ヒーロー陵辱 第28話
「…これでお前を狂わせてやるよ…!!」
カバンの中から取り出した小さな小瓶。塩化ビニルの中に透明なトロトロとした液体が入っている。それを見た時、淳市は、
「…ロー…、…ション…?」
と聞いて来た。
「おや?ローションなんて言う単語を知っているのか?」
僕がわざと悪戯っぽく尋ねると、淳市は俄かに顔を真っ赤にし、
「…ッッッッ!!!!」
と呻いたかと思うと、ぷいっと横を向いた。
「…フフッ!!」
まぁ、ローションくらい知っていて当然だろう。もしかしたら、淳市のオナニーはローションを垂らしてしているのかもしれない。
「まさか、ローションを使ってオナニーをしてるとか?」
「しッ、してねええええッッッッ!!!!」
顔を真っ赤にし、目を潤ませ、今にも泣きそうな表情で言う。
「…まぁ、いい」
僕はニヤリとすると、その小瓶のキャップを外した。
「今からこれを使って、お前を気持ち良くしてやるよ」
ドクンッ!!ドクンッ!!
僕の心臓がドクドクと早鐘を打つ。あまりの興奮に、僕の意識がぼぉっとしてしまうほどだ。
いよいよ。いよいよ、これを淳市に使う時が来た。あの芳将がコロッと堕ちた媚薬を、夢にまで見た、ヒーロー然とした淳市に使う時が来たのだ。
「それにしてもいい眺めだな…」
真っ白なシーツに包まれたベッドに四肢を拘束されている淳市。程良く日灼けした、ガッシリとした体格。まさに、ヒーローと言う言葉は淳市のためにあるのではないかと思わせるほどの体が横たわっている。その体はたった1枚、光沢のある鮮やかな赤色を基調とした競パンだけを付けている。そして、その先端からは淳市の大きく勃起したペニスが臍へ向かって真っ直ぐに飛び出し、その真っ赤に晴れ上がった先端の鈴口からはトロトロと透明な淫猥な液体を溢れさせていた。
その時だった。
「…耐えてやる…!!」
不意に淳市がそう言ったかと思うと、僕の方を見てニヤリと笑った。
「…オレは…、…この世界を守るヒーローなんだ…!!…どんな攻撃にも…、…絶対に耐えてやるぜ…!!」
「…ほう…」
ドクンッ!!ドクンッ!!
こんな時にどうしてそんなにパーフェクトな台詞を吐けるのだろうか。
「そんな言葉を吐かれたら、徹底的に処刑するまでだな」
そう言いながら、僕は小瓶の注ぎ口を淳市の体の方へ向ける。すると、その小さな口からトロトロとした透明な液体が零れ出し、淳市の茶褐色の体に広がり始めた。その途端、
「冷たッ!!」
と、淳市の大きな体がビクンと跳ね上がった。
「おいおい、ヒーローがそんな言葉を吐いていいのか?」
「だッ、だってッ、本当に冷たいんですよッ!!」
雰囲気をぶち壊すほど素に戻っている淳市。そんなところがコイツのかわいいところではあるのだが。
「少し我慢しろ。これからお前はずっとずっと気持ち良くなるのだからな」
そう言いながら、僕は淳市の体の上に広がり始めるローションを手に掬いながら、ゆっくりと広げ始めた。
…グチュッ!!…グジュッ!!
粘着質な液体がゆっくりと淳市の大きな体の上に延ばされて行く。そのたびにグチュグチュと言う淫猥な音が響き渡る。
…グジュッ!!…グジュッ!!
僕の指が淳市の体をゆっくりと上下に動く。筋肉質な胸板、きれいに割れた腹筋。そして、指先が淳市の両胸の突起に触れた時、
「…ん…ッ!!」
と、淳市が短い声を上げ、体をビクリと跳ね上げた。
「…どうした、淳市?」
「…べ…ッ、…別に…ッ!!」
分かっていながら尋ねると、淳市はぷいっと横を向いた。
…グジュッ!!…グジュッ!!
「…ん…ッ、…んふ…ッ!!」
触れるか触れないかと言うほどの微妙なタッチで淳市の胸の突起を刺激する。すると、淳市は短い声を上げたり、鼻で大きく息を吐いたりしながら体をビクッ、ビクッ、と跳ね上げる。
「…気持ちいいのか?」
僕がそう尋ねた時だった。
「…淳市?」
その時、僕を見るために顔を上げた淳市。その視線が虚ろになっているのに気付いた。
「…あ…、…れ…?」
ぼんやりと僕を見つめている淳市。その表情に、僕ははっきりと見覚えがあった。
それもそのはず。今の淳市の表情は、芳将を実験台にした時のその顔と一緒だったからだ。
「…ククク…!!」
俯きながら低く笑う僕。
淳市の体に塗り込んだ媚薬。それが少しずつ、淳市の体の中に染み込み始め、淳市から正常な思考能力を奪い始めているのだ。
「今度は足だ」
大きく広げられたガッシリとした両足。そこにも同じように粘着質な液体を垂らし、ゆっくりと延ばして行く。
…グジュッ!!…グジュッ!!
心なしか、淳市の体温が上がり始めているような感覚がした。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
それと同時に、淳市の呼吸も少しずつ荒くなり始めている。
「大丈夫か、淳市?」
そう言うと、僕は右腕を伸ばし、淳市の右胸の突起をクリクリとくすぐるように刺激する。その途端、
「んああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と言う大きな悲鳴を上げ、体を仰け反らせた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
ビクッ!!ビクッ!!
大きな体が痙攣を起こす。それと同時に、光沢のある鮮やかな赤色を基調とした競パンから飛び出しているペニスがビクッ、ビクッ、と脈打った。
「…何…、…だ…?」
信じられないと言う表情。目を大きく見開き、呆然とした表情の淳市。
「…か…、…体…が…、…熱い…ッ!!」
何もしていない顔。その額に汗がじっとりと滲んでいた。
「…正…、…樹…、…さん…?」
「…ククク…!!」
そろそろネタ晴らしとするか。
「媚薬だよ。それも揮発性の高いものだ」
「…え?」
淳市は一瞬、きょとんとした表情を浮かべた。だが、僕が淳市の体をつんつんと突き始めた途端、
「あッ!!んあッ!!ああッ!!ああッ!!」
と声を上げ、大きな体を跳ねらせた。
「お前は今、全身が性感帯になっているんだ。だから、僕がこうやって全身を突いただけで、お前の体には強烈な電流が流れているはずだ」
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
その間も淳市の体をつんつんと突くと、淳市は艶かしく喘ぎ、その大きな体を跳ね上げる。
「…そして…」
「…止めろ…!!」
僕は媚薬が入った小瓶を淳市のその部分、真っ赤に晴れ上がった先端からトロトロと透明な液体を溢れさせるそこへ移動させる。
「…ここにコイツを使った時、お前はどうなるんだろうな…?」
「…た…ッ、…頼む…ッ!!…それだけは…ッ!!…それだけは…ッ!!」
「どんな攻撃にも耐えてみせるんだろう?だったら、媚薬攻撃にも耐えないとなぁ?」
僕がそう言うと、淳市は悔しそうに唇をキュッと噛んだ。だが、媚薬は小瓶の中から今にも零れ落ちそうになっている。それを見た淳市は、
「…止めろ…。…止めろオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と、叫び声を上げた。だが、そんな淳市の叫び声を無視するかのように、僕は媚薬を淳市のペニスの先端部分へ垂らし始める。
…ドロッ!!…ドロドロ…ッッッッ!!!!
「うぅわああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
淳市の絶叫が部屋の中に響き渡ったのだった。