ヒーロー陵辱 第12話
それはまるで美しい彫刻を見ているかのようだった。
「…凄いな…!!」
思わず、ほうと溜め息を吐く。
上半身裸になった淳市。その、決してムキムキな体型ではなく、程よく筋肉が付いた無駄のない体。二の腕、うっすらと張った胸板、その膨らみに少しだけ尖っているココナッツ色の2つの突起。そして、その下にあるクッキリと6つに割れた腹筋。その全てに吸い込まれそうな、今にもむしゃぶり付きたい衝動に駆られる体付きをしていた。
すると、淳市は少しはにかんで、
「…鍛えてるんで…」
と言い、上半身を前へ締め付けるようにする。それはつまり、淳市の体の筋肉がグッと盛り上がることを意味していた。
「さすが、陵辱されたいヒーローだけあるよな」
僕がそう言うと、淳市は俄かに顔を真っ赤にし、
「き、着替えていいっすか?」
と聞いて来た。
「…ああ…」
僕はニヤリとする。そして、
「じゃあ、次。ズボンを脱げよ」
と言った。その途端、淳市は急にもじもじとし始める。
「…え…、…え…っと…」
視線が忙しなくきょときょとと動く。
「どうした、淳市?全部脱がないと、ヒーローになれないだろう?」
「…そ、…そうですけど…」
「ほら、さっさと脱げよ」
そう言いながら、僕はスマホをカメラモードにし、淳市の方へ向ける。
「ちょッ、ちょっとッ、正樹さんッ!!何撮ってんですかああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
「何って…。淳市の生着替え」
「うおおおおいいいいッッッッ!!!!」
「ほら、早く。早くッ!!」
「…うううう…ッッッッ!!!!」
淳市は耳まで真っ赤にし、チノパンのベルトのバックルを外し始める。カチャカチャと言う金属音が響く。そして、ジジジジ、と言うファスナーを下げる音が聞こえて来る。
ドクンッ!!ドクンッ!!
その頃になると、僕の心臓は大きく高鳴っていた。
「そッ、そんなに見ないで下さいッ!!」
淳市の慌てる恥ずかしそうな声が聞こえて来る。そりゃ、そうだろう。
ジジジジ、と言う音を立ててチノパンのファスナーが下げられて行く。それはつまり、その向こうに隠されている赤いボクサータイプのパンツの中心部のふくよかな膨らみが露わになることを意味していた。そして、その膨らみはこの間、その姿を完全なものにし、その真っ赤に腫れ上がった先端の鈴口から溢れる淳市のエネルギーを放出させたそれそのものだったからだ。
「ほら、早く。ズボンを下ろせよ」
「…く…ッ!!」
この間の無様な姿を僕のスマホに収められてしまった淳市は最早、僕に抗うことは出来ない。
「…く…っそ…、…オオオオオオオオ…ッッッッッッッッ!!!!!!!!」
さっきよりも顔が更に赤くなっている淳市。
「…ふ…ッ、…んん…ッ!!」
屈辱でブルブルと手が震えている。その振動で、ベルトのバックルがカチャカチャと軽快な音を立てた。そして、そのベージュ色のチノパンがストンと床の上に落ちた時、僕はほうと大きな溜め息を吐いた。
「…やっぱり凄いな、淳市は…」
「…く…ッ!!」
懸命にそこを見ないようにしている。そんな淳市のガッシリとした2本の足の付け根部分。真っ赤なボクサータイプのパンツに包まれた淳市の男としての象徴・ペニス。それは淳市の腰周りにピッタリと密着するように纏わり付いたパンツの中でこんもりとしたふくよかな膨らみを形成している。
「やっぱり、普段から大きいんだな、淳市のチンポって」
「うああああ…ッッッッ!!!!」
チンポと言う言葉に、淳市のペニスがピクンッ、と跳ねた。
「少し、味わってみるとしようか」
「えッ!?」
僕が言い放った言葉に、淳市は目を見開き、ぎょっとした表情を浮かべた。
「…ちょ…ッ、…まッ、正樹さんッ!?」
僕は淳市にゆっくりと近付き、腰を屈める。すると、そんな僕に対し、淳市は後ずさろうとする。だが、足首に纏わり付いているチノパンがそのスムーズな動きを阻む。僕は淳市の腰へ左手を回し、その筋肉質な双丘をゆっくりと撫で回す。そして、右手で淳市のペニスとその下に息づく2つの球体を包み込んだ。その刺激に、淳市は、
「…ん…ッ!!」
と声を上げ、ビクリと体を跳ねらせる。
「…暖かい…」
僕の右手に包み込まれた淳市のペニスとその下に息づく2つの球体。
「…や…、…めろ…!!」
淳市が顔を真っ赤にし、目を潤ませて僕を見下ろしている。だが、心なしか、その呼吸が荒くなっているのを感じていた。
「…ククク…!!…淳市、お前はヒーローなんだろう?こんなことで感じていてはダメだろう?」
「感じてなんかいねえッ!!」
ムキになって言う。だが、淳市のペニスは僕の手の中でピクッ、ピクッ、と脈打ち、その下に息づく2つの球体はもぞもぞと落ち着かせるように蠢いていた。
「そッ、そんなことをしていたら、いつまで経ってもヒーローに変身出来ないでしょうッ!?」
「そうだな」
本当は淳市のボクサータイプのパンツを無理矢理摺り下ろし、露わになったペニスにむしゃぶり付いてやろうかとも思っていた。
(お楽しみは、後でじっくりと味わうか)
僕はニヤリと笑うと、ゆっくりと淳市の前を離れた。
「…ったく…」
半ば自棄なのか、淳市はぶつぶつと言うと僕にクルリと背を向け、その真っ赤なボクサータイプのパンツを摺り下ろした。
「別に後ろを向かなくたっていいじゃないか。淳市のチンポはこの間、散々いただいたんだから」
「…ッ!!」
顔を真っ赤にし、言葉を詰まらせながら淳市はパンツを脱いで行く。
「相変わらず、エロいケツをしてるんだな」
「…」
淳市は無言のまま全裸になると、僕が渡したヒーローの全身タイツに足から入れ始めた。
全体に白を基調とした生地。その体の側面を真っ赤な生地が覆っている。そして、肩には肩当てのようなものが付き、胸にはメーターのような針と円形のデザインがある。
「…ボウケンレッドですね…」
「お?淳市も知っていたか」
「…まぁ、ボウケンジャーが放送されていた時は、オレは3つでしたけど、ソフビとかロボットとか持ってましたし」
3つ、と聞いて胸に大きなナイフが突き刺さる。その当時、僕は既に社会人だったからだ。
「…よ…ッ、…ほ…ッ!!」
両腕を天高く上げたり、ガッシリとした脚の部分に残された生地をたくし上げたりして、淳市はボウケンレッドの全身タイツを着こなして行く。その薄い生地が淳市のガッシリとした体を包み込み、まるで、そこには本物のヒーローがいるような感覚に陥らせる。
「やっぱり、淳市は僕のヒーローだな」
「まぁ、体は常に鍛えてますんで。最近、増量中ですし」
「そうなのか?」
その時、淳市は完全にボウケンレッドにスタートアップしていた。白を基調とした生地、体の側面には真っ赤な生地。肩には銀色の肩当てが付き、胸にはメーターのような針と円形のデザイン。両手には真っ赤なグローブ、両足には真っ赤なブーツ。そして、銀色のベルトがぷりんとした筋肉質な双丘の上に載るように巻かれていた。
そして、ガッシリとした2本の足の付け根部分に息づく、淳市の男としての象徴はその全身タイツの中で穏やかな膨らみを形成していた。
「…やっぱり凄いよ、淳市…」
僕は淳市に抱き付き、背中へ両腕を回す。そして、その両手を上下に動かし、淳市の体をゆっくりと撫で続ける。その刺激に、淳市は、
「…ッ!!」
と、時折、体をビクリと痙攣させる。僕の両手がゆっくりと下りて行き、その筋肉質な双丘を撫で回したり鷲掴みにしたりすると、
「…ん…ッ!!…く…ッ!!」
と、淳市が声を上げる。その顔は真っ赤になり、目をギュッと閉じ、眉間に深い皺を刻み込んでいた。
「…さぁ、今日もたぁっぷりとエネルギーをいただくとするか…」
僕がそう言うと、淳市は片目を少しだけ開け、
「…絶対に…ッ、…イカされねえ…ッ!!」
と言った。
「そうだ、その意気だ。お前が欲望に負け、屈辱的な顔を見せるのを楽しみにしているよ」
ドクンッ!!ドクンッ!!
僕の心臓が大きく高鳴り、2本の足の付け根部分は痛いほどに大きく盛り上がっていた。