ちぎれた翼V 第14話

 

 宙に浮いた状態で体をX字に拘束されているイエローオウル・雷太。そんな雷太のむっちりとした2本の足の付け根にある雷太の男としての象徴であるペニス。それが今、トランザと言う恐怖の対象を目の前にして大きく勃起し、光沢のある鮮やかな黄色であしらわれた競泳用水着のようなデザインの中心部分を大きく盛り上げていたのだった。

「…あ…あ…あ…あ…!!

 恐怖心だけでなく、体の奥底から湧き上がって来る熱い何かに戸惑う雷太。

「…フッ!」

 そんな雷太を見下すようにトランザは鼻で笑うと、ゆっくりと雷太へ歩み寄る。

「…来るな…!!

 ガタガタと震える雷太。だが、トランザが近づくたびに雷太の大きく勃起したペニスはビクビクと蠢いた。そんな雷太の体を優しく抱き締めるとトランザは、

「…俺を、…待っていたのか?」

 と言うと、ふぅ、と雷太の耳元に息を吹きかけた。

「んんんん…ッッッッ!!!!

 顔を真っ赤にして目をギュッと閉じる雷太。その体が小刻みに震えている。

「…そう怖がるな、イエローオウル。…お前は、…俺のコレクションに加わるのだ。…ありがたく思うんだな…!」

「…あ…ッ!!

 その時、雷太の体がビクリと跳ねた。

「…あ…あ…あ…あ…!!

 雷太のペニス。大きく勃起したペニス。そんな雷太のそれを、トランザの右手が静かに包み込み、ゆっくりと愛撫するように擦り上げていた。

「…や、…止め…ろ…!!

 顔を真っ赤にし、目尻に涙を溜めながら雷太が言う。だがその言葉とは裏腹に、雷太のペニスはビクビクと脈打ち続けていた。

「…フフ…ッ!!

 トランザは手の動きを止めることなく、雷太を蔑むように笑い、見つめ続けている。

「…や、…止め…!!

 懸命にその刺激を堪えようとする雷太。

「…ん…、…んく…ッ!!

 顔を真っ赤にし、目をギュッと閉じ、懸命に堪えようとする雷太。

「フフッ!無駄だ、イエローオウル…!」

 そう言ったトランザの顔が雷太の右胸に近付く。そして、そこに浮き出ている突起に静かに口付けた。

 …チュッ…!!

 その途端、

「はうあッ!?

 と雷太が素っ頓狂な声を上げ、同時にトランザの右手に包まれているペニスがドクンと大きく脈打った。

 …チュクチュクチュクチュク…!!…チュッ!!…チュクチュク…!!

 ゆっくりと唾液を染み込ませ、淫猥な音を立てて行くトランザ。イエローオウルの光沢のあるバードにックスーツのその部分だけが光沢を失い、丸い染みを作った。そして、その中にぼんやりと淡いピンク色の雷太の胸の突起とその周りが見えた。

「…さぁ、…もっとだ…!!

 トランザはそう言うと、今度は真っ赤な舌をゆっくりと出し始め、

 …ジュッ!!…クチュクチュ…ッ!!…グチュッ!!

 と言う音を立ててそこを執拗に舐め始めたのだ。

「ああッ!?うあッ!?ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!

 雷太が体を大きく仰け反らせ、喘ぐ。

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

 トランザはそんな雷太の背中に左腕を回すと雷太の体をがっしりと固定し、ジュクジュクと言う淫猥な音を立てて雷太の右胸の突起を弄ぶ。そして右手では雷太の大きく勃起したペニスを静かにゆるゆると上下する。

「ふああああッッッッ!!!!…やッ、…止め…ろオオオオッッッッ!!!!

 じんじんとした疼きが雷太の下腹部を襲って来る。そして、大きく勃起したペニスを伝って何かが込み上げて来る。

「…あ…あ…あ…あ…!!

 その時だった。

 …クチュッ!!…クチュクチュ…ッ!!…クチュクチュクチュクチュ…!!

 大きく勃起したペニスの先端部分がひんやりと冷たくなった。

「…ククク…!!

 それにいち早く気付いたトランザが低く笑うと、

「所詮は貴様も人間だったか…!」

 と言ったかと思うと、急に真顔になり、雷太のペニスを刺激していた右手を離し、拳を握り締めた。そして、

「いやああああッッッッ!!!!

 と叫んだかと思うと、

 ドゴオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!

 と言う物凄い音と共に、その拳を雷太のむっちりとした腹部に減り込ませたのである。

「…ぐふ…ッ!!

 突然のことに防御も出来ず、まともにその力を受け止めてしまった雷太。大きな四角眼鏡の後ろの瞳を大きく見開き、呻く。

「もう一発だああああッッッッ!!!!

 ドゴッ!!ドゴオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!

 いや、正確には「一発」ではなかった。何発も何発もトランザの力強い拳が雷太の腹部に減り込む。そのたびに雷太は、

「…おご…ッ!!

「…ぐは…ッ!!

「…がああああッッッッ!!!!

 と言う呻き声とも悲鳴とも似つかない声を上げる。

「…ふぅ…ッ、…ふぅ…ッ…!!

 それが何度か過ぎた時、トランザは荒々しく呼吸をし、雷太は、

「…う…うぅぅ…ッ!!

 と言う呻き声を上げ、意識を朦朧とさせていた。

「…汚らわしいやつよ…!!

 怒りで血走った目を雷太へ向けるトランザ。

「…仲間の敵討ちに来たのかと思いきや、俺が与えた快楽を思い出し、敵前で淫らな姿を曝け出すとは…!」

 トランザの拳がブルブルと震え、

「貴様ッ、それでもジェットマンかッ!?レッドホークやブラックコンドルとは全く違う存在だああああッッッッ!!!!

 と言ったかと思うとボルトランザを取り出し、

「いぃやああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

 と叫んだかと思うと、それを大きく振り下ろしたのだ。

 ズバアアアアアアアアンンンンンンンンッッッッッッッッ!!!!!!!!

 物凄い爆発音と同時に、

「うわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 と言う雷太の絶叫が響き渡る。

「いやッ!!いやッ!!いやああああッッッッ!!!!

 トランザは狂ったようにボルトランザを振り上げ、振り下ろすを繰り返す。

 バアアアアンンンンッッッッ!!!!バアアアアンンンンッッッッ!!!!

 そのたびに雷太のイエローオウルのバードニックスーツが火花を散らし、

「うあッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!

 と雷太は悲鳴を上げる。

「…やッ、…止めろオオオオッッッッ!!!!

 両手も両足も拘束され、反撃することも出来ない。

「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ…!!

 どのくらい時間が経っただろう。気が付けば、トランザが荒々しい息を繰り返し、顔中に汗を浮かべていた。

「…あ…、…あ…、…あぁぁ…!」

 雷太のバードニックスーツからはしゅうしゅうと煙が立ち込め、トランザのボルトランザの衝撃が強かったのかその部分は黒く変色し、ところどころでスーツの回路が剥き出しになっていた。

 

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