最強獣戦士誕生! 第33話

 

「…オレ、…もう、我慢出来ないよ…!!

 ブルーフラッシュにプリズムフラッシュしているブンが、自分の足元で横たわっているレッドフラッシュにプリズムフラッシュしたジンを跨ぐようにして立ち上がった。その顔は紅潮し、その瞳は何か獲物を狙っているような、ギラギラとした妖しい輝きを放っていた。

「…お前も好きだなぁ…」

 そんなブンを見ながら、ブンが次に何をするのか分かっている、グリーンフラッシュにプリズムフラッシュしているダイがやれやれと言う表情で苦笑する。

「だって、凄く気持ち良いじゃない?自分の体を真っ二つに貫かれるみたいでさ!」

 ブンが多少、荒い息をしながらそう言うと、鮮やかな青いスーツの股間部分に手をかけた。

「…よっ!!

 一言そう言った時だった。

 ビッ!!ビィィィッッッ!!!!

 鈍い音がして、ブンのスーツが股間から尻の方へ裂けて行く。

「ほら、見てよ、ジンん!」

 ブンはそう言うとクルリと踵を返し、

「どう、僕のお尻?凄くぷりんぷりんでしょ?」

 と言い、軽く左右に振って見せた。

「…止めろ…!!

 俄かにジンが体を震わせ始める。

「…止めろ…ッ!!…止めろ止めろッ!!

 次第に狂ったように体を動かし、ジャラジャラと鎖の音を激しくするジン。その瞳は固く閉じられている。

「止めろォォォォッッッッ!!!!

 ジンが絶叫したその時だった。

「うるせえよッ、ジンんッ!!

 ダイがそう叫んだかと思うと、立ち上がり、ジンの腹部へ右足を思い切り振り下ろした。

 ドゴォッ!!

 鈍い音と同時に、

「…ぐふ…ッ!!

 とジンが呻いた。今度は目をカッと見開き、顔を真っ青にして。そして、口元からは涎が零れていた。

「あ〜あ、ダイったら、そこまでしなくてもいいのに…」

 ブンはそう言うとジンのペニスを静かに包み込んだ。

「…あ…、…あぁ…!!

 ダイに踏み付けられた腹部の鈍痛で、思うように声が出せないジン。

「ほらぁ、今の衝撃で小さくなっちゃってるじゃないか!」

 ぷっと顔を膨らませてブンはそう言うと、再びジンのペニスをパクリと咥えた。

「…あッ!!

 ジンが声を上げ、ピクリと体を反応させる。

 …ジュッ!!…ジュッ!!

 先ほどの激しいのとは一転、ジンのペニスを愛撫するかのように、ブンは優しく頭を上下する。

「…あッ!!…あッ!!

 その快楽に思わず声と腰を上げるジン。すると、ジンのペニスはブンの口の中でみるみるその硬さを増して行ったのだ。

「あはッ!ジンってば、やっぱり感じちゃってるよ!」

 ブンはそう言うと、ジンの勃起したペニスをしげしげと眺めた。

「…ダイのよりは細いけど、…でも物凄く硬いよ!」

 ブンがそう言うと、ダイは、

「フン!」

 と鼻で笑って横を向いた。

「さぁってと!」

 ブンはそう言うと、ジンのペニスを真っ直ぐに立たせるように右手で持ち、ジンの体の上へ跨った。

「…止めて…、…くれ…!!

 その光景を見ながら、ジンが小さく言う。

「フフッ!」

 ブンの目がギラリと光り、

「…行くよ、ジン!」

 と言い、腰をジンのペニスの上へゆっくりと下ろし始めたのである。

 ヌブッ!

 何とも表現しがたい淫猥な音がした瞬間、

「ううッ!?うわああああッッッッ!!!!

 と言う悲鳴と、

「ふああああッッッッ!!!!

 と言う嬌声が同時に起こる。

「…ぐ…ッ…!!…うう…ッ!!

 自身のペニスを物凄い力で締め付けられ、今までに感じたことのなかった感覚に顔を歪ませるジン。反対に、

「…あ…、…はぁ…ッ!!…んん…ッ!!

 と、最初は苦悶の表情を浮かべていたものの、やがて恍惚な表情を浮かべるブン。そして、ニッコリと微笑むと、

「…ジンの、…オチンチン…。…凄い!!…気持ちいい…!!

 と呟き、ゆっくりと腰を上下し始めた。

 グチュッ!!グチュッ!!

 ブンが腰を下ろすたびに、ジンとブンの結合部分からは淫猥な音が聞こえて来る。ジンが出した精液と、ブンの唾液が混ざり合い、淫らなハーモニーを奏でていたのだ。

 また、ブンの大きく勃起したペニスもその動きに合わせるかのようにぶらぶらと揺れ、時折、ブンのお腹にぶつかっては淫猥な糸を引いた。

「…もっと、…もっとぉ…ッ!!

 次第にブンの腰の動きが早くなる。

 グチュグチュッ!!グチュグチュッ!!

 淫猥な音がますます大きくなる。バチン、バチンとブンのペニスがプリズムスーツのベルトにぶつかる。

「…んッ!!ぐッ!!うう…ッ!!

 そして、ブンの腰の動きに合わせるかのように、ジンが声を上げ、顔を何度も左右に振る。

「ああッ!!ああッ!!ああッ!!

 腰を何度も上下しながら、ブンは恍惚な笑みを浮かべ、その快感に酔い痴れていた。

「あああッッッ!!!!あああッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!!!

 その嬌声が次第に大きくなって行き、

 グチュグチュグチュ!!グチュグチュグチュ!!

 と淫猥な音も更に大きくなったその時だった。

 スゥッと不気味な口を持った管が1本、部屋の入口から忍び寄って来ているのに、誰も気付いてはいなかった。

「ああああッッッッ!!!!!!ああああッッッッ!!!!!!…まッ、…またッ!!…出るッ!!…出るッ!!…出ちゃうよオオオオッッッッ!!!!!!

 ブンが声を枯らして絶叫した瞬間だった。

 その管が物凄い勢いで飛び込み、ブンのペニスの先端をその不気味な口で覆ったのである。

「はああああッッッッ!!!!!!

 ブンが絶叫したその瞬間だった。その管の先端が妖しく光り、その光はブンの体をも包み込んだ。

「ああああああッッッッッッ!!!!!!!!

 ブンの悲鳴とも絶叫とも分からない叫び声が部屋中に響き渡る。同時に、

 ドビュッ!!ドビュッ!!ドビュドビュドビュ!!ビュウウウッッッ!!!!ビュウウウッッッ!!!!ビュウウウウッッッッ!!!!!!!!

 と言う淫猥な音が響いた。そして、ブンのペニスを覆っているその管が至るところで大きく膨らみ、ブンが出した精液を飲み込んで行くのが分かった。

 やがてその光が消える。

「…な…ッ!?

 その光の中から現われたブンの状態に、ジンは絶句する。

 ブンの表情。目はカッと見開かれ、涙が垂れた跡が窺える。そして口元からは涎が垂れた跡。ブルブルと体を小刻みに震わせ、

「…あ…あ…あ…!!

 と声を上げている。やがて、

「…う…!」

 と呻いたかと思うと、力なくベッドの上から崩れるように落ちた。

 仰向けにひっくり返ったブンはそれっきり、ピクリとも動かなくなった。

 

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