座敷わらしの悪戯 第19話

 

 …チュッ!!…クチュクチュ…ッ!!…チュク…ッ!!

 くすぐったい音が古ぼけた部屋の中に響き渡る。同時に、

「…ん…、…んん…ッ!!

「…は…、…ああ…ッ!!

 と言う2人の男性の喘ぎ声も。

「…サスケ…、…好き…!」

 ニンジャブルーの光沢のある鮮やかな空色のスーツに身を包んだサイゾウが床の上にうつ伏せに横たわり、はにかんだ笑顔を見せながらサスケに言った。

「…オレは…」

 そんなサイゾウを優しく抱き止めながら、サイゾウの体の下に仰向けになっているニンジャレッドの光沢のある鮮やかな赤色のスーツに身を包んだサスケが言葉を詰まらせた。するとサイゾウは、

「…そう…だよね…」

 と小さく寂しそうに笑った。

「…サスケは、…男には、…オレには、恋愛感情なんてないもんね…」

「…よく、…分からないんだ…」

 その時、サスケは真剣な眼差しで、でもどこか困ったような顔でサイゾウを見上げていた。

「…サイゾウと一緒にいると本当に楽しいし、お互い、付き合いが長いから言わなくてもいろんなことが分かる。…けど、じゃあ、サイゾウのことが恋愛感情で好きか、つまり、…彼氏と彼氏の関係になれるかって言ったら、まだどこか抵抗がある。…だけど、サイゾウに責められてた時、オレは確かに感じてた。サイゾウの責めを気持ちいいと思っていたのも事実だ…!…だから…」

 そう言うとサスケは、サイゾウをギュッと抱き締めた。

「…だから、今、この場所ではっきりさせたい。…オレが、…お前のことをちゃんと守れるか…!」

「…それって…?」

 告白ってこと、とサイゾウが言いかけたその時だった。サスケの腕がサイゾウの頭を掴み、唇に貪り付いた。

 …クチュクチュクチュクチュ…!!…クチュクチュクチュクチュ…!!

 サスケとサイゾウの唇と舌が絡まり合い、淫猥だがどこかくすぐったい音が聞こえて来る。サスケの両腕がサイゾウの背中から頭を何度も何度も撫で回し、サイゾウはサスケの頭をがっちりと掴んで離さない。

「…ん…、…んん…ッ!!

「…は…、…ああ…ッ!!

 サスケの舌がサイゾウの口の中へ無理矢理入り込めば、サイゾウはサスケの舌を捕らえようと必死にその舌を動かす。まるでお互いがお互いを求めるかのようなキスを繰り返していた。

 その時、サイゾウがふと唇を離したかと思うと、ニッコリと微笑んだ。

「どうした、サイゾウ?」

 やや息を弾ませながら、サスケがサイゾウに尋ねた。するとサイゾウは、

「…オレ、…今、メチャクチャ幸せよ…!」

 と、顔を赤らめ、はにかんだ笑顔を見せた。

「…大好きなサスケと、こんな情熱的なキスが出来るなんてさ…!…それに…」

 そう言うとサイゾウは腰をグイッと押した。

「…サスケのチンポ、…勃ってる…!」

「お前も一緒じゃねえかよ!…それに…」

 サスケはそこまで言うと、

「お前と違って、女の子とも経験あるしな…!」

 とニヤリとして言った。その言葉に、サイゾウはムッとした表情を浮かべたが、すぐに、

「鶴姫か?」

 と、ニンジャホワイト・鶴姫の名前を出した。すると、今度はサスケがげんなりした表情を浮かべ、

「止めれ。あんなガキじゃ、勃つものも勃たねえよ!」

 と言ったかと思うと、それまで大きく勃起していたサスケのペニスが俄かに小さくなり始めたのだ。

「ああああッッッッ!!!!!!??

 これにはサイゾウも慌てふためき、体を起こすと、

「ごッ、ごめんッ!サスケッ!」

 と言った。するとサスケは、

「じゃあ、責任取れよ」

 と言い放った。

「…え?」

「だから、責任取れっつったんだよ!」

 その時、サイゾウの頭が急に掴まれたかと思うと、サスケの股間へ押し付けたのだ。

「ぶふッ!!

 サイゾウの顔に、サスケのペニスがゴツゴツと当たる。そのペニスは少しずつ硬さを増し始めていた。

「オラッ!オレのにご奉仕しろっつってんだよッ!!

「んんんんッッッッ!!!!んんんんッッッッ!!!!

 サイゾウは苦しそうに呻くが、その両手がようやくサスケのペニスを捕らえた。そして、ニンジャレッドのスーツごとグイッと持ち上げたかと思うと、

「んむッ!!

 と言う声を上げて、口の中に一気に頬張ったのだ。

「んくッ!!

 これにはサスケも目を閉じ、ビクッと体を仰け反らせた。

 …ジュッ!!…ジュクッ!!…ジュブッ!!

 淫猥な音を立て続けて、サイゾウがサスケのペニスを刺激し続ける。それに対し、サスケは、

「…ああ…、…気持ち…いい…!」

 と虚ろな視線を天井へ向けた。

(…やっぱり…、…オレ…)

 その時だった。

「…え?…サスケ…?」

 サイゾウが思わず声を上げていた。当然、サスケのペニスはサイゾウの口の中から出され、ニンジャレッドのスーツが光沢を失っていた。

「…」

 すると、サスケは無言のまま起き上がると、サイゾウの両肩に手を掛けた。そして、サイゾウをゆっくりと押し倒し始めたのだ。

「…え?…え?」

 これにはサイゾウも驚いて声を上げる。あっと言う間に床に押し倒されていた。

「…サ…スケ…?」

「今度はオレがお前を気持ち良くしてやる…!」

 そう言ったサスケが、

 チュッ!

 と言う音を立ててサイゾウにキスをした。そして、サイゾウを抱き締めるかのようにサイゾウの両脇を掴むと、首筋からゆっくりと食み始めたのだ。

「…あッ!!…あん…ッ!!…は…あ…ッ!!

 時折、サイゾウが艶めかしい声を上げる。

 …チュッ!!…チュッ!!

 サイゾウの体を舐め回すように、サスケがキスの嵐を降らせる。そして、サイゾウの左胸に浮き出た突起に口付けた途端、

「ふああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

 と喘ぎ声を上げ、体を跳ねらせた。

「…サ…、…サスケ…え…ッ!?

 顔を真っ赤にしたサイゾウがサスケを見つめる。だが、サスケはそこから微動だにせず、

 …チュクチュク…ッ!!…チュクッ!!…チュクチュク…ッ!!

 と言う音を立ててサイゾウのそこを舐め上げる。

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!

 サスケの舌が、サイゾウのそこを転がすように舐めたり、くすぐったり、その突起の周りをくるくると舐め回す。そのたびにサイゾウは喘ぎ声を上げ続ける。

「…や、…やだ…ッ!!…サスケええええッッッッ!!!!

 その時だった。

 サスケの左手がサイゾウの右胸に伸びて来たかと思うと、サイゾウの左胸と同じように浮き出ている右胸の突起をキュッと摘まんだ。その途端、

「んああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

 と、サイゾウが大声を上げ、体を大きく仰け反らせた。

 

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