ちぎれた翼U 第15話
光沢のある鮮やかな赤色の、競泳用水着のようなデザインがあしらわれたレッドホークのバードニックスーツ。そして、それを纏った天堂竜。その竜の、2本の足の付け根に存在する、竜の男としての象徴であるペニス。それが大きく膨らんだ次の瞬間、
ドビュッ!!ドビュッ!!ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュクビュクビュクビュク…ッッッッ!!!!
と言う凄まじい音を立てて、大量の濃白色な液体の塊がレッドホークのバードニックスーツと言う抵抗物があるにも関わらず、それを突き破らん勢いで飛び出し、太陽の光に照らされてキラキラと輝きながら大量の放物線を描いた。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
上半身を露わにし、狂ったように叫び続ける竜。
ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュクビュクビュクビュク…ッッッッ!!!!
後から後から溢れ出す竜の子孫を残すための液体。
「ひがああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
まるでそこへ磔にしたものを好きな色に染めてくれと言わんばかりに、真っ白な十字架に両手両足を縛られている竜。適度に脂の乗った筋肉質な体を見せ付けるかのように身悶えする竜。小麦色の肌、ココナッツ色の両胸の突起。そして下半身は光沢のある白と赤を基調としたバードニックスーツ。そんな状態で身悶える竜は、誰がどこから見ても無様で、なおかつ、淫猥であった。
「…フッ…!!」
遠くで満足気に見つめていたトランザは、自分の鼻を掠める臭いに一瞬、顔をしかめたが、
「…所詮はレッドホークも、ただのオスだったと言うことか…!」
と、竜を見下すように言った。
「…う…、…うぅ…!!」
竜は目にいっぱい涙を溜め、懸命に歯を食い縛り、顔を真っ赤にしてこの屈辱に必死に耐えようとしていた。そして、その視線はトランザと、自身の目の前にいる同じような姿をした人間とを行ったり来たりしていた。
「…ククク…!!」
白と黒を基調とし、竜と同じように黒色の競泳用水着のようなデザインがあしらわれたバードニックスーツ。
「…おいおい、竜よぉ…!」
目をギラギラと輝かせ、ニタニタと不気味な笑みを浮かべながらそう言う男。ブラックコンドル・結城凱。
「…お前、…どれだけ溜め込んでたんだよ…!」
「いや、そうではないのかもしれんぞ?」
凱の横へトランザが勝ち誇った笑みを浮かべてやって来る。そして、
「溜め込んでいたと言うより、性欲が湧かない、と言ったところではないのか?」
と言い、不思議そうな顔をして、
「まさか貴様、まだ童貞ではあるまいな?」
と言ったかと思うと、大声で笑い始めたのだ。
「…貴っ様ああああああああああッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
顔を真っ赤にした竜が咆える。拘束された拳がギリギリと音を立てた。
「フハハハ…!!」
トランザが勝ち誇ったように大声で笑い始めた。
「…離せッ!!…離せ離せ離せええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
体を懸命に捩り、両腕と両足を引っ張り、その拘束を解こうと、竜が狂ったように暴れる。と、その時だった。
「おいッ、竜ッ!!」
それまで腕組みをしてニヤニヤしていただけの凱が急に顔を険しくさせ、竜の元へつかつかと歩み寄った。
「てめえッ、トランザ様に向かって何て口を利きやがるッ!?」
「!!!!」
一番聞きたくなかった言葉。その言葉が竜の胸を抉る。そんな竜に気付いているのか気付いていないのか、凱は未だに大きく勃起し続ける竜のペニスをグッと握った。
「…な、…何を…ッ!?」
声を震わせ、自身のペニスを見つめる竜。すると凱は目をギラリと光らせ、
「トランザ様に刃向かう者には、死を…!」
と言った瞬間、竜のペニスの先端を指でグリグリと刺激し始めたのだ。
「うぐッ!?」
その最初の刺激に体をビクンと跳ねらせる竜。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
その顔が次第に蒼ざめて行く。
「…ククク…!!」
凱は不気味な笑みを浮かべながら、竜のペニスの先端を引っ掻いたり、強く押したり、揉み込んだりを繰り返す。
「…ぁぁぁ…!!」
目を大きく見開き、体を弓なりにしていた竜だったが、
「…ぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と声を掠らせて絶叫し始めたのだ。
「ああああああッッッッッッ!!!!!!ああああああッッッッッッ!!!!!!ああああああああああああッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
射精したばかりのペニスの先端、柔らかい部分を強く刺激されれば、苦痛とくすぐったさと痺れに似た感覚がその者の体を襲う。耐え難い苦痛が竜を襲っていた。
「…やッ、…止めてくれええええええええええッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!…痛てええええええええええッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
体を捩らせたり、腰を引くことで白い十字架の背中の部分に筋肉質な尻を打ち付けたり。何よりも、汗が吹き出している小麦色の上半身はきらきらと照り輝き、淫猥な汗が飛び散っていた。
「ハーッハッハッハッハ…!!!!」
トランザが高笑いする。
「…無様だッ!!…無様だなッ、レッドホーク!!」
目尻に涙を浮かべ、満足気にその光景を見つけていたトランザだったが、
「ブラックコンドル、やつをもっと辱めろッ!!」
と突然、真顔で言ったのだ。
「…?」
荒々しい呼吸をしながら、ぼんやりとその声を聞いている竜。すると凱はニヤリと笑うと、
「…かしこまりました…!」
と言い、竜を見上げた。
「良かったなぁ、竜よぉ!トランザ様のお許しが出たんだ!」
凱はそう言うと、レッドホークのバードニックスーツの股間部分の生地をグッと掴んだ。
「…止めろ…!!」
竜が小さく言う。
「…頼む…!…止めて…くれ…!」
だが、その言葉は凱には届いてはいない、竜はそう思っていた。
「…ククク…!!」
ニタァと不気味な笑みを浮かべ続ける凱。そして、
「行くぜ?」
と言ったその瞬間、
…ビッ!!…ビィィィィッッッッ!!!!
と言う鈍い音が聞こえた。