秘密の契約と心の闇 第12話
「…オレを、…もっと甚振って…、…オレの精液を、…搾り取ってくれ…!!」
明らかに今までの吼太ではなかった。
「…こ、…吼…太…さん…?」
それは、吼太と相対している少年・サクヤも呆然として声を上げるほどだった。
ハリケンイエローにシノビチェンジしている吼太。マスクの前部分を開き、そこから吼太の顔が見えている。その正義の心に満ち満ちていた、キラキラとした瞳は輝きを失い、今はどす黒く、その奥には吼太の欲望の闇が渦巻いていた。
「…い、…いいの…?」
一度限りの約束だったはず。サクヤの流派である流れ忍者の血筋を存続させるため、何の関係もない人間の魂を吸い取り、それをジャカンジャの長であるタウ・ザントに差し出す代わりに、吼太が一度だけ自身の、言わば体力と精力の象徴とも言えるべき精液を差し出すことになった。一度、たった一度きりの約束だったはずなのに…。
「…ああ…」
すると吼太はそう言うと、サクヤが手にしていた小瓶を手にした。そして、それをゆっくりと自身の体へ押し付けた。そこには、吼太が放った夥しい量の半分乾燥し始めている精液がべっとりとこびり付いていたのである。
その時、その小瓶の蓋が開き、パシュッと言う音と共に吼太が放った精液をみるみるうちに吸い取り始めたのだ。それに釣られるように、吼太のハリケンイエローのシノビスーツの光沢を失っていた部分がその輝きを取り戻した。
「…さぁ、…サクヤ…様…!」
吼太は一言そう言うと、手にしていた小瓶をサクヤへ返した。
「…こッ、吼太さんッ!?」
吼太の顔から少しずつ視線をずらしたサクヤが驚いて声を上げた。
吼太の股間。男子としての象徴が、光沢のある黄色のシノビスーツの中で大きく勃起し、太陽の光を浴びて立体的にその形を淫猥に浮かび上がらせていたのである。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
気が付いた時、吼太の息が大きく上がり、顔を真っ赤に上気させていた。
「…さぁ、…サクヤ…様…ッ!!…早く、…オレの、…オレの精液を、…搾り取って下さい…ッ!!」
「…分かった!」
暫くの沈黙の後、意を決したかのようにサクヤは大きく頷くと、吼太の右手を握った。
「吼太さん、こっちに来て!」
半ば、サクヤに引き摺られるようにして、吼太はサクヤの後をついて行った。
「ここだよ」
サクヤがそう言って足を止めたところ。集落から少し離れたところにある小さな小屋だった。
「…ここは?」
吼太がキョロキョロと周りを見回す。カビ臭く、何にもないと言っていいほど、その室内はがらんとしていた。窓から差し込んで来る陽の光以外の光源はなく、クモの巣が綿あめのようにびっしりと張られているところもあった。
「ここは前に農具が置いてあった場所だよ」
そう言いながら、サクヤが手に太い縄を持ってやって来た。
「…う…あぁ…!!」
その太い縄を見た途端、吼太の目の色が変わった。そして、再び呼吸を荒くし始める。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
目をギラギラさせて、その縄を食い入るように見つめる吼太。そんな吼太の股間のそれは更に大きくなったかのように、ドクドクと脈打ち、ハリケンイエローのシノビスーツの中で一際目立っていた。
「フフッ!」
そんな吼太を見たサクヤが思わず笑う。
「吼太さんったら、いやらしいなぁ!そんなにこの縄で縛られたいの?」
「ああ…ッ!!…早く…ッ、…オレを…ッ!!…オレを…ッ!!…甚振ってくれ…ッ!!」
吼太の口から涎が零れる。
「…じゃあ…」
サクヤはそう言うと、
「よっ!」
と声を上げ、その縄を宙へ放り投げた。
その縄は天井にぶつかり、真っ直ぐに地面に落ちて来る。そこには大きな梁があり、サクヤが投げた縄はその梁で折れ曲がるようにしてぶら下がった。
「はい、吼太さん!」
サクヤはそう言うと、吼太の体を引っ張る。
「…うああ…!!」
顔を真っ赤にした吼太。その体が異常なほど熱くなっている。
「さぁ、ハリケンイエローの処刑の時間だよ!」
サクヤはそう言うと、吼太の手を後ろで組ませ、手首に縄をぐるぐると巻き始めた。
「…や、…止めろ…!!」
後ろを振り返りながら、体をブルブルと震わせる吼太。そんな吼太を見上げ、
「フフッ!」
と再び笑うサクヤ。
「吼太さん、こうやって縛られたり、身動き取れなくされてやられるのが好きなんでしょ?」
その言葉に、吼太が顔を更に真っ赤にした。
「フフッ!やっぱりね!」
嬉しそうに笑うサクヤ。
「この間も、止めろ、を連発してたもんね、吼太さんは!」
そして、サクヤはあっと言う間に吼太を後ろ手に拘束し、足を肩幅くらいに開かせた。
「その方が興奮するんだろうね、吼太さんは。ヒーローが抵抗出来ずにやられてしまうのが、一番感じやすいんだろうね!」
「…うぅ…、…あぁ…ッ!!」
吼太は呻き声を上げ、体をブルブルと震わせ、膝をガクガクさせている。
「…じゃあ、…まずはぁ…!」
サクヤはそう言いながら、ゆっくりと吼太の後ろへ回る。その瞬間、吼太の体がビクンと跳ね、
「うぐ…ッ!!」
と言う声が聞こえた。
「…あ、…あ…あ…あ・・・!!」
ビリビリと体中に激しい電流が流れるような感覚がして、吼太はゆっくりと俯く。
「…あ…あ…あ…!!」
大きく開かれた股の下から、左手が伸びている。そしてそれは、吼太の股間のふてぶてしい球体を握り締めていたのである。
「…ぁぁぁぁああああああッッッッッッ!!!!!!」
目をカッと見開き、体を大きく仰け反らせて叫ぶ吼太。
「フフッ!吼太さんったら、エッチだなぁ!吼太さんのここ、こんなに大きいんだね!」
サクヤはそう言うと、吼太のふてぶてしい球体を何度も揉み込む。
「…んん…ッ!!…ああ…ッ!!…く…ッ!!…ああああッッッッ!!!!」
その手の動きには強弱があり、ゆっくりと揉み込まれるため、快感の電流が長時間流れ続ける。
「…じゃあ、…次はぁ…!」
サクヤはそう言うと、吼太の右横に立ち、右手を吼太の真っ正面へ動かした。そして、光沢のある黄色のシノビスーツの中で大きく勃起している吼太のそれをグッと掴んだのである。
「んああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
上からも下からも急所を責められ、身悶えし喘ぐ吼太。
「フフッ!…じゃあ…、…行くよ…?」
サクヤがそう言うと、サクヤの右手はゆるゆると上下運動を、左手は収縮運動を始めた。