秘密の契約と心の闇 第7話
「あッ!!あッ!!あッ!!あッ!!」
一定の間隔で、やや甲高い声が静かな山間に響く。
「んくッ!!あッ!!くああッ!!」
全身光沢のある鮮やかな黄色の服を纏った一人の男が、地面に四つん這いになっている。その足元には、一人の中学生くらいの男の子が蹲っていた。そしてその子の手は、全身黄色の服を纏った男の股間へと背後から伸び、その男の男としての象徴を握り締めていたのである。
「…やっぱり大人の人のここって凄いよね…!!」
キラキラと目を輝かせて、その男の子・サクヤが言った。
「…んくッ!!…んなッ、…何が…ッ!?」
サクヤの手から与えられる刺激に反応するかのように、全身黄色の服・ハリケンイエローのシノビスーツを纏った男・尾藤吼太が呻くように言う。
「大人の人全員ってわけじゃないのかな。吼太さんのが凄いのかもね!」
サクヤは相変わらず吼太の股間を刺激し続ける。
「…んだッ、…だからッ!!…何が…ッ!?」
ビクンビクンと体を反応させながら、息も絶え絶えに言う吼太。
「吼太さんのここ、凄く硬いし、凄く太いよね。僕の村の、吼太さんくらいの年齢の人はここまでじゃなかったような気がするよ。…じゃあ、吼太さん。もっと気持ち良くなってよ!」
サクヤはそう言うと、吼太のそれを握り締めている手の動きを少し早めた。
ザワザワと吼太のハリケンイエローのシノビスーツが擦れる音がすると同時に、
「ああッ!!ああッ!!んああああッッッッ!!!!」
と吼太の声が大きくなった。
「フフッ!吼太さんったら、エッチだね!吼太さんのここ、ビクビクしているよ!」
サクヤが嬉しそうに言う。サクヤの手の中で、吼太のそこがビクビクと暴れているのだ。
「やッ、止めろオオオオッッッッ!!!!」
吼太は叫んだ。だが、体は抵抗を示さない。それよりもむしろ、呼吸が荒くなっていることに吼太は気付いていた。
(…やっぱり…!)
吼太は自身のおぞましい感情に戸惑いを見せ始めていた。
(…オレ、…サクヤに触られて、やっぱり感じてる…!!…そんな…!!)
とその時だった。
「よいしょっと!!」
突然、サクヤが吼太の背中に伸し掛かったのだ。
「…サ、…サク…ヤ…?」
半分、ぼんやりとした意識の中で、吼太がサクヤを呼ぶ。サクヤの温もりが伝わって来る。その温もりが、吼太の理性を奪いそうになる。
「吼太さん、もっと気持ち良くしてあげるよ!」
そう言うとサクヤは、吼太の左腰の部分から左手を回した。その途端、
「んああああッッッッ!!!!」
と吼太が悲鳴に似た声を上げた。
「あああッッッ!!!!あああッッッ!!!!ああああああッッッッッッ!!!!!!」
吼太が小刻みに震える。
「やッ、止めろオオオオッッッッ!!!!止めてくれええええッッッッ!!!!」
四つん這いになっている吼太が体を揺らすたび、がっしりとした肉付きの尻が大きく揺れる。
「ほら、気持ち良いでしょ?」
頬を赤らめ、サクヤが嬉しそうに言う。サクヤは今、右手で吼太の勃起したそれをスーツ越しに上下し、左手でそれの先端部分を刺激していたのだ。サクヤは吼太のそれを爪で引っ掻いたり、指の腹で優しく撫でたり、強弱を付けながら刺激をしている。
「あああッッッ!!!!あああッッッ!!!!やッ、止めてくれええええッッッッ!!!!!!」
たったそれだけのことなのに、今の吼太には物凄い刺激となって襲い掛かっている。と、その時だった。
クチュクチュッ!!クチュクチュクチュ…!!
淫猥な音と共に、
「あれ?」
と言うサクヤの声。
「…もしかして!」
サクヤは素早く吼太の背中から下りると、
「えいッ!!」
と言って、吼太を横から押した。
「うわああああッッッッ!!!!」
意識がぼんやりとしていた吼太が、我に返るのには時間がかかり過ぎた。バランスを崩し、あっと言う間に地面へ倒れ込んでしまった。
「よいっしょぉッ!!」
サクヤが吼太の股の間に入り込み、吼太の両足を押し広げた。
「…ちょッ、…サクヤ…ッ!?」
今、吼太はM字に足を広げられている。
「やッ、止めろよッ、サクヤぁッ!!はッ、恥ずかしいだろうッ!?」
ハリケンイエローのマスクの中が暑い。恥ずかしさで顔が真っ赤になっているのが分かる。
「…吼太さぁん…!」
顔を更に真っ赤にして、興奮気味に言うサクヤ。
「吼太さんってやっぱりエッチだね!刺激されて濡れちゃってるよ!!」
光沢のある鮮やかな黄色のシノビスーツの中で、一際目立つ吼太の股間。臍へ向かって大きく伸びたそれの一点が光沢を失っていた。
「…う、…あぁ…!!」
吼太が呻き声を上げる。と、ドクンと吼太のそれが脈打ち、光沢を失わせた染みが少しだけ大きくなった。
「やっぱり変態さんなんだね、吼太さんは!」
サクヤがそう言った時だった。
ドクン!
またもや吼太の心臓が大きく脈打った。と同時に、吼太の股間も大きくビクンと跳ねた。
「…も、…もう…、…止めて、…くれ…!!」
吼太の目尻に涙が滲む。
否定したくても否定出来ない。自分のおぞましい感情に抗い切れなくなっていた。
「…たッ、…頼むから…。…もう、…止めて、…くれ…!!」
「ヤだよ!吼太さんは僕の部下なんだから、ご主人様である僕の命令には絶対だろ?」
ドクン!
またしても心臓が大きく脈打った。と同時に、吼太の股間も。そして、光沢を失った染みが更に大きくなった。
「…ねぇ、吼太さん…」
吼太の股間をじっと見つめていたサクヤが吼太を呼ぶ。
「…?」
荒い息をしながら、吼太がサクヤを見上げた。
「…吼太さんのこれ、どんな味がするのかな?」
そう言うサクヤの目がギラギラと妖しく輝いている。それを見た吼太の顔は更に真っ赤になった。
「…ウ、…ウソ、…だろ?」
そう言う吼太の声が聞こえていないかのように、サクヤがゆっくりと屈み込み、吼太の股間の先端へ顔を近付けた。
チュッ!
乾いたくすぐったい音が小さく響いた。