災魔の誘惑 第17話
…ゴリュッ!!…ゴリッ!!
両手を頭上で拘束され、身動きの取れないゴーグリーン・巽ショウ。そのガッシリとした2本の足の付け根部分に息づく、ショウの男としての象徴であるペニス。そして、その下に息づく2つの球体が、股の下から入れられたインプスの右手によって鷲掴みにされ、揉み込むように動かされていた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
下半身から込み上げて来る、あの独特の痛み。
「…ッぐ…ッ!!…うう…ッ!!」
時折、ショウの体がビクン、ビクンと大きく痙攣する。
(…い、…痛て…ぇ…!!)
自身の大切なところとも言うべき部分を、あの腕の細い香が握っているとは思えないほど、その力が強い。だが、今のショウには目の前を確認することも出来ないでいる。
その時だった。
「痛いかい、ショウ君?」
耳に差し込んだイヤホンを通して、司従の声、いや、呪士ピエールの声が聞こえて来る。
「…う…、…あぁぁ…ッ!!」
ショウはその痛みを出来るだけ逸らすように、体を捩らせる。そのたびに、ショウの両腕を拘束している鎖がジャラジャラと音を立てた。
「ガマンしてくれよ、ショウ君?今、君の目の前ではカメラが回っているのですから」
マイクを通してそう言うピエール。その口元はニタニタと不気味に歪み、丸眼鏡の奥の瞳はギラギラと輝いている。
「…フフッ!!」
その時、香が、いや、災魔獣ツタカズラが笑い声を上げた。
「ゴーグリーン。貴様のここ、何て硬いのだ?この2つのタマはボリュームがあって、コリコリしていて…。そして、お前のペニス…」
そう言うと、インプスは左手をショウの前へ回し、ゴーグリーンの光沢のある緑色のスーツの中で真っ直ぐに臍へ向かって伸びているペニスの先端を、クリクリとくすぐるように刺激し始めたのだ。その途端、
「うあッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!」
と、ショウが体をビクビク痙攣させながら喘ぎ始める。
「お前のペニス、大きく勃起している。先端はクッキリと剥けていてきれいな形をしている。それに、何と熱いのだ…!?」
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!(…オッ、…オレッ!!…タマを握られて痛いはずなのに、…勃起してる!?)」
ショウは、自分の体に起こっていることに信じられない思いでいた。その時、インプスの右手がスッとショウの股の間から抜け、左手もショウのペニスの先端から離れたのが分かった。
「…ッ!?」
ショウは一度、ビクンと体を大きく跳ねらせたかと思うと、ガクンと体を前のめりにさせた。そして、
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
と大きく呼吸をし始めた。
「まだまだだ、ゴーグリーン!」
ツタカズラがそう言ったかと思うと、インプスが背後からショウを羽交い絞めのようにして体を起こす。
「…やッ、…止めろ…ッ!!(…こ、…今度は何を…?)」
不安と期待が交錯し、ショウの息遣いが心なしか、荒くなって行く。その時、インプスの両手がショウの前、筋肉質な胸に伸びて来た。そして、そこをゆっくりと撫で始める。
「…ん…ッ!!」
その両手が、ショウの筋肉質な胸の2つの突起に触れた時、ショウがピクリと体を跳ねらせた。
「…おや?」
わざとらしいくらいに声を上げると、ツタカズラは、
「ゴーグリーン?お前、ここが感じるのか?」
と言うと、インプスに目配せする。するとインプスは、ショウの胸の2つの突起を両方の人差し指で小刻みに刺激し始めたのだ。その途端、
「んああああッッッッ!!!!」
とショウが悲鳴を上げ、体を仰け反らせた。
「んああああッッッッ!!!!んああああッッッッ!!!!んああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
ショウの体が無意識に捻られ、両腕を拘束している鎖がジャラジャラと喧しい音を立てる。
「止めろオオオオッッッッ!!!!止めてくれええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
両足はバタバタと地団駄を踏み続ける。
「フフフッ!!」
ツタカズラは満足気に笑い、インプスは調子に乗ってその指の動きを更に速める。時折、その動きにバリエーションを加える。くすぐるようにショウの胸の2つの突起を刺激していたかと思えば、今度はその周りの窪んだところを撫でるように指を動かし、最後にはその2つの突起をキュッと摘み、ブルブルと指を震わせる。
「んああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴーグリーンのマスクの中のショウの顔。真っ赤な顔、虚ろになった瞳。その口元からは涎が零れ落ちていた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
暫くすると、ショウの体がビクッ、ビクッ、と痙攣したかと思うと、
「…うう…ッ!!」
と、全身を脱力させ、両手を拘束している鎖をジャラジャラと動かし、その鎖に釣られるような格好になった。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
「大丈夫かい、ショウ君?」
耳元でピエールの声が聞こえる。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
ショウはコクコクと首を縦に振る。
「フッ!!とうとう全身から力が抜けたか…!」
ツタカズラがそう言うと、インプスは、今度は前からショウに抱き付いた。
(…ああ…ッ♥)
香が与えて来る快感にすっかり酔い痴れてしまっているショウ。
「フフッ!!ゴーグリーン。お前のチンポ、随分と大きくなったじゃないか…!!」
インプスはショウの大きく勃起しているペニスを優しく撫で始める。
「…ん…ッ!!…んん…ッ!!」
指先をショウの股の下の方へ向け、ゆっくりと動かす。そのしなやかな指がショウの股下奥深くへ入って行き、ゆっくりと引かれる。
「…う…、…おおおお…ッッッッ!!!!」
そのたびに、ショウが爪先立ちをし、ブルブルと体を震わせる。そして、インプスのしなやかな指がショウの2つの球体からペニスの方へ向かって引かれて行き、ペニスの裏筋をつつっとなぞり、先端に辿り着いてクリクリと刺激する。
「んああああッッッッ!!!!んああああッッッッ!!!!」
そのたびに、ショウは体を大きく仰け反らせ、喘ぎ声を上げる。
「…ククク…!!…お前の弱点は分かったぞ、ゴーグリーン!!…だが…!!」
ツタカズラがそう言った時、インプスの右手には棒状のものが握られていた。
「…お前のペニス、…もっともっと大きくなってもらわなければ困る…!!」
インプスの右手に握られた棒状のものが、ショウのペニスの先端部分に宛がわれる。
「…なッ、…何をする気だ…ッ!?」
本気で分からなかった。
ショウが自慰行為に耽る時、ショウは右手で自身のペニスを包み込み、上下に刺激し、絶頂へと導く。だが今、インプスがやろうとしていることはショウにとっては初めてのことだったのである。
その時、ツタカズラの目がギラリと光った。そして、
「こうするのさ!」
と言った途端、インプスが手にしていた棒状のもののスイッチを入れた。その瞬間、
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ…ッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
と言う低い振動音と同時に、ショウのペニスの先端に言いようのない電流が流れた。
「はうあッ!?」
突然のことに、ビクンと体を跳ねらせ、仰け反らせる。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
まさに電流とも言うべき、ビリビリとした感覚がショウのペニスの先端部分から伝わって来る。
「…な、…な…ん…だ…ッ、…これ…ッ!?」
ヴヴヴヴと言う低い振動音がショウのペニスに刺激を与えて来る。
「…ぁぁぁぁ…!!」
ゴーグリーンのマスクの中でショウの目が大きく見開かれている。そして、
「…ぁぁぁぁああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と、大きな声を上げて、ショウは絶叫したのだった。