暴走 第28話
「…あ…、…あ…あ…あ…!!」
目から涙がぽろぽろと頬を伝った。レッドバスターにモーフィンしているヒロム。その目の前にいる人物を見つめ、涙を流した。嬉しいからではない。自分にはどうすることも出来ない絶望感が今のヒロムを襲っていた。
「…ふぅ…!!」
ヒロムにしがみ付き、体をビクビクとさせていた相手。ブルーバスターにモーフィンしているリュウジ。頬を紅潮させ、肩で大きく息をしている。
「…危ねぇ危ねぇ…!!」
リュウジの顔を見た瞬間、
「…あぁ…!!」
とヒロムが小さく声を上げたかと思うと、それまでリュウジの体を掴んでいた両手から力が抜け、宙へだらんと垂らしたのである。
リュウジの顔。瞳は野獣のようにギラギラと輝かせ、口元には不気味な笑みを浮かべていた。
「…危うく、イッちまうところだったぜ!!お前のケツは名器だもんなぁ、ヒロムぅ!!」
そう言うとリュウジは、抱きかかえている、いや、正確には太腿の上に座らせているヒロムの、黒い革ズボンの尻の部分を、軽快な音を立てて叩いた。
今、ヒロムとリュウジは、ヒロムの双丘の奥にある秘門で1つになっていた。ヒロムのバスタースーツの股間部分を尻の部分まで引き裂き、リュウジの大きく勃起したペニスがそこへ突き刺さり、グイグイとヒロムの内部を犯し続けていたのである。そして、それを押し返そうと懸命に拒むヒロムの双丘の括約筋がリュウジのペニスを締め付け、その刺激にリュウジが全てを吐き出しそうになっていたのであった。
自らを犠牲にし、何とかリュウジの暴走を鎮めようとしたヒロムだったが、結局、それは徒労に終わった。
「…リュウ…ジ…さん…!!」
ヒロムの目から再び涙が溢れた。
「…ヒロム?」
その時だった。リュウジが不意に怪訝な表情を見せたのだ。
「…どうしたんだよ、ヒロムぅ?」
ヒロムの瞳。さっきまでその奥にあった闘志のような輝きがすっかり消え失せ、今はただの人形然とした佇まいを見せている。
「…フッ!!」
全てを理解したのか、リュウジが低く笑った。
「…なるほどね。…全てを悟って、抗う気力も失ったか…!」
そう言いながら、リュウジはゆっくりと太腿を動かし、その足に力を入れ始めた。そして、ヒロムの両腕を自身の首筋へ回し、少しずつ立ち上がり始めたのである。
「…ぅぁぁぁあああ…ッ!!」
その動きに合わせるかのように、ヒロムが声を上げ始める。リュウジの未だに勃起し続ける太いペニスが自身の内部の奥深くへめり込んで行く激痛と、それが自身の最も感じる部分、リュウジによってその快楽を覚醒させられた部分を擦って行く。苦痛と快楽が同時にヒロムを襲う。そして、そんな双方の刺激に、ヒロムの萎えたペニスからはトロトロと淫猥な液体が垂れた。
「…うぅ…ッ!!」
引力によってヒロムの体重が自身のペニスに一度にかかり、その痛みにリュウジが思わず呻いたが、やがて笑みを浮かべた。
「いいねぇ、この痛みも!さすがだな、ヒロムぅ!」
すると、リュウジは薄暗い地下倉庫の中をゆっくりと歩き始めた。と同時に、リュウジにしっかりとしがみ付いているヒロムがゆさゆさと揺れる。揺れるたびにヒロムの体が上へ持ち上がり、その反動でドスンと落ちる。すると、自身の秘門に突き刺さっているリュウジのペニスがブスリ、ブスリと自身の奥深くへ突き刺さる。そのたびにヒロムは、
「ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!」
と声を上げずにはいられないでいた。
「感じるか、ヒロムぅ?」
そう言うとリュウジはその場に立ち止まった。
「…あ…、…うぅぅ…!!」
ヒロムは荒い息をしながら、息も絶え絶えに呻いてはいるものの、リュウジに抵抗する素振りは全く見せなくなっていた。
「ほら、ヒロムぅ!もっと楽しもうぜ!!」
そう言うとリュウジは、その場で膝を何度もガクガクと小刻みに動かし始めたのである。
「あッ!!あッ!!あッ!!あッ!!」
軽快にリズムを取るリュウジの目の前で、体を小刻みに上下させられるヒロムが、そのリズムに合わせるかのように声を上げる。
「オラッ、もっと感じさせてやるよッ!!」
リュウジがそう言った途端、
「はあああああ…!!」
とヒロムが更に間延びした声を上げ始めた。
リュウジの膝がさっきよりも更に小刻みにガクガクと折れ、抱きかかえられているヒロムが同じように小刻みに揺れる。そして、リュウジのペニスがヒロムの内部を小刻みに刺激し、その刺激にヒロムが何とも情けない声を上げていたのである。
「ほらほらぁッ!!どうだぁッ、ヒロムぅッ!!」
リュウジはそう言うと、ヒロムの体を支え、更に激しく自身のペニスを抜き差し始めたのである。
「あああッッッ!!!!あああッッッ!!!!ああああああッッッッッッ!!!!!!」
先ほどとは比べ物にならないほどの強烈な刺激がヒロムを襲う。
するとどうだろう。それまで萎えていたヒロムのペニスが、再びムクムクと勃起し始めたのである。
「ハハッ!!ヒロムも感じてるってことだなッ!!」
勃起したヒロムのペニスが、抱きかかえているリュウジの腹を突き刺すように動く。するとリュウジは、ヒロムのそれをギュッと握った。
「んああああッッッッ!!!!」
突然の刺激にヒロムが叫ぶ。
「そぉっらよッ!!」
そう言ったリュウジの目がカッと見開かれ、握っているヒロムのペニスを乱暴に上下し始めたのである。
グチュグチュグチュグチュ…!!
淫猥な音が再び響き始め、同時に、
「ひがあああああああッッッッッッッ!!!!!!!!」
と言うヒロムの掠れた甲高い声が響いた。そして、
ドビュッ!!ドビュドビュドビュドビュッ!!!!ビュクビュクビュクビュクッ!!
と言う鈍い音と共に、ヒロムのペニスから大量の精液が飛び出した。
ビチャッ!!ビチャビチャ…ッ!!
そしてそれは、宙で大きく弧を描き、地面へ派手な音を立てて飛び散ったのである。
「んんッ!!クッ!!んんんんッッッッ!!!!」
ヒロムが射精するたびに、ヒロムの尻の括約筋が収縮を繰り返す。そして、それがリュウジのペニスを物凄い力で締め付け、その力にリュウジが低く何度も呻いた。
「…はぁ…、…はぁ…!!」
やがて、ヒロムの尻の括約筋が収縮を止めると、リュウジが荒い息をして懸命に快楽を堪えていた。
「…あ…、…あ…、…あぁぁ…!!」
ヒロムはと言うと、全身から力が抜け、リュウジにしがみ付いていた腕はだらんと宙に垂れ下がり、その顔は完全に意識が飛んだように目を見開き、口元からは涎を垂らし、それまでの精悍な顔付きは消え失せていた。
「…フッ、…フフフ…!!」
不意にリュウジが笑い始めた。
「…さぁって…と…!!」
リュウジは一言だけそう言うと、グッタリしているヒロムを、無機質なデスクの上に横たえた。もちろん、ヒロムの双丘の秘門とは繋がったままで。
「最後の仕上げと行きますか!!」