本能覚醒! 第28話
漆黒のジュウオウザワールドのスーツに浮かぶ操の大きく勃起したペニス。
その先端部分は大きく腫れ上がり、くっきりと剥けていることを容易に窺わせた。長いそれは臍へ向かって大きく伸び、ベルトを窮屈そうに押し上げている。そして、その先端からは淫猥な液体を滴らせ、操の脈動に合わせるかのようにビクンビクンと脈打ち、脈打つたびに淫猥な液体をトロトロと溢れさせていたのである。
「…あ…、…あぁぁ…!」
自身が放出した淫猥な液体の上に無様に転がされ、ブルブルと震える体、朦朧とする意識の中でそれを見上げる、ジュウオウホエールに本能覚醒している大和。光沢のある鮮やかな赤色だったそのスーツは最早、スーツとしては機能しておらず、ボロ切れのように垂れ下がった生地がその残酷さを訴えているかのようだった。
「…み…、…っちゃ…ん…」
今、大和自身が置かれている状況が非常に残酷な状態であることは本能で分かっていた。そして、恐らく、これから自身が受けるであろう屈辱も。
「…フン!」
そんな大和を嘲笑うかのように、操が鼻で笑うと、
「デケエだろ?」
と言い、大きく勃起した自身のペニスを、ジュウオウザワールドの真っ黒なグローブでグイッと掴み、大和の方へ向かって押し出した。
「いやいやいやいや!」
横でその様子を見ていたジュウオウライオンに本能覚醒しているレオが苦笑して声を上げた。
「だからッ、オレの方がデケエっつってんだろうがよ!」
「どうだっていいじゃないか、そんなこと!」
その時、レオの横に、明らかに不機嫌な表情をしているジュウオウエレファントに本能覚醒したタスクがやって来た。そんなタスクを見たレオは、ふと何かを思い出したかのように、
「そう言やあ、お前。お前も気持ち良くならなくていいのか?」
とタスクに尋ねる。するとタスクはちらりとレオを一瞥すると、
「僕は草食動物なんだ。君達みたいに本能丸出しにする動物とは一緒にしないでくれ!」
とそっぽを向いた。
「…も、…もう…、…止めてよ…。…みっちゃん…」
その頃、大和は息も絶え絶えに操に語り掛けていた。
「…お、…お願いだよ、みっちゃああああんんんんッッッッ!!!!…いつものみっちゃんに戻ってよおおおおッッッッ!!!!」
懸命に力を振り絞り、何とかして起き上がると、大和は操の腰を掴んだ。その目には涙が溢れ、傷付いた頬を伝い落ちた。
だが、操は相変わらず冷たい眼差しを大和に向け続けている。そんな操の右手には、彼の未だに大きく勃起し続けるペニスが握られていた。そして、
「…舐めろよ…!」
と言い放ったのだ。
「…え?」
一瞬、操が言ったことが理解出来なかったのか、大和が思わず聞き返す。すると操は、右手に持っている自身のペニスを更にグイッと押し出すようにし、
「舐めろっつったんだよ!」
と言うと、大和の頬に擦り付け始めた。
「…や…、…止めろ…ッ!!」
大和が顔を逸らそうとしたその瞬間、操の左手が大和の頭をしっかりと押さえ込んだ。そして、右手に持っていたペニスを離すと、そのまま大和の顔面にゴリゴリと押しつけ始めたのだ。
「…んッ!!…んん…ッ!!」
あまりに突然のことに、呆然自失となる大和。だが、すぐに、
「…や、…止めろオオオオ…ッッッッ!!!!…み…っちゃ…ああああんんんんッッッッ!!!!」
と叫んだ。その瞬間、
ドボッ!!
と言う鈍い音が聞こえ、
「…ぐ…!!」
と、大和が目を見開いてその場に固まった。
「…ああ…!」
反対に、操は恍惚な表情を浮かべ、思わず声を漏らした。
叫び声を上げた大和の口の中に、操は大きくいきり立った自身のペニスを思い切り突き刺したのだった。
「…あったけぇ…!」
操が声を上げる。
「…大和の口の中…。…ものすげぇ、…あったけぇ…!」
そう言った操の腰がゆっくりと前後に動き始める。
…ザッ!!…ザリッ!!…ズザッ!!
大和の口と、操のジュウオウザワールドのスーツが擦れ合う音が聞こえる。そして、
「…ん…!!…んんんん…ッッッッ!!!!」
と、大和は顔を真っ赤にして苦しそうに呻き声を上げる。
大和の鼻を、あの独特な臭いと操の汗の臭いが劈き、体の奥底から何かが込み上げて来る感覚がする。
「…ああ…、…あああ…、…ああああ…!」
そのうち、操の腰の律動が加速度を増して行く。その時だった。
「…ガマン…出来ねえ…ッ!!」
そう言った操が、不意に腰をグッと引いた。それに釣られるかのように、大和の口の中から操のペニスが出されたのだ。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
顔を真っ赤にして大きく息をする大和。
「…み…っちゃん…?」
ぼんやりと操を見上げる大和の顔が、瞬時にして凍り付いた。
…ビッ!!…ビィィィィッッッッ!!!!
操がジュウオウザワールドの漆黒のスーツの股間部分に手を掛けたかと思うと、
「うおおおおッッッッ!!!!」
と咆えるように叫び、その部分を引き裂いたのだ。
「…ううッ、…うわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
大和が悲鳴に近い声を上げる。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
操が目をギラギラと輝かせ、ニタニタと不気味に笑っている。そして、ジュウオウザワールドのスーツが引き裂かれたところからは操の大きく勃起し続けるペニスが飛び出し、ビクンビクンと脈打っていたのだ。
「…さぁ…、…大和…!」
操が大和にペニスを向けたまま、じりじりと近付いて行く。
「…い…、…嫌だ…!」
ぺたんと尻餅をつき、そのまま後ずさる大和。
「…ククク…!!」
その時だった。操が低く笑ったかと思うと、目をカッと見開き、
「うおおらああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と、大和を思い切り蹴飛ばしたのだ。
「うぐわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
あまりに突然のことに防御することも出来ず、大和が吹き飛ぶ。そして、ダアアアアン、と言う物凄い音を立てて遠くに崩れ落ちた。
「…う…、…ぐうううう…ッッッッ!!!!」
散々痛め付けられた体に更にダメージを負い、大和は立ち上がることすら出来ない。いや、それよりも、今、大和は操に尻を向けている状態で倒れていた。
「…てめえとは、レベルが違うんだよ…!」
操がそう言いながら大和に近付く。そして、大和のジュウオウホエールのスーツの股間部分の破れに手を突っ込んだかと思うと、
「ふ…ん…ッ!!」
と言う声と共に、そこを左右に引っ張ったのである。その途端、
…ビッ!!…ビィィィィッッッッ!!!!
と言う音が聞こえ、操の目の前に大和の筋肉質で真っ白な双丘が姿を現したのだった。