秘密の契約と心の闇 第22話
「…んッ!!…ふ…んんん…ッッッ!!!!…ぬうううう…ッッッッ!!!!」
冷たい風が吹き抜ける鉛色の空。その下に響く野太い呻き声。
「…や…ッ、…止めろ…ッ!!…吼太ぁ…ッ!!」
カブトライジャーにシノビチェンジした霞一甲。彼は今、今まで経験したことのなかった屈辱を味わっていた。上半身は光沢のある臙脂色、そして下半身は黒色の生地で覆われた、がっしりとした彼の体がピクピクと蠢く。金縛りに遭い、思うように体が動かせないでいた。
「…ふううう…ッ!!…んんん…ッッッ!!!!」
そんな彼の足元には、同じくがっしりとした体格の男が蹲っている。ハリケンイエローにシノビチェンジした尾藤吼太。きらきらと輝く黄色のシノビスーツ。そんな彼のマスクの前面は開いた状態になっており、なんと、一甲の股間へ顔を埋めていたのである。
「…ふぅ…ッ!!…んんんん…ッッッッ!!!!」
吼太の荒々しい鼻息が、一甲の股間に何とも言えない不快感を与える。と同時に、吼太が顔を動かすため、一甲の股間に息づく、一甲の男子としての象徴が刺激される。
「…んんんッッッ!!!!…ぐうううう…ッッッッ!!!!」
必死にその刺激に耐えようと、一甲は懸命に体を踏ん張る。だが、体は正直で、今では黒いシノビスーツの中で、一甲のペニスは大きく盛り上がりを見せていた。
「…フフッ…!!」
そんな2人の大男の、淫猥な姿を離れて見ている1人の少年・中忍サクヤが、2人を嘲笑う。
「どうだい、仲間に、しかも女性じゃなく男性にご奉仕される気分は?」
すると一甲は、ゆっくりとサクヤを見つめた。そして、
「…ああ…。…最悪…な…、…ッ!!…気分…だ…ッ!!」
と吼太が刺激を与えるのを堪えるかのように、呻くように言った。するとサクヤはニヤリと笑ったかと思うと、
「じゃあ、もっと最悪な気分を味わってもらおうか?」
と言い、
「吼太さぁん!」
と一甲の前にいる吼太を呼んだ。
「…ぅぁぁ…!!」
サクヤの声に、吼太がゆっくりと振り向く。するとサクヤは、
「ねぇ、吼太さぁん!一甲さん、もっと気持ち良くなりたいんだって!一甲さんのおチンチンをスーツから出してあげてよ!」
と言い放ったのである。
「…なッ!?」
これには一甲もカブトライジャーのマスクの中で目を大きく見開いた。だがすぐに、
「…ッ!?」
と息を詰まらせた。
「…ぅぁぁ…!!」
ハリケンイエローのマスクの前面を開いた吼太の目がギラギラと輝き、口元は不気味に歪み、涎を垂らしていたのだ。
「…や、…止めろ…!!」
一甲の体が本気で震えている。今までに味わったことのない恐怖感に苛まれていた。
「…フフフ…!!」
サクヤは遠くで事の成り行きを見守っている。
「…ぅぁぁ…!!」
吼太の右手がゆっくりと背中に携えているハヤテ丸に伸び、そこから冷たく光る刀剣が姿を現した。
「…や、…止めろッ!!…止めてくれ…ッ!!」
一甲が思わず腰を引こうとする。その時だった。
「おっと、あんまり下手に動くと、大事なところが使い物にならなくなっちゃうんじゃないの、一甲さん?」
サクヤがゆっくりと歩み寄り、そう言った。
「…貴…ッ、…様…ああああ…ッッッッ!!!!」
やり場のない怒りをぶちまける一甲。だが、確実に自身が劣勢であることは見て取れた。
「さぁッ、吼太さぁん!一甲さんのおチンチンを出してあげてよ!」
サクヤがそう言うと、吼太はハヤテ丸を一甲の股間部分へ宛がった。
…プッ!!…プツプツプツ…ッ!!
カブトライジャーのシノビスーツ。その股間部分のスーツの縫い目の糸が切られて行く鈍い音がする。
「…んんッ!!…く…ッ、…うう…ッ!!」
恥辱に懸命に耐える一甲。握り締められた拳。臙脂色のグローブがギリギリと音を立てた。
その時、吼太がハヤテ丸を鞘に収めた。そして、カブトライジャーのシノビスーツの切れ込みに指を入れると、勢い良く引っ張ったのである。
…ビッ!!…ビィィィッッッ!!!!
鈍い音がして、黒いシノビスーツが破られて行く。そして、そこから押し出されるように、一甲のペニスが突き出されたのである。
「…ッ!!」
その瞬間、一甲は羞恥で目を閉じた。
「…うわあ…!!」
サクヤがほうと溜め息を吐き、一甲のペニスをしげしげと眺める。
「…みッ、…見るなぁッ!!」
一甲はそう言うのが精一杯だった。
「…お前のおチンチン、随分大きいんだな!太さと言い、長さと言い、申し分ないほどだ」
そう言うとサクヤが手を伸ばし、一甲のペニスを優しく包み込んだ。
「んんッ!!」
一甲の体がビクビクと跳ねる。
「フフッ!感じてしまうだろう?今、お前の体は、体中が性感帯なんだからな!」
そう言うとサクヤは、一甲のペニスを何度か優しく上下した。と、その時だった。
…クチュッ!!…キュッ!!…クチュクチュ…ッ!!
何度も聞いたことのある淫猥な音がしたと思った途端、サクヤが火が付いたように笑い始めた。
「…一甲…ッ!!…お前のおチンチン、…悦んで泣いているじゃないか!!」
その言葉に、一甲の顔が真っ赤になる。
一甲のペニス。先端が大きく剥け上がり、大人の形をしたその先端。鈴口部分からは淫猥な光を放つ液体がトロトロと溢れ出て来ていたのである。
「…勿体ないなぁ…!!」
そう言うとサクヤは、吼太のハリケンイエローのマスクに手を置くと、
「吼太さん。ご奉仕してあげてよ!」
と言ったのである。
「やッ、止めろオオオオッッッッ!!!!吼太ああああッッッッ!!!!」
その途端、一甲が叫ぶ。だが吼太は目をギラギラと輝かせ、目の前に突き出された一甲のペニスに顔を近付けて行く。
「たッ、頼むううううッッッッ!!!!止めてくれええええッッッッ!!!!」
一甲が腰を引こうとするが、サクヤの金縛りで思うように動かせない。そうこうしているうちに、吼太の口が開き、一甲のペニスがその中へ消えて行く。そして、パクッと言う音が聞こえ、一甲のペニス全体が吼太の口の中へ消えた。その瞬間、
「うああああッッッッ!!!!」
と言う一甲の野太い叫び声が辺り一面に響いた。と同時に、
…ジュッ!!…ジュボジュボッ!!…ジュボジュボジュボ…ッ!!
と言う淫猥な音までも響き始める。
「フフフッ!!一甲、お前のおチンチンから、いやらしい液体がドロドロと溢れて来ているようだな!」
サクヤが勝ち誇ったように言う。その視線は吼太の口元に注がれていた。
「…んッ!!…んふ…ッ!!…んぐ…ッ!!」
吼太の喉元が大きく動いているのが分かる。そして、その口元からはトロトロとした粘着質な液体が零れていた。と突然、
「うおおおおおおッッッッッッ!!!!!!」
と、一甲が叫び、体が大きく仰け反った。その瞬間、
ドブッ!!ドブドブドブッッッ!!!!ドブッ!!ドブッ!!
と言う鈍い音と同時に、一甲の腰が何度も跳ね、キラキラと黒い光を放つ一甲の筋肉質な尻が何度も小刻みに震えた。