ちぎれた翼U 第17話
「…さぁ…、…お前も快楽に身を任せるだけのただの野獣と化すのだ…!」
トランザの冷たい声が、荒涼とした大地に響き渡った。そして、目の前にいる者、レッドホーク・天堂竜は体がまさに野獣と化そうとしていた。
「…うう…ッ!!…うああ…ッ!!」
真っ白な十字架に磔にされている竜。そのこんがりと灼けた肉体を太陽の光に反射させ、大きく膨らんだ胸板を大きく前後させていた。そのたびにその胸にある2つのココナッツ色の突起がピクピクと蠢く。
そして。
竜の筋肉隆々とした下半身。その2本の足の付け根に位置する、竜の男としての象徴・ペニス。それが今、今までにこれほどまでに勃起したであろうかと竜自身も疑うほど大きく太く、臍へ向かって勃起していた。全体的にやや黒みがかり、程よく使い込んでいたであろうことが窺える。そして真っ赤に腫れ上がった先端、その先端の鈴口からはトロトロと白みがかった液体が溢れ出している。その先端を少し下りると竜のペニスを覆っていたであろう皮膚との結合部分がある。そこが大きくめくれ上がり、真っ赤に腫れ上がった先端部分と程よく黒みがかったそれと鮮やかなコントラストを描いていた。
「どうだ、レッドホーク?それが本当の貴様なのだ!」
トランザはそう言うと、竜のペニスを再び優しく包み込む。そして、ゆるゆると上下し始めたのである。
「…んッ!!…んん…ッ!!」
快楽が竜を襲う。
「…く…ッ、…うぅ…ッ!!」
顔を真っ赤にし、目を固く閉じ、懸命にその快楽を堪えようとする竜。だが、自分の体が、いや、ペニス自身がまるで別の生き物のように言うことを聞かない。トランザが与えて来る快楽を甘受しようとしていた。
「…くっそおおおお…ッッッッ!!!!」
歯軋りする竜。その口元からは淫猥な唾が零れ落ち、太陽の光を浴びてキラキラと輝いた。
「…ほう…」
すると、トランザが一瞬、不機嫌そうな顔をした。
「…まだまだ抵抗する気力が残っているのか…」
「…ッ!!」
その時、竜は目を見開き、懸命にトランザを睨み付けた。
「…その瞳の奥は、まだまだ闘志が煮え滾っているようだな…!…気に食わんッ!!」
その瞬間、トランザはボルトランザを抜いた。そして、目をカッと見開き、頭上へと振り上げた。だが、すぐにフッと笑ったかと思うと、
「いかんいかん。俺としたことが大事なコレクションを傷つけるところだった」
と言い、ボルトランザを鞘へ収めた。そして、
「危ないところだったな、レッドホーク。生身の貴様の体をきれいに切り刻むところだった…!」
と言うと、未だに勃起を続ける竜のペニスを静かに包み込んだ。その瞬間、
「んッ!!」
と竜が呻き、体をビクリと跳ねらせた。
「…別に貴様を殺すことはない。…ただ、貴様を逆らえないようにはしないとな…!!」
と言い、竜のペニスへ再び口を近付ける。
「…や、…止め…ろ…!!」
前はレッドホークのバードニックスーツ越しだった。その時も快楽を受け止めていたとは言え、耐えれば何とか耐えられるほどであった。だが、今はレッドホークのバードニックスーツ越しではなく、生身の状態だ。そんな状態でペニスを愛撫されでもしたら…!!
「…止めろッ!!…止めてくれええええッッッッ!!!!」
竜の掠れ声が裏返り、素っ頓狂な声になる。だが、そんな声にお構いなしに、トランザは竜のそれをゆっくりと口に含んだのである。
「はうあッ!!」
思わず竜の体が前のめりになる。だが両腕は手錠で拘束されているため、思うように体も動かせず、無理に引っ張れば腕に痛みが走った。
…チュッ!!…クプッ…!!
程なくして、淫猥な音が辺りに響き始めた。
「…んんッ!!…く…ッ!!…んんん…ッッッ!!!!」
体の中から何かを吸い取られるような感覚がし、竜の気が遠退きそうになる。
「んッ!!くはあッ!!」
だが懸命に足を踏ん張り、トランザが与えて来る快楽に耐えようとしていた。
「…はぁぁ…!!」
するとトランザは竜のペニスから口を離した。そして、
「これはどうだ、レッドホーク?」
と言ったかと思うと、竜のペニスの裏側、皮膚との結合部分をその真っ赤な舌でクリクリと刺激し始めたのである。
「はあああんッ!!んんんんッッッッ!!!!」
トランザの舌が括れた部分だけではなく、先端をも時に激しく、時に優しく刺激する。
「止めろオオオオッッッッ!!!!止めてくれええええッッッッ!!!!」
その刺激は確実に竜を追い詰めて行く。
「…さぁ、…もう一度だ、レッドホーク…!!」
トランザの目がギラリと光ったその瞬間、トランザは再び竜のペニスをパクリと口に入れたのである。
「んああああああッッッッッッ!!!!!!」
竜の悲鳴にならない声が辺り一面に響き渡る。
…ジュブッ!!…ジュボッ!!…ジュボジュボッッッッ!!!!…ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
すると程なくして、淫猥な音が辺りに響き始めた。
「…んんんんッッッッ!!!!…ンンンンッッッッ!!!!」
トランザの頭が前後に小刻みに動き、竜のペニスを口から出し入れする。その刺激に懸命に耐えようと、足を更に突っ張る竜。だがその太腿はブルブルと震えていた。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
トランザの口から零れる淫猥な音はますます大きくなって行く。
「んんんんああああああああああああッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
竜の目が大きく見開かれ、顔を真っ赤にし、体は大きく弓なりになっている。その全身が小刻みにブルブルと震えた次の瞬間、
「ああああああああああッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
と絶叫したかと思うと、腰を何度かビクビクと跳ねらせた。と同時に、
ドブッ!!ドブッ!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!
と言う鈍い音が聞こえ、トランザの頭の動きが止まった。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
竜は叫び続け、腰を何度も何度も跳ねらせる。その足元にいるトランザは微動だにせず、竜の動きが止まるのを待っているかのようだった。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
一頻り大声で叫び、腰を何度も何度も跳ねらせた竜は、やがて声すら出せないような状態になり、
「…う…!」
と言ったかと思うと、首をガクリと項垂れた。
…ジュブッ!!…ジュブッ!!
するとトランザの頭がゆっくりと動き始め、
…ジュボッ!!
と言う音とともに口の中から竜のペニスを出した。
竜のペニスは、竜の心臓の脈動に合わせるかのようにビクンビクンと大きく跳ね上がり、真っ赤に腫れ上がった先端からは濃白色な液体を溢れ出させていた。