希望と絶望 第5話

 

「…はぁ…ッ、…っあッ!!…はぁぁ…ッ!!

 ゴーグルイエローに変身し、黄色のゴーグルスーツを身に纏い、くねくねと体を捩じらせる黄島。

「…気持ちいい…?」

 黒い手袋で、さわさわと黄島の2本の足の付け根にある、黄島の男としての象徴を優しく愛撫する洋介。

 まるであの頃に戻ったかのような感覚に陥る。

 小学校高学年の頃、初めて2人は一線を越えた。最初は、ただの親友だと思っていた。だがいつしか、特に洋介の心の中では黄島は親友の枠を遥かに超え、自分にはなくてはならないもの、いや、性の対象として黄島を見ていたのだった。

「…黄島のここ、あの頃に比べると随分立派になったよね?」

 洋介の細い指が、黄島のそこを這い回る。しなやかな指が黄島のそれの裏筋を静かに撫で上げる。その刺激に黄島は、

「…っあ…ッ!!…あ…ッ!!

 と短い声を上げ続ける。そして、洋介の指が黄島のそれの先端部分、ぷっくりと腫れ上がっているところの窪みに辿り着くと、そこをクイクイと引っ掻くように刺激した。その途端、

「んあッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!

 と、黄島が声を上げ、体をビクビクと跳ねらせる。

「…黄島のここ、凄く硬いよ…。…それに、…物凄く太い…!」

 顔を赤らめて言うと、親指と人差し指、中指でその側面を挟み込み、静かに上下に撫で始めた。

「…ああ…、…ふ…、…ああ…!!

 その刺激に酔い痴れているのか、黄島が甘い吐息を漏らす。そして、ピクピクとそれを脈打たせ、その脈動を洋介の指に伝えていた。

「あはッ!黄島が感じてる…!」

 嬉しそうに言うと、洋介は自身の顔をゴーグルイエローのマスク、つまり、黄島の顔に近付け、

「…ねぇ、…気持ちいい…?」

 と尋ねた。すると、ゴーグルイエローのマスクがガクガクと上下に揺れ、

「…ああ。…すご…い…、…気持ち…いい…!!

 と黄島の声が荒い呼吸に混じって聞こえた。

「…フフッ!」

 洋介は目を細め、ゆっくりと黄島の体を下りて行く。そして、黄島の大きく勃起しているその部分でぴたりと動きを止めた。

「…な、…何…を…?」

 マスクの中で息苦しそうにはぁはぁと息を荒げている黄島の目に、顔を赤らめ、悪戯っぽい笑みを浮かべている洋介の顔が映った。

「…もう、あの頃とは違うから…!」

「…え?」

「…俺達、もう大人なんだ。…だったら、…あの頃みたいに、ただ、電気アンマをかけ合うだけ、お互いのアソコを触り合うだけって言うわけには行かないよね?」

 洋介はそう言うと、黄島の大きく勃起したそこへ顔を埋めるようにしたのだ。

「…なッ!?…よッ、…洋介ッ!?

 これには黄島も驚いて声を上げる。と、次の瞬間、

「んあッ!?

 と黄島が素っ頓狂な声を上げた。

「…あ…あ…あ…!!

 ブルブルと体を震わせ、恐る恐る自分の下半身の方を見る。

 …チュッ!!…チュク…ッ!!…クチュ…ッ!!

 そこには、淫猥な音を立てながら黄島のそこをゆっくりと舐め上げる洋介の姿があった。

「…あ…あ…あ…あ…!!

 今までに感じたことのない感覚。ゴーグルファイブになってから、いや、その前から女の子とお付き合いと言うものすらしたことのなかった黄島にとって、洋介がしていることは黄島を一気に快楽に押し流した。

 …チュッ!!…グチュッ!!…グチュッ…!!

 ゴーグルイエローのゴーグルスーツのその部分に、洋介の唾液の染みが広がって行く。そして、そこからうっすらと黄島のそれが見え隠れし始めた。

「…フフッ!…黄島ったら、…すっかり気持ち良くなっちゃってるみたいだね?」

 洋介が嬉しそうに言う。

「…あ…、…ふん…ッ!!…んん…ッ!!

 洋介がそこを舐め上げるたびに、黄島の体にビリビリとした快楽の電流が流れる。そのたびに黄島の体がビクンと跳ね、甘い吐息を漏らし続ける。

「…はぁ…、…はぁ…!!

 いつの間にか、全身から力が抜け、文字通り床に大の字に伸びている黄島。

「…フフフ…!!

 嬉しそうに笑う洋介。そんな洋介の体にも異変は当然のことながら起こっていた。

 洋介の細い2本の足の付け根、洋介の男としての象徴がクッキリと斑模様のスーツの中に浮かび上がり、その先端を濡らしていた。

「…ねぇ、…黄島ぁ…」

 その時、洋介が再び、ゆっくりと黄島の体を這い上がって来た。

「…あ…、…あぁぁ…」

 黄島は何とも情けない声を上げ続ける。

「…よ、…洋…す…け…ぇ…」

 その時、黄島はくねくねと体を捩じらせた。

「…あはッ!」

 その意味が分かった途端、洋介が笑い声を上げた。

「もしかして、気持ち良かったのを途中で止めちゃったからかい?」

 洋介が面白そうに尋ねると、

「…あ…、…うう…!」

 と黄島がもじもじと身動ぎする。

「フフッ!」

 洋介はそう言うと、むっちりとした黄島の胸を触り始めた。時折、その脂肪分の貯まったそこをやわやわと揉み込んだりもする。

「…ねぇ、…もっと気持ち良くなりたい?」

「…あッ!!

 その時、黄島の体の上に完全に伸し掛かっていた洋介が腰を動かし、それに黄島が反応する。

「…よ、…洋…介…?」

 ゴーグルイエローのバイザー越しに、やや戸惑った表情の黄島の顔が窺えた。

「…洋介…。…お前、…勃ってる…?」

「…ああ…」

 顔を赤らめ、黄島のむっちりとした胸に顔を埋める洋介。

「…黄島が…、…大好きな黄島が俺の責めに感じてるんだと思ったら、…俺まで興奮してしまって…!」

 そう言いながら、黒いグローブに覆われた細い指で、黄島の胸の一際突出したところをクリクリと刺激し始めた。

「んなッ!?…あッ!?ああッ!?

 突然の刺激に思わず声を上げる黄島。

「…ちょ、…ちょっと…!!…よッ、…洋…介…ッ!?

 これも今まで感じたことのない刺激。その刺激に戸惑いながら、黄島が声を上げる。

「…フフッ!…デスダークの最下位の戦闘兵に、いやらしいことをされてるんだぞ?」

「…う…あぁぁ…!」

 その言葉に、黄島は何故か、背筋がゾクゾクとするのを感じていた。

「…あ…あ…あ…!!

 そうなのだ。幼馴染みで、親友の洋介に犯されている自分と言うことにも戸惑いと興奮を感じていたのもあったのだが、それよりも、今の洋介の身なりが、こんなことを言ってはいけないのだろうが、マダラマンと言う、今、黄島達が倒さなければならない組織、暗黒帝国デスダークの一番下っ端の戦闘兵であると言うことにも、背徳感がありながらも興奮している自分を偽れなかった。

「…さぁ、…黄島ぁ…。…もっと気持ち良くなってよ…!」

 そう言った洋介が黄島の胸に突出したそれをそっと口に含んだ。その瞬間、言い様のない電流が体に流れ、

「んああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

 と言う大きな声で黄島は喘ぎ、洋介を載せたまま、体を大きく仰け反らせたのだった。

 

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