座敷わらしの悪戯 第21話

 

 古ぼけた家の一室の真ん中。蛍光灯に照らされた水色のスーツがキラキラと輝く。

「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!

 ニンジャブルーにドロンチェンジしたサイゾウ。顔を真っ赤にし、その目からは涙が零れた跡があった。そして、大の字に横たわったその胸が大きく上下に動き、その動きに合わせるかのように、ニンジャブルーの水色のスーツがキラキラと輝いていた。

 だが、そのスーツの一部、いや、大部分が光沢を失っていた。

 放射線状に飛び出した濃白色な、強烈な異臭を放つ塊がべっとりとこびり付いていた。その出所は、サイゾウの2本の足の付け根部分に息づく、大きく勃起したペニスだった。

「…す…っげ…え…!!

 そんなサイゾウの股の間には、ニンジャレッドにドロンチェンジしたサスケが目を見開き、顔を赤らめていた。

「…サ…ス…ケ…ぇ…!」

 顔をはにかませ、ゆっくりと頭を上げるサイゾウ。その時、サイゾウはちょっと驚いたような表情をし、

「…サスケ…。…勃ってる…」

 と言った。

「ああ。お前が物凄くエッチだから、オレまで興奮しちまったみてぇだ…!」

「…あ、…あの…さ…」

 はぁはぁと荒い呼吸を続けながら、サイゾウはそのままの状態で声を上げた。

「…サスケ。…さっき、…オレに言ったよね?」

「…何を?」

 何となく分かっていたのだろう。サスケは神妙な顔付きでサイゾウの話を聞いている。

「…オレが、…お前のことを、…好きって何度も言った時、…サスケ、…オレもお前が好きだ、って、言ってくれたよね?」

「…ああ…」

「…そ、…それ…って…」

 サイゾウの心臓がドキドキと高鳴っている。聞いていいのか、それとも聞かない方がいいのか、正直、迷っていた。だが、ここまで言ってしまった以上、後に戻ることは出来ない。

 その時だった。

 おもむろにサスケが動いたかと思うと、サイゾウのニンジャブルーのスーツの股間部分、ぐっしょりと濡れ、異臭を放っているそこに手をかけたのだ。そして、

「…これが、…オレの答えだッ!!

 と言ったかと思うと、顔をやや険しくして、その部分を思い切り左右へ引っ張った。その途端、

 …ビッ!!…ビィィィィッッッッ!!!!

 と言う音と共に、

 グジュッ!!…ビィィィィ…ンンンン…!!!!

 と言う淫猥な音を立ててサイゾウのペニスが体と垂直に飛び出した。

「うわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

 サイゾウは声を上ずらせて悲鳴に近い声を上げる。

「…なッ、…何やってんだよオオオオッッッッ!!!!サスケええええッッッッ!!!!

 するとサスケは、

「…これが、…オレの答えだッ!!

 と言ったかと思うと、先端を真っ赤に腫れ上がらせ、ビクビクと脈打ち、トロトロと淫猥な液体を未だに溢れさせ続けているサイゾウのそこをパクリと咥えたのである。

「…あ…ッ!!

 ビクンとサイゾウの体が跳ねた。

 …ジュブッ!!…ジュブジュブジュボジュボ…ッ!!

 間髪入れずに聞こえて来る淫猥な音。

「…あ…あ…あ…あ…!!

 サイゾウは顔を真っ赤にし、短い声を上げ続けるだけだ。

「…ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!

 その目がギュッと閉じられ、眉間に皺が寄って行く。

「…い、…痛…い…!」

 グッと歯を食い縛り、唾が飛び散る。強く握られた拳がブルブルと震え、ニンジャブルーの水色のグローブがギリギリと音を立てる。

 ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!

 サスケは無言のまま、顔を真っ赤にして頭を上下に動かし続け、サイゾウのペニスにこびり付いた淫猥な液体を全て吸い上げようとするかのように、強い圧力をそこへ掛け続けている。

「…ぐぅぅぅぅううううわああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 耐え切れなくなって、サイゾウはとうとう絶叫を上げた。

「痛てええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!痛てええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!サスケええええええええええええええええッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 ビクンッ!!ビクンッ!!

 サイゾウの体がビクビクと大きく跳ねる。それでもサスケはサイゾウのペニスを口から出そうとしない。

「…あ…あ…あ…あ…!!

 ガクンと脱力するサイゾウ。その目が虚ろになっている。

 その時、ジュボッ、と言う音を立てて、ようやくサスケの口から解放された。

「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!

 顔を真っ赤にしたサスケが荒々しい呼吸をしている。その口元には、サイゾウの淫猥な液体がこびり付いていた。

「…サ…、…ス…ケ…」

 サイゾウの目から涙が溢れ、ぽろぽろと頬を伝って行く。サスケはニッコリと微笑み、

「…うん!…大丈夫だ!」

 と独り言のように言った。

「?」

 サイゾウがきょとんとしていると、サスケはサイゾウの背中に両手を入れると、ゆっくりとサイゾウを起き上がらせた。

「…サ…スケ…?」

 目の前でニコニコと静かに微笑んでいるサスケ。

「…お前のチンポをしゃぶっても、…お前の淫猥な液体を飲み込んでも、…何にも抵抗がなかった。…好きなやつじゃなきゃ、こんなこと、出来ねえよな?」

「…サスケ…」

 その途端、サイゾウの目から堰を切ったように涙が止め処もなく溢れ始めた。

「…サぁスぅケぇエエエエッッッッ!!!!

 次の瞬間、サイゾウはサスケに思わず飛び付いていた。そんなサイゾウの背中にサスケの両手が回り、強く抱き締める。

「…サスケ…!…サスケええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!

「…好きだ…!…サイゾウ…!」

「…オッ、…オレも…ッ!!…オレもッ、…サスケが好き…!」

「…これからは、…オレがちゃんと守る!…お前を、…絶対に一人にしたりしない…!」

「…うん…。…うん…!」

 わんわんと大声で泣き続けるサイゾウ。そんなサイゾウの背中に腕を回し、片手でサイゾウの頭を静かに撫で続けるサスケがそこにはいた。

 

「…落ち着いたか?」

 暫くすると、泣き止んだサイゾウを少しだけ離し、サスケがニコニコとしながら問い掛けた。

「…うん…」

 泣き笑いをするサイゾウ。

「…ごめんな、…サスケ…」

 サイゾウがはにかんで言う。

「…みっともないとこ、…見せちゃったね…」

「…いや、…あやまるのはオレの方だ…!…お前の気持ちを、最初は物凄く嫌悪していたくせに、…今になってこうやって自分から告白するなんてな…!」

 サスケが照れたように言う。

「…ねぇ、…サスケ…」

 じっと自分を見つめているサイゾウ。その表情に、サスケの心臓がドキドキと早鐘を打ち始めた。

「…オレも、…サスケを気持ち良くしたい…!」

「…ああ…」

 サスケはそう言うとゆっくりと床に寝転び、サイゾウは逆に起き上がり、床に寝転んだサスケをじっと見つめていた。

 

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