歪んだ友情U 第6話
ドクターオブラーこと尾村豪の罠にかかり、体から力が抜けてしまっているブラックバイソン・矢野鉄也。その心の中には、絶望と恐怖がぐるぐると渦巻いていた。
(…ど、…どうして…、…こんなことに…ッ!!)
自分達の秘密基地・グラントータスの周りで、武装頭脳軍ボルトの怪人や戦闘兵・ジンマーを多く見かけるようになった。その原因が、今、目の前にいるイエローライオン・大原丈だったのだ。
自分の予想が的中し、絶望していると言うのに、それに輪を掛けて、豪と丈の罠にかかってしまった自分。
「…う…ッ、…あぁ…ッ!!」
体中が熱い。心臓がドキドキと高鳴り、今にも口から飛び出しそうなほどだ。
「…や、…止めろ…ぉ…ッ!!」
地に足が付いていない。背後から羽交い絞めにしている者が、鉄也を物凄い力で絞め上げていたのだ。体が弓なりになり、ブラブラと揺れる。そんな鉄也を背後から羽交い絞めにし、ゆっくりと持ち上げているのは、目の前にいるはずのイエローライオンに変身した丈だったのだ。
「…み…ッ、…見ないで…くれ…ぇ…ッ!!」
そんな鉄也の下半身。ブラックバイソンの光沢のある真っ白なスーツの中に、一際目立つ部分があった。
鉄也の2本の足の付け根。その中心に息づく、鉄也の男としての象徴、ペニス。それが光沢のある真っ白なスーツの中で大きく勃起し、淫猥な影を作っていたのである。
「…へえ…」
目の前にいる豪が、鉄也の勃起しているペニスをしげしげと眺める。その横には、丈がニヤニヤとしながらそれを見つめていた。そんな丈の右手は自身のペニスをゆっくりと揉みしだいていた。
「…うぁぁ…ッ!!」
顔を真っ赤にし、目を固く閉じ、目の前の恥辱に歯を食い縛って耐える鉄也。
「…随分大きいんだね、ブラックバイソンのここ。ピクピクと反応しているよ?」
そう言うと豪は、鉄也の勃起しているペニスをその細い指先でつつっと下から上へ撫でた。その途端、
「んああああッッッッ!!!!」
と言う鉄也の叫び声が部屋の中に響き渡った。
「アハハハハ…ッ!!」
豪が大笑いする。
「こりゃあ、いい!ちょっと撫でただけで、そんなにいい声を上げるなんてね!」
そう言うと豪は、横に立っていた丈に抱き付き、
「でも、丈ほど大きくないし、固くもないけどね…!」
と言い、下品な笑い声を上げた。
「…ッ!?」
その言葉に、鉄也は呆然とする。それでも豪は、
「丈のペニスは凄いんだよ?大きいし、太いし、固いし、熱いし!それで何度も何度も突かれて、僕はいつも気を失ってしまうのさ!でも、そうはさせまいと丈が更に突くものだから、僕は毎日、腰砕けさ!」
と言った。
「止めろオオオオッッッッ!!!!もう、止めてくれええええッッッッ!!!!」
次の瞬間、鉄也は叫んでいた。
「…丈…さん…ッ!!…どうして…ッ!!…どうしてこんなこと…ッ!!」
怒りと羞恥で顔を真っ赤にしている鉄也が、必死に丈を睨み付ける。すると丈は、
「あん?」
と訝しげな顔を向けたかと思うと、
「別にぃ?オレはただ、自分の欲望に従っているだけだぜぇ?」
と言った。
「…あなたって、…あなたって人はああああッッッッ!!!!」
怒りで体がブルブル震える。鉄也が、宙に浮いているその足を大きく振り上げようとしたその時だった。
「なぁ、豪様。ジョウヅノー。鉄也のケツに突っ込んでいいかぁ?」
不意に、鉄也を羽交い絞めにしていた丈が声を上げた。
(…え?)
振り上げようとした鉄也の右足が動きを止める。
(…今、…何て…?)
耳を疑った。さっきは、自分を羽交い絞めにしていた丈のことは「ジョウヅノー」だと言ったはずだった。なのに、今ははっきりと「丈」であることが分かった。
「ちょうど鉄也のケツの穴の部分がさぁ、オレのに当たってんだよ!まるで『入れてくれ!』って言わんばかりにさ!」
そう言うと、鉄也を羽交い絞めにしている丈がゆっくりと腰を前へ突き出し始めた。
「うああああああッッッッッッ!!!!!!」
そのあまりのおぞましい感覚に、鉄也が思わず悲鳴を上げ、その反動で腰をグンと前へ突き出した。その瞬間、嫌でも鉄也のペニスが前へ押し出される格好になる。
「おいおい、そんなに触って欲しいのかよ…!」
豪の隣りにいる丈はそう言うと、
「おい、ジョウヅノー。鉄也を下ろせよ!」
と言ったのだ。すると、鉄也を羽交い絞めにしていた丈は、
「…しょうがねぇなぁ…!」
と言い、鉄也を羽交い絞めにしたまま、ゆっくりと地面へ下ろしたのだ。
「…あ…あ…あ…!!」
鉄也の頭の中は混乱していた。今度は、背後にいる丈を「ジョウヅノー」と呼び、今、目の前にいる丈が「丈」だと言うのだ。どちらかが本物の丈で、どちらかがジョウヅノー。その見分けさえ付けば、さっさとここを脱出出来るのに…!
その時だった。
「フフッ!ねぇ、丈。ブラックバイソン、随分頭が混乱しているようだね…!」
鉄也の心の中を見透かしているかのように豪はそう言うと、再び不気味な笑い声を上げる。
「どっちが本物の丈で、どっちが頭脳獣なんだろうねぇ…!」
「…くっそぉぉぉ…ッッッ!!!!」
背後から絞め上げて来る丈を振り払おうと、懸命に体を動かす鉄也。だが、その体に思うように力が入らないのがもどかしい。すると、豪の横にいた丈が大きく溜め息を吐き、
「何だよ、鉄也ぁ。そんなに触って欲しいのかよ?」
と言い、ニヤニヤしながら鉄也に近付くと、ゆっくりと黄色のグローブに包まれた右手を差し出した。そして、鉄也の仰け反っている胸元へ手を置き、そこに現れている突起をクイッと押したのだ。その瞬間、
「あッ!?ああッ!!ああああッッッッ!!!!」
と鉄也が叫び声を上げ、ビクンと体を震わせた。
「フフッ!鉄也ぁ。おめぇ、すんげぇ、エロいな!」
そう言った丈のある部分を見た鉄也が小さな叫び声を上げた。
丈の2本の足の付け根。その中心に息づく、丈の男としての象徴、ペニス。それが大きく太く、真っ直ぐに臍へ向かって伸び、ベルトを窮屈そうに押し上げていたのだ。そして、その先端からはドクドクと淫猥に照り輝く液体が溢れ出ていた。
「おめぇがあんまりにエロいものだから、オレのもこんなになっちまったぜ!」
そう言うと丈は、鉄也の腰をガッシリと掴んだ。そして、それを鉄也のペニスにゆっくりと宛がったのである。
「…い、…嫌だ…!!」
鉄也が顔を左右に小刻みに振る。
「さぁ、一緒に気持ち良くなろうぜ、鉄也ッ!!」
「オレも一緒に気持ち良くなってやるぜ、鉄也ッ!!」
その瞬間、二人の丈が前から後ろから、ゆっくりと腰を上下に振り始め、前にいる丈は鉄也のペニスを、後ろにいる丈は鉄也の筋肉質な双丘の割れ目を刺激し始めたのである。
「んあッ!!ああッ!!ああッ!!あああッッッ!!!!あああッッッ!!!!ああああああッッッッッッ!!!!!!」
鉄也の叫び声が部屋中に響き渡った。