秘密の契約と心の闇 第19話
…チュッ!!…チュクッ!!…チュクチュク…!!
突き抜けるような澄み切った青空の下、静かな山間に淫猥な音が響く。
「…んッ!!…んん…ッ!!…んああ…ッ!!」
そして、はぁはぁと言う荒い息と共に、男性のやや高めで淫猥な喘ぎ声が聞こえて来る。
「…や、…止めろ…ぉぉぉ…ッ!!」
静かな山間の村の中央、広場のようなところに、太陽の光に光り輝く黄色の服を頭から足先まで着た男が立っている。その体が時折、ビクビクと跳ね、筋肉質な尻がビクッ、ビクッと収縮運動を繰り返していた。
ハリケンイエロー・尾藤吼太。吼太は今、抜け出せない地獄にどっぷりと浸ろうとしていた。
「…はぁ…ッ!!…はぁ…ッ!!」
荒い息が、ハリケンイエローのマスクの中から聞こえて来る。バイザーが荒い呼吸で白く曇っていた。
…チュクチュクッ!!…ジュッ!!…ジュルルル…ッ!!
淫猥な音が少しずつ濁り始めている。
「ふああああッッッッ!!!!」
吼太の頭が天を向いた。
「…凄いよ、…吼太さぁん…!!」
大きく開かれた両足の中心部分、吼太の大きく勃起したペニスの前に、一人の男の子が座り込んでいた。
「吼太さんのおチンチン、僕が食べ始めてからドクドクって凄く跳ねてさ、後から後からいやらしい液体が溢れて来てるよ!」
サクヤ。この村を統べる若き流れ忍者。少年と大人の間にいる彼の顔は、まだあどけなさを残していた。目を輝かせ、目の前にいる吼太の男としての象徴を口の中へ入れていたのだ。
「…もっと、…食べていい…?」
淫猥に濡れ光るサクヤの口元。それは吼太の大きく勃起したペニスと淫猥な糸で繋がっていた。
「…う…、…ぁぁぁ…!!」
吼太の声が震える。そして、
「…食べて、…下さい…!!」
と呻くように言ったのだ。
「…オレの、…チンポを、…サクヤ様に…、…捧げます…!!」
そう言うと吼太は、腰をグッと前へ突き出した。ハリケンイエローの光沢のあるシノビスーツ。その股間部分はぐっしょりと濡れ、光沢をすっかり失っていた。
「…フフッ!」
サクヤが嬉しそうに微笑む。
「吼太さんったら、本当にいやらしいね!」
そう言うとサクヤは、吼太のペニスをギュッと握った。
「んぐッ!!」
その握り方が荒々しかったのか、吼太が声を上げる。
「因みにね、吼太さん」
そう言いながらサクヤは、吼太のペニスをスーツごと、ゆっくりと吼太の体と垂直に握る。急峻な山がサクヤの目の前に作り出された。
「今、吼太さんの体は金縛りに遭って動けないようになってるから!」
「…え…?」
吼太が体を動かそうと思ったその時だった。
「…うぅ…ッ!!…ぁぁぁぁああああッッッッ!!!!」
体中がブルブルと震え、サクヤが言うように思うように動かせなくなっていたのだ。
「さっき、僕が吼太さんのおチンチンを食べた時に、金縛りをかけたんだよね!」
そう言うサクヤの目がギラギラと妖しく輝いているのを、吼太は見逃さなかった。だがこの時、吼太は、サクヤの目の輝きは、性に興味のある年頃で興奮をしているからだと思っていた。
「…や、…止めろ…ッ!!…止めて…くれ…ッ!!」
自身のペニスにサクヤの顔が近付いて行く。それを見ながら、吼太は再び息を荒くした。
「フフッ!覚悟はいいかい、ハリケンイエロー?」
サクヤはそう言うと、大きく口を開いた。そして、バクッと言う音が聞こえるかのように、吼太の大きなペニスにむしゃぶり付いたのである。
…ジュッ!!…ジュブジュブッ!!…ジュボジュボジュボッッッ!!!!
淫猥な音が更に大きくなる。
「ふあッ!?ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
吼太の叫び声も更に大きくなり、腰をガクガクと前後に振る。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
サクヤも一心不乱に頭を前後へ揺り動かす。そんなサクヤの口の中にすっぽりと入っている吼太のペニスからは、淫猥な液体が後から後から溢れ出ており、サクヤの口元から淫猥な糸を垂らしていた。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
吼太が膝をガクガクさせ、頭を天に向けたまま、両手で覆った。そして、
「だッ、ダメだああああッッッッ!!!!イクッ!!イクッ!!イクイクイクイクッッッッ!!!!イクウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と絶叫したその瞬間、
ドブッ!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!ドブッ!!ドブッ!!
と言う鈍い音が響き、吼太の尻の筋肉がビクンビクンと収縮運動を繰り返した。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
頭を抱えていた両腕が力なくだらんと垂れた。そして、
「…う…ッ!!」
と言うと、吼太の体がぐらりと傾き、そのまま後ろへ大の字にひっくり返った。
「…」
無言のまま、ハリケンイエローの胸が大きく上下している。そんな吼太の足元には、こちらも無言のサクヤがぽつんと座り込んでいた。やがて、
「…ん…」
と言うと、懐からあの不気味な色の小瓶を取り出した。そして、その蓋を開けると、ゆっくりと口の中に含んでいた吼太の大量の精液を移し始めたのである。それは濃い白色でドロドロとしていた。
「…ふぅ…!」
やがて大きく息を吐き、小瓶の蓋を閉め、懐へしまい込むと、サクヤはゆっくりと立ち上がった。そして、吼太をじっと見下ろした。
「…」
吼太は相変わらず無言のまま、大きく息をしているだけだ。
その時、不意にサクヤの口元がニヤリと歪んだ。
「…愚かなヤツめ…!」
今までのサクヤの声とは一転、地の底から聞こえて来るような不気味な声。
「…快楽にどっぷりと溺れ、オレの正体にさえ、気付かないとは…!」
サクヤの体から、不気味なオーラが溢れ出た。その時だった。
「そいつは気付いていなくても、俺は気付いているがな…!」
サクヤの背後から、落ち着いた男性の声が聞こえた。
その方向へゆっくりと振り向くサクヤ。そして、チッと舌打ちをすると、
「…迅雷流か…」
と言った。
「…俺の名は霞一甲。…そして…!」
一甲はそう言うと、ゴウライチェンジャーを翳し、
「迅雷ッ!!シノビチェンジッ!!」
と叫んだ。その瞬間、一甲は眩しい光に包まれた。
「深紅の稲妻ッ!!カブトライジャーッ!!」
上半身は臙脂色、下半身は黒のシノビスーツのカブトライジャー。その胸にはカブトムシの角のような文様が施され、マスクの頭にもカブトムシのような角が備え付けられていた。
「…カブトライジャー…か…!」
サクヤがニヤリと笑う。
「…これは思いがけない獲物が引っ掛かったものだ…!」