ちぎれた翼V 第15話
「…あ…、…あ…、…あぁぁ…!」
しゅうしゅうと白煙を上げているイエローオウル・大石雷太のバードニックスーツ。光沢のある鮮やかな白と黄色でデザインされていたそれは今やあちこちが真っ黒に焦げ付き、その一部では雷太の体を激しい衝撃から守るための回路が剥き出しになっていた。
「…フン…!」
銀色の逆立った髪、紫色の唇のトランザが鼻で笑う。そしてツカツカと雷太の目の前に歩み寄り、その顔を雷太の顔の至近距離まで近付けた。
「…ッ!?」
恐怖に慄く雷太。その目が忙しなくキョトキョトと動く。するとトランザは、
「…フン…!」
と更に鼻で笑い、じっと雷太を見つめた。そして、ボルトランザを取り出した。
「…や、…止めろ…!!」
立った状態で大の字に拘束されている雷太。そんな雷太をボルトランザの冷たい切っ先が突くように、肩からゆっくりと雷太の体を下りて行く。
「何だ、このスーツは…。…もう、…使い物にならないではないか…」
つつっとボルトランザの切っ先が雷太のむっちりとした体を下りて行き、ところどころで飛び出している回路に引っ掛かると、それを引っ張った。
…ブツッ!!…ブツッ!!
鈍い音が聞こえ、その回路が切断されて行く。
「…フン!」
トランザは苦笑すると、
「ただのボロ切れだ…!!…まるで、…あいつのようだな…!!」
と言った。
「…あ…いつ…?」
その言葉を聞いた瞬間、雷太の顔から血の気が引いた。その表情、雷太の心の中を読み取ったのか、トランザはニヤリとすると、
「そうだ。貴様も知っている、レッドホークのことだ」
と言った。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
レッドホーク・天堂竜。トランザがまだ子供でトランと名乗っていた頃、ブラックコンドル・結城凱が男のプライドをズタズタにされるまでトランに陵辱された。その仇討ちに出かけた際、その優しさを逆恨みしたトランを大人へと急成長させた。そして、圧倒的な力で竜をねじ伏せ、竜の戦意を失わせ、最後は光沢のある鮮やかな赤と白であしらわれたバードニックスーツを全て引き裂き、その足元にひれ伏せさせ、今ではトランザの慰み物になっていた。
「…お前は、…どうされたい…?」
そう言いながらトランザは、雷太の2本の足の間に息づく、雷太の男としての象徴を右手で優しく包み込んだ。その刺激に、
「…っあ…ッ!!」
と雷太の体がピクンと跳ねる。その雷太のそこをゆっくりと愛撫するように、トランザのしなやかな指がゆっくりと動く。雷太のペニスの下に息づく2つの球体を優しくつつっと撫で上げ、その指をゆっくりとペニスの裏筋に這わせるように動かし、先端部分まで来ると今度は手の向きを変えてゆっくりと2つの球体の方へ向かって下ろして行く。
「…あ…あ…、…あぁぁ…!」
その甘い感覚に雷太の意識がぼんやりとして来る。
「…ブラックコンドルのようにここを潰されて男としての機能を失くすか、…それとも、レッドホークのように精神もズタズタにされて俺の慰み物になるか…。…それとも…」
トランザの顔が不気味に歪み、その目がギラギラと輝く。
「…この機能を為さなくなったスーツごと、ホークコンドルの業火に再び焼かれて、今度こそ、豚の丸焼きになるか?」
そう言った瞬間、トランザは爆発したように笑い始めた。
「うう…ッ、…うわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
顔を真っ赤にし、雷太は悲鳴のような叫び声を上げる。
「…んもッ、…もう…ッ、…止めてくれええええッッッッ!!!!」
トランザの笑い声に重なるように、雷太の叫び声が辺りに響き渡る。だが、雷太のその悲痛な叫び声はやがて、
「んあッ!?ああッ!?ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
と言う喘ぎ声へと変わっていた。同時に、
グチュッ!!グチュグチュッッッッ!!!!グチュグチュッッッッ!!!!
と言う淫猥な音までも聞こえ始める。
「フハハハハッッッッ!!!!やはり貴様の体は俺のことが忘れられんようだなッ!!」
「…そッ、そんな…ッ、…こと…ッ!!」
雷太のペニス。光沢のある鮮やかな黄色のスーツの中でビクンビクンと脈打つそれは今、先端部分をぐっしょりと濡らし、良く見れば淡いピンク色のそれが見え隠れしているほどだった。
「お前に選ばせてやる!ブラックコンドルと同じ運命を辿るか、レッドホークと同じ運命を辿るか、はたまたホークコンドルの業火に焼かれるか…!」
そう言ったトランザの背後で、ホークコンドルが大声で鳴き、その体を炎に包み込んだ。
「…どッ、…どれも嫌だああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
雷太の目から涙が溢れ、泣き叫ぶ。だがそれも束の間、
「うああッ!?ああッ!?ああッ!!ああああッッッッ!!!ああああッッッッ!!!!」
と、雷太の声が再び喘ぎ声に変わった。そして、
グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!
と言う淫猥な音が更にその音の大きさを増した。
「フハハハハッッッッ!!!!泣いたり喘いだり、忙しいヤツだな!!」
そう言いながら、トランザは雷太の大きく勃起したペニスを上下し続ける。
「…やッ、…止めろオオオオッッッッ!!!!…止めて、…くれええええッッッッ!!!!」
激しく体を揺さぶり、トランザが与えて来る快楽から逃れようとする雷太。だが、トランザはそれを許すことなく、雷太のペニスを上下する手の動きを止めない。いや、それどころか、その動きを速めて行く。
「…ククク…!!…貴様が果てるのも、…時間の問題だな…!!」
「うああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
トランザの手の中で、雷太のペニスがビクビクと暴れる。そして、ドクドクと淫猥な液体を溢れさせ、
グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!
と淫猥な音をますます大きくして行く。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
下腹部にじんじんとした疼きが襲って来る。そして、
「…だッ、…ダメだああああッッッッ!!!!」
雷太が顔を真っ赤にし、涙をぽろぽろと零して言った。
「イクッ!!イクッ!!イクイクイクイクッッッッ!!!!イクウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!」
その瞬間、トランザの手の中で雷太のペニスがドクンと大きく跳ねた。そして、
ドビュッ!!ドビュッ!!ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!
と言う大きな音と共に、雷太の黄色のスーツから大量の濃白色な液体の塊が飛び出し、宙を舞った。
「…ククク…!!」
自身の右手の中で、雷太のペニスがドクドクと脈打つのを感じながら、勝ち誇った笑みを浮かべていたトランザだったが、ふと何かを思い付いたかのように表情を変えた。
「…そうだ…!」
ニヤリと笑うトランザ。その目がギラギラと輝いた。