティミュレーターを押しのけようと反発する。そんなペニスの根元部分、2つの球体との境目辺りを刺激すると健の声が小さくなり、同時に、
バシュウウウウウウウウ…。
と、健の腹部に突き刺さっているアブソーブタンクの脈動も小さくなる。そして、スティミュレーターが少しずつその位置を上げて行き、健のペニスの括れ部分を刺激したその途端、
「んああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と悲鳴を上げ、体を大きく仰け反らせる。そして、
バシュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!
と、健の腹部に突き刺さっているアブソーブタンクの勢いが増す。
「アハハハハッッッッ!!!!」
メサイアは楽しそうにスティミュレーターを上へ下へと移動させながら笑う。
「ファイブブルー!!貴様ッ、早くエネルギーを搾り取って欲しいようだな!!」
「…な…ん…だ…と…!?」
苦しそうに目を少しだけ開け、メサイアを睨み付ける健。するとメサイアは、
「貴様の感情とは裏腹に、このスティミュレーターを貴様のここの先端部分へ近付けると、貴様のここがビクビクと何度も何度も痙攣する!」
と言い、その顔を健に近付けた。
「…早く楽になりたいのだろう…?」
「…だ…ッ、…誰が…ッ!!」
言いかけた時だった。
ヴウウウウウウウウンンンンンンンンッッッッッッッッ!!!!!!!!
あの低い振動音が強くなったかと思ったその瞬間、健の体に強烈な電流が流れた。
「ぐああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
その途端、健の体が今まで以上に大きく仰け反り、ファイブブルーのマスクの中で目を最大に見開き、大声を上げた。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
それまでとは違った更に小刻みな振動音が辺り一面に響いている。と同時に、
バシュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!バシュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!
と言うアブソーブタンクが今にも壊れそうなほど、強烈な音を立て始めた。
「…そろそろ…か…?」
メサイアがニヤリとしたその時だった。
「止めろオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!止めてくれええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
健が体を大きく暴れさせ、狂ったように叫ぶ。と、その瞬間、
…グジュッ!!…グジュグジュグジュッッッッ!!!!グジュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!
と言う淫猥な音が聞こえ、
「…あ…あ…あ…あ…!!」
と健が短い声を上げた。その視線が自身の下腹部へと注がれている。
「…おやおや…」
メサイアがニヤニヤとしながら声を上げた。
「…ファイブブルーよ。…お前のここ、随分と濡れてしまったな…!」
健の2本の足の付け根部分、光沢のある鮮やかな青色だったファイブブルーのスーツの、健の男としての象徴であるペニスが息づくその先端部分がぐっしょりと濡れ、その光沢を失っていた。
そして。
バ…シュ…ウウウウ…ウウウウンンンン…。
大きな衝撃音を立てていた毒々しいほどに真っ赤なアブソーブタンクの音が静まり、ぽとりと地面へ落ちたのだった。