スティンガーの憂鬱 第9話

 

 淡いベージュのチノパンから現れた、小太郎の男としての象徴。まだまだ子供っぽさを残すそれは先端部分まですっぽりと包皮に包まれ、綺麗な肌色をしていた。だがそれは今、小太郎の手の中で大きく勃起していたのだった。

「…すっげぇ…!」

 そんな小太郎のそれを目の前で見ているラッキー。

「…そ、…そんな…に…、…見ない…で…!!

 自身のそれを上下にゆるゆると刺激している小太郎。その表情に少しずつ変化が表れているのは、一目見れば分かるほどになっていた。目は虚ろになり、頬を赤らめ、半分開かれた口からははぁはぁと荒い呼吸が漏れ始めていたのだ。

「よぉっしゃ、ラッキイイイイッッッッ!!!!小太郎も感じ始めてるみてぇだなッ!!

 ラッキーが嬉しそうにそう言うと、

「…分か…ん…な…い…」

 と小太郎は言ったが、

「…でも、…何か、…変な感じ…。…凄く…、…モゾモゾ…する…!」

 と笑みを浮かべた。

「いいぞいいぞぉッ!!それが気持ちいい、感じるってことなんだぜッ!!

 そう言うとラッキーは、小太郎のそこから小太郎の右手を離すと、代わりに優しく包み込み、ゆるゆると上下に刺激し始めた。その途端、

「んあッ!?ああッ!?あッ!!あッ!!あッ!!

 と小太郎が悲鳴に近い声を上げ、体をビクビクと痙攣させ始めたのだ。

「フフッ!どうだぁ、小太郎ぉ?気持ちいいかぁ?」

 時に優しく、時に激しく、強弱を付けながら小太郎のそれを刺激するラッキー。小太郎は、

「ああッ!!ああんッ!!はぁッ!!くあッ!!

 と声を上げながらも、

「…気持ち…いい…ッ!!

 と両足を前へ伸ばし、ラッキーに凭れ掛かるようになっていた。

「…何か、…モゾモゾ…して、…何か、…込み上げて…来る…!!

 その時だった。

 …クチュッ!!…クチュクチュ…ッ!!

 さっきも聞いた、淫猥な音がして来た途端、

「よぉっしゃ、ラッキイイイイッッッッ!!!!小太郎のここから、先走りが出て来たぜッ!!

 と、ラッキーが目を輝かせて言った。その間にも、

 クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!

 と言う淫猥な音と共に、花の蕾のようになった小太郎のその先端からはドクドクと透明な粘着質のある液体が溢れ続け、それを伝い、ラッキーの手を濡らして行く。

「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ…!!

 小太郎は目を閉じ、顔を天井の方へ向けてその快楽に酔い痴れているようだ。

「小太郎ッ、お前、いつオナニーを覚えたんだよッ!?

 ラッキーが尋ねると、

「…覚え…て…、…ない…」

 と小太郎が小さな声で返した。

「最近の子は発育が早いんだなぁ!」

 そう言うラッキーの手の動きが少しずつ早くなった。

 クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!

 淫猥な音がますます大きくなって行く。

「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!

 小太郎は頭をぶんぶんと振り、込み上げて来る感覚を必死に堪えているようだ。

「ああッ、もうガマン出来ねえッ!!

 突然、ラッキーがそう言ったかと思うと、手の中でビクビクと脈打っている小太郎のそれに顔を近付け、パクリと咥え込んだのだ。

 その途端、

「んああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

 と小太郎が悲鳴を上げた。

 …ジュブッ!!…ジュブジュブ…ッ!!

 ラッキーの頭が上下に動くたびに、小太郎のそこからは淫猥な音が溢れ、同時に、

「ああッ!!はあんッ!!んんッ!!

 と言う小太郎の艶めかしい声も聞こえて来る。だがすぐに、

「…ああッ!!…ラッ、…ラッキー…兄ちゃん…ッ!!…イキ…そう…ッ!!

 と、小太郎の体がブルブルと小刻みに震え出した。だがラッキーは、

 ジュブジュブジュブジュブッッッッ!!!!ジュブジュブジュブジュブッッッッ!!!!

 と言う淫猥な音を更に大きくしながら、小太郎のそれを刺激するのを止めようとしない。

「…だッ、…ダメ…ッ!!…にッ、…兄ちゃああああんんんん…ッッッッ!!!!

 小太郎の両腕がラッキーの頭を掴むが、ラッキーは小太郎のそれをすっぽりと口に含んだまま、刺激を続ける。そのうち、

「…あ…あ…あ…あ…!!

 と、小太郎が目を白黒させ始めた。そして、

「…イク…ッ!!…イク…ッ!!

 とうわ言の言い、腰をビクビクと痙攣させ始めた。

「…イクッ!!イクッ!!イクイクイクイクッッッッ!!!!…イィクウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!

 小太郎が無意識に両足に力を入れた。その途端、

 ドブッ!!ドブッ!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!

 と言う音が聞こえ、小太郎の腰が何度も何度も上下に跳ねた。

「んんんんッッッッ!!!!

 ラッキーが呻き声を上げる。

「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!

 暫くすると、小太郎の全身から力が抜け、グッタリと横たわった。

 ジュブッ!!

 その時、ようやくラッキーの口から小太郎のペニスが解放され、その花の蕾のような小さなそれが現れた。そして、近くにあったティッシュを手にすると、

「…んべ…ッ!!

 と言う音と共に、ラッキーは口の中から小太郎が放ったものを出した。

「…小太郎、…まだ、精通はしてねぇみてぇだな!」

 ニヤニヤしながら言うラッキー。

「透明な液体しか出て来ねぇ」

 その時だった。

「…う…、…うう…ッ!!

 ゆっくりと起き上がった小太郎の目にみるみる涙が溜まり始めたかと思うと、ひくひくとしゃくり上げ始めたのだ。これにはラッキーも驚き、

「どッ、どうしたんだよッ、小太郎ッ!?

 と、慌てて尋ねる。だが、小太郎は物凄い勢いで下着とチノパンを引っ張り上げると、バタバタと言う足音を響かせてラッキーの部屋から飛び出したのだった。

 

 そして、コンボーブリッジに泣きながら入って来たと言うわけだった。

「…オレ、…オナニーは何回かやったことがあったんだ。…小学校でも、…友達がそんなエッチな話をしていたのを聞いて、…どんなもんなんだろうってやってみたことはあった…。…でも…」

 再び目を潤ませる小太郎。

「…オ、…オチンチンを、…しゃぶられ…る…なんて、…初めて…だったし、…それに、…ラ…、…ラッキー…兄ちゃんの…口の中で…、…イッちゃうなんて、…思わなかった…!!

「ちょちょちょ、ちょっと待ってッ!!

 スパーダが慌てて声を上げる。

「…こ、…小太郎、まだ10歳だよねッ!?…10歳で、…もう、…そんな話をしてるのッ!?…そ、…それって、早くない!?

 すると小太郎は、

「最近の子供は発育が早いんだよッ!!学校でだって、もう性についての話も教えてもらってるんだ!!スパーダの子供の頃と一緒にしないでよッ!!

 と言い放った。その途端、

Mamma mia(マンマ ミーア)アアアアッッッッ!!!!そッ、それってッ、ぼ、僕を暗に年寄りって言ってるのと同じだああああッッッッ!!!!

 と、スパーダが甲高い悲鳴を上げていた。

「…なるほどな…」

 俺は呟くように言った。

「…あいつには…。…ラッキーには、少しお灸を据えてやらねばならんな…!!

 

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