性獣の生贄 第８話
「ぐわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
荒涼とした、寒々しい大地に野太い叫び声が響き渡る。
「…やッ、…止めろオオオオッッッッ!!!!止めてくれええええッッッッ!!!!」
１人の男が地面に大の字に寝転がっている。光沢のある鮮やかな青と白のスーツを全身に纏っている。その、体にぴったりと密着するようなスーツはその男の筋肉質な体付きをクッキリと浮かび上がらせていた。ギンガブルーにギンガ転生したゴウキだった。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
そんなゴウキの２本の足の付け根。光沢のある鮮やかな青色のスーツに包まれた下半身に息づく、ゴウキの男としての象徴、ペニス。それが今、一人の少年によってグリグリと踏み付けられていた。
「…フフフ…!!」
目をギラギラと輝かせ、ゴウキの大事な部分を右足で踏み付けている。赤いジャケットを着た少年・来斗だった。
「オラッ、どうしたんだよ、ゴウキィッ!!反撃しねえのかよッ!?」
嬉しそうにつま先を軸にして左右に動かしたり、臍へ向かって納まっているゴウキのそれを刺激するかのように上下に小刻みに動かしてみたりを繰り返す。
「ああああッッッッ!!!!…やッ、…止め…ろ…オオオオッッッッ!!!!」
必死にその刺激に耐えながら、ゴウキは両手を動かそうとする。
「…な、…何…ッ!?」
その時、ゴウキは言葉を失った。
（…か、…体が…、…動か…ない…ッ!?）
冷たい大地にまるで磔にされているかのように、体が動かないのだ。いや、もっと正確に言えば、指一本、動かすことが出来ないでいたのだ。
「…フフフ…!!」
来斗とゴウキの少し離れたところで、青いジャケットを着た少年・晴が両手を前へかざし、ニヤニヤと笑っていた。
「だから言ったでしょ？僕は超能力が使えるんだって！」
「そうだね。来斗と俺は武術に長けているけど、晴は体も弱いからね。逆に頭を使う方の技を身に付けたのさ」
そんな晴の横で、緑色のジャケットを着た少年・洸が晴の肩をぽんと叩いて言った。
「…ぐ…ッ、…ううう…ッッッッ!!!!」
自身の最も敏感なところとも言えるペニスに刺激を加えられて、ゴウキは懸命にその快楽に耐えようとする。
（…な、…何とか、…しなきゃ…!!）
ギンガブルーのマスクの中で、ゴウキの瞳だけが辺りを窺う。その視界に、相変わらずな黒い靄が窺えた。
（…ゆ、…勇…太…！）
自分達から少し離れたところに立っている勇太。相変わらず、虚ろな表情の勇太。その顔が、心なしか、やや青ざめているようにも見えた。
と、その時だった。
「おいッ、晴うッ!!洸いッ!!」
ゴウキのペニスに刺激を与え続けている来斗が痺れを切らしたのか、２人を大声で呼んだ。
「お前達、そんなところでぼぉっとしてないで、手伝えよおッ!!」
「はいはい」
洸がうんざり気味に言うとゴウキに近寄り、ゆっくりと腰を下ろした。そして、ニヤリと笑うと、ゴウキの厚い胸板をガシッと掴んだ。
「んひゃッ!?」
突然のことに、ゴウキが素っ頓狂な声を上げる。
「フフッ！」
洸が笑ったかと思うと、ゴウキの厚い胸板の中心部分にある、ぷっくりと膨らんだその突起をキュッと摘まんだのである。その途端、
「んはああああッッッッ!!!!」
と何とも形容しがたい声を上げて、ゴウキの体がビクリと反応した。
「…あ…あ…あ…!!」
突然、湧き上がった感覚に戸惑うゴウキ。そんなゴウキを見て、
「フフッ！ゴウキったら、こんなんで感じちゃうの？」
と洸が見下すように言う。すると来斗が、
「おい、ゴウキ！お前だって本当は知ってんだろッ!?」
と突然、言い放った。
「…なッ、…何を…だ…ッ!?」
はぁはぁと荒い呼吸をしながら、ゴウキが尋ねる。ギンガブルーのマスクの中のゴウキの顔は真っ赤になり、時々、細いバイザーが曇る。
来斗はそれまで動かしていた足を止めると、
「男だって胸も感じるってことだよ！」
と言った。
「…う…、…あぁぁ…！」
ゴウキの体がブルブルと震える。そんなゴウキにお構いなしに、
「ひっでぇよなぁ、ゴウキは！勇太が知りたがっていたことを、全く教えようとしねえんだもんなぁ！」
と言うと、チラリと勇太を見た。
「…や、…止めろ…!!」
ゴウキがわなわなと震えている。
「何？親心ってやつ？」
そんなゴウキを見て、洸が言った。
「勇太のお父さんがいいって言わなきゃ、何にも教えないわけ？子供だってさ、知りたいこと、いっぱいあるんだよね。エッチなことだってさ！」
「…だッ、…だから…ッ!!」
ゴウキが何とかして顔を上げる。
「…エッチなこと…、…だからこそ、…教えられない…ことだってあるんだ…!!」
「…へぇぇ…」
来斗はそう言ったかと思うと、
「おいッ、晴うッ!!」
と晴を呼んだ。
「なぁにぃ？」
相変わらず、両手を前へ突き出してゴウキの動きを封じている晴。すると来斗は、
「ゴウキの全ての性感帯を刺激してやれよ！」
と言ったのだ。
「んなッ!?」
その言葉に恐怖を覚え、ゴウキが何とかして体を動かそうとする。そんなゴウキを、
「動くなよッ!!」
と洸が、子供とは思えない力で押さえ付けた。そして来斗は、
「これでも食らえッ!!」
と言いながら、ゴウキのペニスの上に載せている足を再び小刻みに動かし始めたのだ。
「んああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
来斗が与えて来る快楽を懸命に耐えるゴウキ。だが次の瞬間、
「えいッ!!」
と言う晴の掛け声と共に、全身が一瞬で熱くなるのを感じた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
ぞわぞわとしたおぞましい感覚。バルバンとの戦いに身を投じてからは考えたこともなかった感覚が甦って来る。
「…止め…ろ…!!」
顔を真っ赤にして懸命にその感覚に耐えようとするものの、体は正直なのか、少しずつ、その快楽に流され、ビクビクと痙攣を始めた。
「よいっしょおッ!!」
晴がそう叫んだその時だった。
ドシュッ!!ドシュッ!!
鈍い音が聞こえたかと思った次の瞬間、ゴウキの全身に何かが突き刺さったような感覚が走った。
「うあッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!」
ギンガブルーのマスクの中で目を大きく見開き、顔を真っ赤にしているゴウキ。
「うう…ッ!!」
その時、来斗の足の下に静かに息づいていたゴウキのペニスが急速に頭をもたげ始めたのだ。
「うああ…ッ!!」
「あはッ！ゴウキのデッケエチンポ、勃って来たぞおッ!?」
来斗がキラキラと目を輝かせる。そして、
「止めだああああッッッッ!!!!」
と叫び、小刻みに動かしていた右足の動きを更に早めたのである。
ズドドドド…ッッッッ!!!!
鈍い音と同時に、
「ああッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と、ゴウキが体をビクビクと跳ねらせて悲鳴を上げた。