最強獣戦士誕生! 第4話
「グリーンフラッシュッ!!」
望の目の前に、グリーンフラッシュにプリズムフラッシュをしたダイが、腰に手を当てて静かに立っていた。
グリーンフラッシュのマスクをしたまま、望の前でじっと立っている。光沢のある緑の生地がキラキラと輝き、ダイの体つきをクッキリとさせている。日頃からトレーニングを欠かさないダイの体は筋肉が隆々と浮かび上がっていた。
「…かぁっこいいぃ…!!」
望が目を輝かせる。
「どうだい、望ぅ?キマッてるだろ?」
すっかり機嫌を良くしたのか、ダイが様々なポーズを取り始めた。
「あ!ちょ、ちょっと待ってよ!」
望はそう言うと、引き出しから急いでカメラを取り出した。
「はい、じゃあ、もう1回」
望がカメラを構える。
「え?」
ダイが聞き返す。すると望は、
「写真に納めておきたいんだ。ダイさん、本当にカッコいいんだもん。僕の言う通りのポーズを取ってよ」
と、少し顔を赤らめて言った。
「…ったく、しょうがねぇなぁ…」
ダイはそう言うと、望の前に片膝をついてしゃがみ込んだ。
「ダイさん?」
今度は望がビックリする番だった。ダイがマスク越しに望を見つめている。
「…仰せのままに、望様」
「…フフッ!!」
望はそう言うと、
「じゃあ、始めるよ?」
と言い、ダイへ次々にポーズの指示を出し始めた。名乗りのポーズ、ファイティングポーズ、パンチを繰り出した瞬間、キックを繰り出した瞬間など。その要求に応じて、ダイはポーズをキメては静止する。だが、さすがダイだ。普通の人間なら腹筋や背筋がすぐに悲鳴を上げ始め、体がプルプルと震えるに違いない。だが、ダイはいとも簡単にその要求をこなし、おまけに自然な感じで静止する。腕や足は真っ直ぐに伸び、その肉付きをクッキリと浮かび上がらせていた。
「じゃあ、次はぁ…」
不意に望がニヤリとした。
「ダイさん!ダイさんのアソコを大きくしてみせてよ!」
「へっ!?」
望が口走った言葉に思わず聞き返すダイ。
「グリーンフラッシュが戦っている最中に勃起しちゃいました、みたいな感じのを撮りたいんだぁ!」
「んなッ!?」
またまた面食らってしまった。どう反応したら良いのか、ダイも困ってしまった。
「…え、…えっと…」
すると望がゆっくりとダイの元へやって来て、ダイに抱き付いた。
「…の、…望…ぅ…?」
「…何でもいいんでしょ?『仰せのままに』って言ってくれたよね?」
潤んだ瞳でダイを見上げる望。この表情に弱いんだ、ダイはそう思ってしまう。
「…それとも…」
望がそう言った時、ダイの体に再びあの電流が駆け抜けた。
「んあッ!!」
望がダイの股間をスルリと撫で上げたのだ。
「僕が大きくしてあげようか?」
そう言う望の手が再びダイの股間へ近付き、その小さな右手がダイの大きな股間を包み込んだ。
「んあああッッッ!!!!」
ダイの体に言いようのない電流が流れる。
「ダイさん、凄いよね!普段でも僕の手から溢れるくらい大きいや!」
そう言いながら、望はダイの股間全体を優しく愛撫する。
「…ん…ッ!!…んん…ッ!!」
望の体を優しく抱き締めながら、ダイが小さく呻く。自分よりも年下の、小学校を卒業したばかりの少年に、自身のプライドとも言えるべき場所を触られている。いや、普通に触られるならまだしも、まるで痴漢されるように、検査されるようにだ。
「…んんッ!!…んんん…ッ!!」
そう考えるだけでダイの体は熱くなり始めた。そして、ダイの股間にも変化が表われ始めた。
「…勃起して来たよ、…ダイさん…」
望が目を輝かせて言う。ダイのペニスが硬さを増し始め、ゆっくりと臍へ向かって伸び始めた。睾丸は硬さを増し、少し持ち上がり始めたのだ。
「…ああ…ッ!!」
自身の勃起したペニスを見つめ、ダイが羞恥の声を上げる。やがて、ダイのペニスは完全に勃起した。
「…はぁ…、…はぁ…ッ!!」
ダイが息を荒くする。
「ダイさん、腕を後ろで組んで、腰を少し突き出して」
望がカメラを構えて言う。
「ああッ!!」
あまりの羞恥にダイが呻く。だが、何でも言うことを聞くと言ったのは自分だ。それに、何だか、体が勝手に動いているような錯覚に陥る。
(…オレ、…興奮してる…?)
今までに感じたことのなかった感覚がダイを徐々に支配しつつあった。
「はいっ!オッケーッ!!」
望は嬉しそうに言うと、カメラを机の上に置き、ダイの胸へ飛び込んだ。
「ダイさんッ、ありがとうッ!!」
「…は、…はは…」
引き攣り笑いをするダイ。
「気に入ってくれたかい?」
ダイがそう言うと望は、
「もう最っ高だよッ!!」
と目をキラキラと輝かせて言った。
「ありがとうね、ダイさん!」
「オレは結構、恥ずかしかったけどな!」
ポリポリとマスクを掻くダイ。
「それにしてもさぁ…」
望はそう言うとダイの未だに勃起しているペニスを優しく掴んだ。
「んッ!!」
ダイが思わず体をピクリとさせる。
「ダイさんのこれ、立派だね。しっかりと剥け切っていて、先端なんか形がクッキリしているし。太いし、凄く硬いし」
そう言いながら、望はダイのペニスを何度か上下する。
「んッ!!ああッ!!」
そのたびにダイが甘い吐息を漏らす。
「じ、じゃあ、そろそろ変身を解除してもいいかい?」
ダイがその場の空気を変えようとそう言った時だった。
「まだダメだよッ!!」
望が突然、大声を上げた。
「…の、…望…?」
ビックリしてダイが望に聞き返す。
「まだダメだよッ!!お楽しみはこれからなんだからッ!!」
望がそう言った。
「ダメだよ…」
望がちょっと俯いて言う。
「お楽しみはこれからなんだから…」
そう言った望が不気味な笑みを浮かべたのに、ダイは気付いてはいなかった。