ちぎれた翼V 第10話
「…ふ…ッ!!…ううん…ッ!!…ふぬうううう…ッッッッ!!!!」
真っ白な十字架に括り付けられ、思うように体を動かすことが出来ないイエローオウル・雷太。
「…く…、・・・く…っそ…おおおお…ッッッッ!!!!」
身を捩じらせながら、何とかしてこの地獄から逃れたい思いで必死だった。
…ビチャ…、・・・ビチャ…!!
そんな雷太の体から淫猥な音が聞こえて来る。
「ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!」
それを見ると雷太は顔を真っ赤にし、目を固く閉じて懸命にそれに耐えようとした。
雷太のむっちりとした胸。光沢があったはずの黄色と白であしらわれたバードニックスーツ。そこは既に光沢を失い、ぷっくりとした雷太の胸の突起をクッキリと浮かび上がらせていた。
「…ククク…!!」
雷太のそれにねっとりと纏わり付く真っ赤な舌と黒いグローブで覆われたしなやかな指。
「…さぁ、…そろそろかな…?」
雷太の胸の突起を舐め尽くすトランザが囁くように言うと、雷太の左胸の突起をくすぐるようにしていたその右手をゆっくりと雷太の体に這わせ、足の方へ向かって下ろし始めた。
「…い、…嫌…だ…!!」
雷太がそう言うのには理由があった。
真っ白な十字架に大きく広げられて括り付けられた、雷太のがっしりとした2本の足の付け根。そこに息づく、雷太の男としての象徴であるペニスがむくむくと頭をもたげ、黄色の競泳用水着のようなデザインが施されたそこの中心部分で大きく勃起していたのだ。トランザの手がゆっくりと足の方へ向かって下りて行くと言うことは、雷太を快楽漬けにしようとしているトランザの考えることはただ1つ。
その時、雷太は、雷太の体にビリビリとした感覚が瞬間的に駆け抜けたのを感じ、
「…っあ…ッ!!」
と声を上げ、体をビクリと跳ねらせた。
「…やはり…な…!」
トランザがニヤリと笑い、顔を赤らめている。
「…まぁ、…先ほど貴様に同じようにしてやった時に、結果は見えてはいたが…。…やはり、貴様もただの人間だったか…!」
「…あッ!!…んん…ッ!!…く…うう…ッ!!」
トランザのしなやかな指が、雷太の2つの球体を優しく包み込み、ゆっくりとペニスの方へ向かって動いて行く。そして、太く、硬く勃起したそれの裏筋を妖しく撫でるかのようにつつっと動く。その指がペニスの先端部分、括れたそこへ辿り着くと、何とも言えない快楽の電流が雷太に流れるのだった。
「…は…あ…、…あぁ…ッ!!」
今まで誰にもされたことがなかった甘い感覚。トランザのしなやかな指が雷太のペニスの先端部分まで辿り着くと、今度は手の向きを変え、ゆっくりと裏筋を撫で下ろし、股の間に息づく2つの球体を優しく包み込む。
「…う…、…おおお…ッ!!」
股の奥深くへ手を伸ばされ、思わず体を仰け反らせる。
「…や、…止め…ろ…ぉぉぉぉ…ッッッッ!!!!」
何とかしてこの快楽から逃れたかった。このまま延々と同じことをされ続けたら、確実に流されてしまう、そう思ったからだ。
「…ククク…!!」
だがトランザは、なおも雷太のそこを執拗に撫で続ける。決して激しくなく、ゆっくりと、丁寧に愛撫するかのように。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
そのうち、雷太の表情に変化が起きた。
それまでは、震えながらも懸命にトランザを睨み付けていた瞳が今では虚ろになり、キュッと閉じていた口は半開きになっていたのだ。
「…どうだぁ、…イエローオウル…?」
雷太の耳元へ顔をやり、囁くように言うトランザ。
「…感じるだろう…?…俺に服従すれば、…貴様はこうやって快楽を得ることが出来るのだ。永遠にな!」
「…んんん…ッッッ!!!!」
雷太は顔を真っ赤にし、目をギュッと閉じて首を大きく左右に振る。
「…ククク…!!…無駄な足掻きを…!!」
トランザはそう言うと、大きく勃起した雷太のペニスを静かに握ると、ゆるゆると上下に動かし始めた。
「…んあッ!?…ああッ!!…く…あ…あぁぁ…ッッッッ!!!!」
ビリビリとした電流のような感覚が雷太の体を駆け巡る。
「…やッ、…止めろ…ぉぉぉぉ…ッッッッ!!!!」
時折、ビクンビクンと雷太の体が跳ねる。
「…ほぉら、…ほらほら…!!」
トランザは、まるで目の前にある大きな玩具を楽しむかのように、雷太のペニスを刺激し続ける。その手の動きが徐々に早くなって行く。
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!」
その刺激に耐えようとする雷太。そんな抵抗の証が、雷太の艶めかしい喘ぎ声へと変化して行く。
「…貴様のここも、レッドホークやブラックコンドルと同じく、なかなか立派なものだな!」
ゆるゆると上下運動を続ける雷太のペニスを見つめながら、トランザが静かに言う。
「…やはり体格がいいからか、貴様のここも大きいな!硬くて太い…。…だが…」
その瞬間、トランザはちょっと吹き出すような仕草をした。
「…先端部分は、…まだまだ成長し切ってはいないようだな…!」
「…う…」
それを言われて、雷太は顔を更に赤らめる。
「まぁ、いい。別にそれはどうでもいいことだ!」
そんな雷太を侮蔑したのか、トランザは何か言いかけた雷太を遮るように言うと、今度は雷太のペニスをじっくりと擦り始めた。雷太のそれの太さや硬さを確かめるように、そのしなやかな指で何度も何度も擦り上げる。
「…あ…ッ!!…くう…ッ!!…はん…ッ!!」
声を上げたくないのに、上がってしまう。そんな自分が、いや、そんな体が嫌だった。
「フフフフ…!!」
トランザはますます面白がり、再び雷太のそこを小刻みに上下し始めた。それに釣られるかのように、
「んああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
と雷太は喘ぎ、顔を上下左右にブンブンと振る。
「止めろッ!!止めろ止めろ止めろッッッッ!!!!止めてくれええええッッッッ!!!!」
その時、雷太のそこがビクビクと跳ね、トランザの手にその感覚を伝えた。
「フフフフ…!!」
それでもトランザは、雷太のそれを刺激する手を止めようとしない。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
雷太は顔を真っ赤にし、虚ろな瞳から涙をポロポロと零した。そして、
「…イクッ!!…イクイクイクイクッッッッ!!!!」
と呼吸をますます荒くし、腰をガクガクと震わせた。その瞬間、
ドブッ!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!ドブブブブ…ッッッッ!!!!
と鈍い音が聞こえたその瞬間、雷太のイエローオウルの競泳水着のようなデザインの中心部分から濃白色な液体がドクドクと溢れ出したのだった。