ちぎれた翼V 第21話
辺りには強烈な異臭が漂っていた。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ…!!」
その中に佇む、1人の巨漢な男。光沢のある鮮やかな白と黄色であしらわれた、鳥が翼を大きく広げたようなデザインをしたそれを着込んでいる。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
顔を真っ赤にし、荒々しく呼吸を続けるその男。大きなレンズのメガネのその奥にある瞳からは大量の涙が溢れていた。
「…うく…ッ!!」
その時、イエローオウル・大石雷太はガクリと膝を曲げると、その場に四つん這いに崩れ落ちた。
「…どう…して…!!」
頭がぐらんぐらんとしている。何故、涙が溢れているのか、頭のどこかでは分かっていて、また頭のどこかでは分からないでいた。
そんな雷太の目の前には、自分よりも筋肉質ながっしりとした体型の男が1人と、その男よりはややスラッとしているものの、筋肉質な1人の男が倒れていた。
「…竜…。…凱…!!」
レッドホーク・天堂竜とブラックコンドル・結城凱。今、この2人は雷太と同じように光沢のある鮮やかな赤と白、黒と白のバードニックスーツに身を包まれ、その目は相変わらず閉じられたままだった。そんな2人の体には、雷太が吐き出した強烈な異臭を放つ、淫猥な白濁の液体があちこちに飛び散っていた。
「…ぁぁぁ…」
今頃になって、自身がした愚かなことに気付く。そして、
「…ぅぅぅ…!!」
と呻いたかと思うと、
「…ぅぅぅぅううううわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と号泣し始めたのである。
「…りゅ…、…竜ウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!…凱イイイイイイイイッッッッッッッッ!!!!!!!!」
泣いても、竜や凱が目を覚ますことはない。雷太に残された道はただ一つ。絶望と言う名の、戻ることのない道だけだった。
「よくやった、イエローオウル」
四つん這いになり、号泣している雷太の背後には、ホークコンドルが静かに立っていた。
「お前に褒美をくれてやろう」
そう言ったホークコンドルの目がギラリと光った。そして、雷太の腰をグッと掴んだのである。
「…え?」
しゃくり上げながら雷太が背後を振り返ろうとしたその時だった。
ズブッ!!ズブズブッッッッ!!!!
鈍い音が聞こえたその瞬間、雷太の体に激痛が走った。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
あまりに突然のことに、意識を失いそうになる。メリメリと言う音が聞こえそうなほど、自身のぷりんとした双丘の奥にある秘門が大きく開かれている。そして、そこに鉄の塊のような熱いものが突き刺さっているのが分かった。
「…ククク…!!」
ホークコンドルの2本の足の付け根に息づく、ホークコンドルの男としての象徴。その太く、長く、硬いそれが雷太の秘門を大きく広げるように突き刺さっていたのだ。
「…ぅぅぅぅ…」
雷太の目は大きく見開かれ、ぽかんとだらしなく開いた口からは涎がポタポタと零れ落ちた。そして、
「…ぅぅぅぅううううわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と絶叫したのだ。
「…締まりがいいな、…イエローオウル…。…これが、…人間の、…いや、動物の愚かしい行為と言うものか…」
そう言ったホークコンドルが、ゆっくりと腰を前後に動かし始める。
…ズチュッ!!…ズチュッ…!!
ホークコンドルの男としての象徴がトロトロと淫猥な液体を流しながら、雷太の秘門の襞で擦る。そのたびに、ズチュズチュと言う淫猥な音が湧き上がる。
「…あッ!!…ああッ!!ああッ!!」
いつの間にか、雷太がホークコンドルの動きに合わせるかのように喘ぎ始めた。
「…ククク…。…先ほどの催眠術と、オレの体から分泌される催淫剤とで、抗う気力も失ったか…」
一定のリズムで腰を前後に振り続けるホークコンドル。その目はギラギラと輝き、口元は不気味に歪んでいる。
「…まぁ、いい。…お前はどうせ、オレのイヌになるのだからな…!」
そう言うとホークコンドルは腰の律動を止め、雷太の腰を掴んだ。そして、自身の男としての象徴と雷太の秘門を支点にして、雷太の体をグルリと回転させ、自身と向き合うようにしたのである。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
ボロボロに引き裂かれたイエローオウルのバードニックスーツは既に機能を失い、雷太のむっちりとした白い肌が見えていた。
「…行くぞ?」
ホークコンドルがゆっくりと腰を再び振り始める。
…ズチュッ!!…ズチュッ!!
淫猥な音も一定のリズムで聞こえ、パンパンと言う肉のぶつかり合う音も聞こえる。そのたびに雷太は、
「ああッ!!ああッ!!ふっ!!ああッ!!」
と艶めかしい声を上げ続ける。
そんな雷太のペニス。激痛を伴い、体にも負担をかけていると言うのに大きく勃起し、光沢を失った黄色のパンツの上で臍へ向かってビクンビクンと揺れ動いていたのである。
「…ククク…!!」
ホークコンドルはさも楽しげに笑い続ける。
パンパンパンパン…!!
肉のぶつかり合う音は軽快に一定のリズムを刻み続け、
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
と、雷太の淫らな喘ぎ声も同じように一定のリズムで上げられる。と、その時だった。
ズチュッ!!グチュッ!!
淫猥な音と共にホークコンドルの腰がズンズンと小刻みに動いたその時だった。
「ふあッ!?ああッ!?ああああッッッッ!!!!」
雷太が声を上ずらせ、体をビクンと大きく跳ねらせた。
「…何?」
ホークコンドルが驚いて声を上げる。だが雷太は、
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
と荒い呼吸を続け、何が起こったのか分からないと言ったように呆然とホークコンドルを見つめていた。
「…ククク…!!」
そうするうちに、ホークコンドルが低く笑い始めた。そして、
「…そうか…!…ここが貴様の弱点、と言うわけだ…!!」
と言ったかと思うと、雷太の秘門の奥深くに突き刺さっていた自身の男としての象徴をゆっくりと抜いて行く。
「…う…、…ああ…!!」
苦しさから解放される安堵感を得たのか、雷太が声を上げた。だがそれも束の間、ホークコンドルはある場所で腰の動きを止めた。そして、
「…こうすると、…どうなる?」
と言ったかと思うと、雷太の体の奥深くのある一点で小刻みに腰を前後に、しかも物凄い勢いで振り始めたのだ。その途端、
「ふああああッッッッ!!!!」
と、雷太が悲鳴に近い声を上げ始めた。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
ホークコンドルの腰の動きに合わせるかのように、雷太の体も小刻みに揺れ動く。
「…やッ、…止めて…ッ!!…もッ、…もう…ッ、…止めて、…くれええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
そう叫び続ける雷太のペニス。ビクンビクンと雷太のむっちりとした体の上で跳ね続けていたそれの先端部分から、ピュッ、ピュッ、と淫猥な液体が飛び出し始めたのだ。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
涙をポロポロと零しながら、雷太がホークコンドルを見つめ続ける。だが、ホークコンドルはニヤニヤと不気味に笑ったまま、相変わらず腰の律動を止めようとしない。
やがて、
「ああああッッッッ!!!!イクッ!!イクッ!!イクウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と雷太が絶叫した。その瞬間、
ドビュッ!!ドビュッ!!ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!
と言う物凄い音と共に、雷太のペニスの先端が弾け、そこから濃白色な、強烈な異臭を放つ淫猥な液体が溢れ出した。
「…ククク…!!」
それでもホークコンドルは腰の律動を止めない。
「ふああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
雷太は上半身をバタバタとさせながら、狂ったように叫び続ける。そして、
「…んまッ、…また…ッ!!…ああああイクッ!!イクイクイクイクッッッッ!!!!イックウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と声をひっくり返して叫んだ。
ドビュッ!!ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!
その途端、雷太のペニスから再び大量の濃白色な、強烈な異臭を放つ液体が飛び出した。
「ふぎゃああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!
「ああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドビュドビュッッッッ!!!!ドビュッ!!ドビュッ!!
「…あ…あ…あ…あ…!!」
ビュクッ!!ビュクッ!!
「…も、…もう、…止めて…!!」
ビュクッ!!ビュクッ!!
「…こわ…れる…!!…僕が、…こわ…れる…!!」
ビュクッ!!
「…僕…が…、…こ…わ…れ…ちゃう…!!」
ビュクンッ!!
最後の最後、雷太の体が大きく跳ねたかと思うと、それ以降、ピクリとも体を動かすことはなかった。