悪夢のループU 第14話
薄暗く、狭い空間。そこは今、異様な熱気と異臭に包まれていた。
「…はぁ…、…はぁ…!!」
鮮やかな黄色のスーツを着た男性、ガオイエロー・鷲尾岳が顔を真っ赤にして肩で大きく息をしている。彼が着装しているスーツであるガオスーツが、彼が呼吸を繰り返すたびに大きく動き、室内照明に反射するようにキラキラと輝いた。
「…う…!」
岳は一言だけ呻くと、ドスンと床に座り込んだ。
「…気持ち良かったか、岳ぅ…?」
大儀そうに座り込んでいる岳の横に、鮮やかな赤色のスーツを着た男性、ガオレッド・獅子走が四つん這いの格好で這うようにやって来た。走の目はギラギラと輝き、口元には涎が零れている。すると岳は、大きく息をしながら、
「…ああ…。…お前のテク、最っ高だぜ…!」
と言い、走に顔を近付けた。
…チュッ!!…クチュッ!!…クチュクチュ…!!
走と岳が唇を合わせ、貪り合う。
「…ふ…、…んん…!!」
「…は…、…ああ…!!」
甘い吐息を漏らし、お互いの体を撫で合い、淫猥に蠢く2人。そして、
「んッ!!」
「んんッ!!」
と呻いたかと思うと、それぞれのスーツの股間から飛び出しているそれぞれの大きく勃起したペニスをゆるゆると愛撫し始めたのだ。
と、その時だった。
「止めろオオオオッッッッ!!!!」
突然、吠えるような大声が聞こえたかと思うと、2人を巨漢の男が無理矢理引き離した。
「…はぁ…、…はぁ…!!」
呆然とする2人の頭上には、鮮やかな黒色のスーツを着た男性、ガオブラック・牛込草太郎が荒い息をしながら立っていた。
「…お、…お前ら…!!」
涙をボロボロと零し、ブルブルと震えながら搾り出すように言う草太郎。
「…いったいッ!!…いったい、…どうしちまったって言うんだッ!?…ガオレンジャーとしての誇りは忘れちまったのかよッ!?」
そう言う草太郎の下で、呆気に取られていた岳の口元がニヤリと不気味に歪んだ。そして、スクッと立ち上がると、
「あのさぁ、草太郎さんよぉ!」
と言い、草太郎の肩に手を掛けた。草太郎は無言のまま、岳を睨み付けている。
「ものすげぇ、カッコいいことを言っているようだが…。…あんまり説得力ねぇんじゃねぇの?」
岳がそう言った時だった。草太郎の大きく開いている股間に、背後から土と埃で薄汚れた白いグローブを付けた手がスゥッと伸びて来たかと思うと、草太郎の睾丸をギュッと握り締めたのだ。
「んあああああッッッッッ!!!!!!」
その瞬間、草太郎の体に物凄い電流が流れ、草太郎は体を硬直させて叫んだ。
「…あ…あ…あ…!!」
ブルブルと震える体で後ろを何とか見る草太郎。
「…あぁ…!!」
鮮やかな青色のスーツを着た男性、ガオブルー・鮫津海が右手を伸ばし、草太郎の睾丸を握っていたのだ。その顔も真っ赤になり、快楽に酔い痴れ、目からは涙が伝った跡が窺えた。そして、海のペニスもスーツから飛び出し、大きく勃起していた。
「…か、…海…ッ!!」
海の右手を離そうと、草太郎が体を動かす。そのたびに、海に握られている睾丸が動き、
「んあああッッッ!!!!」
と声を上げる。
「…草太郎さんよぉ…!!」
苦笑しながら岳が言う。
「お前のここも勃っちまってるじゃねぇか。しかも、こんなに濡れてよぉ…!!」
それを言われ、草太郎は顔を赤らめる。
草太郎のペニス。鮮やかな黒のスーツの中で臍へ向かって大きく伸び、ベルトを窮屈そうに押し上げている。その先端はぐっしょりと濡れ、白い粘着質のある液体を溢れさせていた。海によって射精へと誘われたのだった。
「…う、…あぁ…!!」
草太郎は思わず顔を赤らめる。
その時、背後にいた海がもぞもぞと動いたかと思うと、草太郎の尻に手を伸ばし、顔を埋めたのである。
「やッ、止めろッ、海ッ!!」
草太郎は海を振り払おうとするが、
「おおっと!」
と言う声と共に、走が草太郎を後ろから羽交い絞めにした。羽交い絞めにしている草太郎と走の間の足元に、海が座り込んでいる。
「なぁ、草太郎。もっと気持ちよくなろうぜぇ?」
走はそう言って草太郎を羽交い絞めにしたまま、手を草太郎の胸元へ持って来ると、そこに飛び出した草太郎の胸の突起をクリクリと弄り始めた。
「なッ!?…あッ!!…あッ!!…ああッ!!ああッ!!」
突然の刺激に、草太郎が声を上げ始める。と突然、
「ああああッッッッ!!!!」
と草太郎が叫んだ。
「…あぁ…!!」
草太郎の股の間から手を入れていた海が、手を前へ移動させたかと思うと、草太郎のペニスをゆっくりと撫で始めたのだ。
「あッ!!あッ!!あッ!!…かッ、…海…ッ!!」
ビクビクと体を跳ねらせる草太郎。
「フフフ…!!」
岳がニヤニヤと笑っている。
「…いい光景だな、草太郎…!!」
そう言う岳の手には、キラキラと光るナイフが握られていた。その瞬間、草太郎の顔が真っ青になる。
「…や、…止めろ…!!」
草太郎が首を振り、俄かに震え始める。
「…お前のも、拝ませてもらおうか…!!」
岳がそう言った時、草太郎のペニスを愛撫していた海の手が、草太郎のペニスをしっかりと握り、固定した。そして、岳がナイフを草太郎のペニス部分へ当てる。
「や…ッ!!」
「おっと!動いたらお前の大切なところに傷が付くことになるぜぇ?」
後ろから走が囁くように言う。
「…うう…ッ!!」
暫しの沈黙の後、草太郎は観念したように目を固く閉じた。
…ビッ!!…ビィィィッ!!
鈍い音がしたと思った瞬間、
ビクンッ!!
大きく疼いた草太郎のペニスが、走、岳、海の目の前へ晒された。