ちぎれた翼V 第16話
…ビュクッ!!…ビュクビュク…ッッッッ!!!!
光沢を失ったイエローオウルのバードニックスーツ。その競泳用水着のように黄色の生地で覆われた雷太の下半身。その中心に突き出た雷太のペニス。その先端からはスーツを突き破るように、濃白色な液体がビュクビュクと言う音を立てて溢れ出していた。
「…ふ…ん…ッ!!…んんんん…ッッッッ!!!!」
宙に両手両足を拘束され、雷太はビクン、ビクンと体を跳ねらせる。
「…かは…ッ!!…あぁぁ…!!」
その目からポロポロと涙が溢れた。
「…ククク…!!」
そんな雷太のペニスを握る銀色の髪、紫色の唇の男・トランザ。
「…いっぱい出たな、イエローオウル…」
トランザはニヤリとすると、
「ホークコンドルッ!!」
と、トランザの背後にいる漆黒の生物に声をかける。するとその、タカのようなコンドルのような生物は真っ黒な大きな翼を広げ、ギャッギャと不気味な声を上げて雷太に近付いて来る。
「ほぅら、お前の大好物だ!さっさと吸収するのだ!」
トランザはそう言うと真っ黒なグローブを汚している雷太の淫猥な濃白色の液体をホークコンドルに差し出す。するとホークコンドルは蛇のような細く真っ赤な舌を伸ばし、トランザの手に付いた雷太の淫猥な液体を舐め取り始める。
…チュクッ!!…チュクッ…!!…ピチャッ!!…ピチャッ…!!
ゴウウウウンンンン、ゴウウウウンンンン…。
低い振動音が絶え間なく響く暗い空間で、ホークコンドルが出す淫猥な音が淫猥なハーモニーを奏でる。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
ブルブルと震える体、朦朧とする意識の中、雷太は顔を真っ赤にして目の前で起こっていることを呆然と見つめる。
「…止めろ…!!」
小さく呟くように言う雷太。
「…止めてくれ…!!」
その声は、低い振動音とホークコンドルが作り出す淫猥な音、そして、雷太の淫猥な液体を舐め取り、美味だと言うように嬌声を上げるその声に掻き消された。
「よし、ホークコンドル。次はここだ!」
トランザが雷太のペニスを指さす。するとホークコンドルの蛇のように長い舌がさっきと同じように雷太のそれにクルクルと巻き付いた。
…ジュッ!!…ジュクッ!!
ホークコンドルの真っ赤な蛇のような舌が雷太のペニスを強く締め付け、その先端からトロトロとした淫猥な液体が滲み出る。
「…う…ッ!!…ぐ…う…ッ!!」
痛みが雷太を襲い、その痛みに雷太の顔が歪む。
…ジュッ!!…ジュクッ!!…ピチャッ!!…ピチャッ!!
そして、それはさっきと同じように、ホークコンドルの舌に舐め取られ、吸収されて行く。
…ジュクッ!!…ジュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!
その締め付けが更に強くなり、
「…あ…あ…あ…あ…!!」
と雷太は目を大きく見開き、喘ぐ。だがすぐに、
ジュクッ!!
と言う短い音と共に、雷太のそこからホークコンドルの舌が離れた。
「…んくッ!!…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
雷太の体が一瞬だけ跳ね、再び荒い呼吸を繰り返し、そのむっちりとした胸と腹が前後に大きく動いた。
「…ククク…!!…さぁ、見よッ、イエローオウル!!貴様の淫猥な液体が、ホークコンドルを成長させるその瞬間をッ!!」
トランザが満面の笑みで大声で叫んだその時だった。
ギュワアアアアアアアアッッッッッッッッ!!!!!!!!
ホークコンドルが一際高い鳴き声を上げたその瞬間、ホークコンドルの体が眩しく光り始めた。
「…ッ!?」
そのあまりの眩しさに、雷太は目を細め、何とかしてその光が直接、目に飛び込んでしまわないようにする。
「…ッ!?…うう…ッ、…うわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!??」
次の瞬間、雷太はあまりの恐怖に声を上げた。
「…クックック…!!」
トランザが低く笑い声を上げる。
目の前に現れたホークコンドルは、今までのような真っ黒な鳥の形をした生命体ではなかった。
「…遂に誕生したか…!!…バイオ次元獣・ホークコンドルッ!!」
「…は…い…」
目を疑った。
目の前にいるのはさっきまでのホークコンドルとは違っていた。
「…に、…人…間…!?」
目の前にいる男。漆黒のマントに身を包んだ、雷太とは全く違ったスタイルを持つ男がそこには立っていた。まさに美青年と言った風貌のホークコンドル。だがその目は冷徹に鋭く、全てを見下すような雰囲気を醸し出していた。
「…ククク、…アーッハッハッハッハ…!!」
トランザが火が点いたように大声で笑い始める。
「…レッドホークの精神力、ブラックコンドルの技と俊敏さ、そして、イエローオウルの体力。全てを兼ね備えた究極のバイオ次元獣ッ!!これでジェットマンも終わりだッ!!…俺のッ、…天下だああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!アーッハッハッハッハ…!!!!」
勝ち誇ったように、大声で笑い続けるトランザ。そして、一頻り笑い終えると、
「さぁ、ホークコンドル」
と、ホークコンドルを呼んだ。
「…貴様はどうしたい?」
するとホークコンドルの視線は、自ずと雷太へと向いた。
「…ひ…ッ!!」
その視線に体が凍り付き、恐怖に顔が引き攣る。その時、ホークコンドルの目が歪み、口元には不気味な笑みが浮かんでいた。
「…まずは、…あれを…!!」
真っ赤な舌を出し、口の周りを舌なめずりする。
「…ひぃぃぃぃぃぃぃぃッッッッッッッッ!!!!!!!!」
雷太が悲鳴を上げる。そして、
「…くッ、…来るなああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!…来ないで…ッ、…くれええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と必死に叫ぶ。だが四肢を拘束されたままの雷太に為す術はなかった。
「…さぁ…、…イエローオウル…!」
ホークコンドルは両手で雷太の体を支えるように静かに包み込む。
「…ひぃ…ッ!!」
雷太の視線の先には、鋭く尖ったホークコンドルの爪。
「…その身を、…オレに捧げろ…!」
そう言った時、ホークコンドルの目が大きく見開かれたかと思うと、右手を真横に振った。その瞬間、
ズバアアアアアアアアンンンンンンンンッッッッッッッッ!!!!!!!!
と言う衝撃音と共に、雷太のイエローオウルのバードニックスーツの胸の部分が真一文字にスパークした。
「うぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
雷太が絶叫する。
「…あ…あ…あ…、…あぁぁ…!!」
真一文字に切り裂かれたバードニックスーツからは、雷太のむっちりとした素肌と、淡いピンク色の2つの突起が見えていた。