最強獣戦士誕生! 第26話
「…や、…止めろ…ッ!!…止めてくれ…ッ!!」
ジンの頭の中には、「絶望」の2文字しかなかった。レッドフラッシュにプリズムフラッシュし、マスクを剥ぎ取られ、ベッドの上にX字に拘束されてしまっている。しかも、自身を拘束したのは仲間である「はず」のグリーンフラッシュ・ダイとブルーフラッシュ・ブンだった。
仲間である「はず」と言うのには理由があった。今のダイとブンはダイとブンであって、ダイとブンではなかった。
今、ダイはグリーンフラッシュに、ブンはブルーフラッシュにプリズムフラッシュしているものの、マスクは同じように剥ぎ取られていた。そして更に、ダイとブンは獣戦士ザ・モシャスによって生体エネルギーである精液を大量に奪われ、半ば廃人と化していた。更に、思考能力は完全に奪われ、欲望にだけ突き進むただの人形となっていたのだ。その証拠に、ダイとブンの下半身の中心、2本の足の付け根の、男子としての象徴であるペニスは破られたスーツの中から突き出し、大きく勃起したまま、ブラブラと揺れていたのである。
「…ジンッ!!ジンんッ!!」
はっと気付いた時には、真上からブンが大きくダイブして来るところだった。
「うわああああッッッッ!!!!」
四肢を拘束されているジンには何の防御も出来ない。そのままブンが自分の体の上へ物凄い勢いで落下して来た。
「ぐふッ!!」
いくら腹筋に力を入れていても、落下物の衝撃は相当なものだ。ジンは思わず呻いた。
「…ブ、…ブン…!!…そこを、…退くんだ…!!」
必死に抵抗をしようと体を捩じらそうとする。だが、ブンは、
「…あぁ、…ジン…!!…ジン…!!」
と、まるで恋人にでも甘えるかのような表情をし、ジンの逞しい胸に頬擦りをしながら体の上から退こうとはしなかった。
「…クッ…!!」
ブンの両手が、ジンの体の側面を行ったり来たりする。そのたびに、ジンの体にはゾクゾクとした悪寒が走り、体をブルブル震わせ、ビクビクと跳ねらせる。
「…いいなぁ、…ジン…!」
右耳元に、顔の位置を合わせるかのようにダイがしゃがみ込み、ジンの顔をニヤニヤしながら見つめている。
「…ダッ、…ダイ…ッ!!」
思わずジンはダイを睨み付ける。
「…ジン…、…オレも、…気持ち良くしてくれよ…!!」
その瞬間だった。ダイが素早く動いたかと思うと、ジンの唇に自身の唇を当てたのである。
「…!?」
突然のことにジンは目をカッと見開いた。
「…んんッ!!…んんんッッッ!!!!」
ジンがダイから逃れようと必死に体を捩じらせ、顔を背けようとする。だが、体はブンに、顔はダイに押さえ込まれ、ジンがしようとしたことは全て無駄に終わった。
…チュクッ!!…チュクチュク…!!
程なくして、くすぐったい音が聞こえ始めた。
「…ふ…、…んん…!!」
ダイが甘い吐息を漏らす
「…んッ!!…あぁ…!!」
ジンも堪え切れなくなって、甘い吐息を漏らした。
ダイのキス。3人の中では女性との付き合い方が一番上手いダイのキス。慣れているのか、手早くジンの口を割り、自身の舌を入れる。そして、ジンの舌を絡め取り、口腔内を蹂躙する。同時に、巧みにジンの快楽を引き出していた。
「…」
ジンの意識が次第にぼんやりし始める。
「…うわあ…!」
その時、ブンがウットリとした声を上げた。
「…凄いよ、…ジンん…!!」
ジンの体の上からゆっくりと起き上がったブンが感嘆の声を上げる。
「…あ、…あぁ…!!」
その光景を見た途端、ジンが羞恥に顔を真っ赤にした。
「僕のスーツと、ジンのオチンチンが糸で繋がってるよ?」
光沢のある鮮やかな青色のブンのブルーフラッシュのスーツが、その部分だけ色を失っていた。そして、そこから透明な糸が伸び、それは、光沢のある鮮やかな赤色のジンのレッドフラッシュのスーツの中で大きく勃起しているジンのペニスの先端と繋がっていたのである。当然、ジンのその部分も色を失っていた。
「淫乱だなぁ、ジンは!」
ブンはそう言うと、ジンの勃起しているペニスに手を伸ばし、キュッとそれを握ったのである。
「んんッ!!」
ジンの体に、言いようのない電流が流れる。そして、体をビクビクと跳ねらせた。
「…すっげぇ…!!」
ブンが色めき立つ。
「ダイぃ!ジンのオチンチン、すんごくデカイよ!硬いし、凄く熱いんだぜ?」
「…フッ!」
ブンのその反応を見たダイが思わず吹き出す。そして、羞恥に目をギュッと閉じているジンに顔を近付け、
「さすが、オレ達のリーダー、いや、兄貴だよな、ジンは!」
と言い、再びジンの頭を、その強靭な腕で固定した。
「やッ、止めろッ!!ダイッ!!…んんッ!!」
必死に逃れようとするジンを押さえ込むように、ダイがジンの唇を奪う。
…チュッ!!…クチュクチュ…!!
淫猥な音が響く。
「…んッ!!…んん…ッ!!」
ジンの呻き声も同時に響く。
「…僕も…!」
ブンはそう呟くと、ジンのペニスを優しく撫で始めた。
ザワザワと、ジンのスーツとブンのグローブが擦れ合う音がする。
「…んッ!!…んんんッッッ…!!」
口はダイに塞がれ、苦しそうな声を上げるジンが、ブンのその愛撫を受けてピクピクと腰を上下する。
「あはッ!感じてるんだね、ジンん?」
嬉しそうに言うブン。
「…じゃあ…」
ブンの目がギラリと光った。
「…もっと感じさせてやる…!!」
その瞬間、ジンの体に凄まじい電流が流れた。
「んんッッ!!!!んああああああッッッッッッ!!!!!!」
あまりの刺激に、ジンが思わず体を最大限に弓なりにした。