歪んだ友情V 第1話
アカデミア島――。
どこまでも透き通る青い海に浮かぶ小さな島。そこに存在したはずの科学アカデミア。世界中から選りすぐりの頭脳を集め、人類の発展と地球の平和と未来の為の人材を育てる目的として、様々な分野の科学者を養成し、育て上げる組織として国連によって設立されたそこには今、たくさんの真っ白な墓標が立ち並んでいた。
全てはここから始まった。武装頭脳軍ボルトの襲撃を受け壊滅し、ここで学んでいた3人の学生が武装頭脳軍ボルトに魅了され、ボルトの首領である大教授ビアスのもとへ赴いた。彼らにとって生命は全くの無意味・無価値であり、優れた頭脳のみが意義あるものであるとし、人類の大部分を下等な存在と考え、世界は優秀な天才が支配すべきだと考えた。
これに対し、当然のことながらボルトに立ち向かった若者、しかも、同じくこの科学アカデミア出身の学生が立ちはだかった。彼らは特殊な強化スーツを身に纏い、超獣戦隊ライブマンとしてボルトに立ち向かった。レッドファルコン・天宮勇介、イエローライオン・大原丈、ブルードルフィン・岬めぐみ。そして、この3人の同級生であり、ボルトに殺害された矢野卓二の弟でブラックバイソン・矢野鉄也、そして相川麻理の弟でありグリーンサイ・相川純一。
だが。
彼らの命懸けの攻防も虚しく、世界は少しずつ、ボルトに支配されようとしていた。
アカデミア島から1マイルほど離れた沖に、亀の甲羅のような形をしたドーム状の建物があった。
グラントータス。勇介達ライブマンが暮らしている海亀型の巨大海底移動要塞基地。
今、この内部はしんと静まり返っていた。そこに3人の若者がいても、だ。
「…てっちゃん…」
その中で、一番年下であろうと思われる少年がぽつりと呟いた。その目には最早、生気がなく、ただ、虚ろな視線を床に投げ掛けていた。グリーンサイ・相川純一。
「…てっちゃん…。…どうしてこんなことに…!」
みるみるうちに涙が溜まって行く。そんな純一を見ない振りをし、懸命に悔しさを堪えている男がいた。レッドファルコン・天宮勇介。握られた右拳がブルブルと震えている。そして、そんな勇介の横にはこれまた虚ろな表情を浮かべているブルードルフィン・岬めぐみがいた。
「…てっちゃんだけじゃない…!…丈さん…だって…!」
ひくひくとしゃくり上げる純一。そこにいるはずの2人の仲間、イエローライオン・大原丈と、ブラックバイソン・矢野鉄也の姿はどこにもなかった。
一方、漆黒の闇に閉ざされた宇宙空間に浮遊するヅノーベース。その大広間のようなところに1人の若者が静かに腰掛けていた。黒いタキシードに、似つかわしくないほど大きな白い蝶ネクタイ。一見、童顔に見えるその男の顔には自身に満ちた生気が漲っていた。尾村豪。
「…フフッ!」
勝ち誇った笑みを浮かべる豪から遠く離れたところには、黙って唇を噛み締めている派手な男・ドクターケンプこと月形剣史と、逆に生気がなく、虚ろな表情を浮かべている深紅の鎧に身を包んだ女・ドクターマゼンダこと仙田ルイがいた。
「余裕だね、ジョウヅノー」
豪の横には光沢のある鮮やかな黄色と白のスーツに身を包んだ、体格のがっしりとした男性が立っていた。頭脳獣ジョウヅノー。
「丈と鉄也を僕のものにした。それは即ち、僕がボルトの中で最も優秀であることを証明したんだ。いつまでも僕は落ち零れなんかじゃない。僕を見下していた奴らを、今度は僕が見下す番だ!」
「ああ。大したものですよ、豪様」
そう言うとジョウヅノーは、華奢で小柄な体の豪を背後から優しく抱き締めた。ジョウヅノーの出で立ちは、両腕、両足は光沢のある真っ白なスーツに覆われ、体は黄色を基調として、白いVラインが入っており、その間にはライオンを象ったエンブレムがあった。その姿はイエローライオンと同じだったのだが、どこか禍々しいその男。
そんな2人の目の前では、同じように光沢のある鮮やかな黄色と白のスーツに身を包んだ男と、光沢のある黒色と白のスーツに身を包んだ男が体を絡め合っていた。
「…あ…あ…あ…!!」
黒いスーツの男の体の上に、黄色のスーツの男が重なり合い、黒い男の体中に口付けをしている。イエローライオン・大原丈とブラックバイソン・矢野鉄也だ。
「…じょ、…丈…さん…ッ!!…丈さあん…ッ!!」
まだまだあどけない幼さを残す鉄也の顔が真っ赤になり、はあはあと荒い呼吸をする。そんな鉄也の体を愛撫するかのように優しく口付けたり、手で擦る丈。
「…気持ちいいか、…鉄也…?」
丈のその言葉に、鉄也がガクガクと頷く。そんな鉄也の、光沢のある白いズボンの中心部分、鉄也の2本の足の付け根にある鉄也の男としての象徴であるペニスがスーツを突き破って飛び出し、大きく勃起してドクンドクンと大きく脈打っていた。
「…フフッ…!」
丈はニヤリと笑うと、鉄也のそこへ顔を近付け、ゆっくりと口に含んだ。
…ジュブッ!!…ジュブッ!!
淫猥な音と共に、
「…ああッ!!…うああ…ッ!!」
と言う鉄也の嬌声が響く。
「…いつ見てもいい光景だね…!」
豪はそう言うと、ジョウヅノーの抱擁をゆっくりと解き、鉄也に愛撫をしている丈に近付いた。そして、鉄也と同じように光沢のある白いズボンから大きく飛び出している丈の太く逞しいペニスをギュッと握ったのである。その途端、
「んああああああッッッッッッ!!!!!!」
と丈が大声を上げ、体をビクンビクンと跳ねらせた。
「…僕も、…丈のが欲しいよ…!」
豪はそう言うと、丈のペニスを背後へグッと引っ張り、体をやや傾けるような姿勢になり、口の中へ咥えた。
「ああああッッッッ!!!!」
丈が喘ぎ声を上げる。
「ほらッ、丈ッ!!鉄也のを咥えてやれよ!」
豪がそう言うと、丈は握っていた鉄也のそれを口の中へ頬張った。
「んああああああッッッッッッ!!!!!!」
今度は鉄也が喘ぎ声を上げる。
ジュブッ!!ジュブッ!!
ジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボッッッッ!!!!
2ヶ所から溢れ出る淫猥な音がハーモニーを奏でる。そして、程なくして、
「んああああああッッッッッッ!!!!!!イクッ!!イクイクッッッ!!!!イクウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と、鉄也が体を大きく仰け反らせて叫んだ。その瞬間、
ドブッ!!ドブッ!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!ドププププププッッッッッッ!!!!!!
と言う鈍い音が聞こえ、鉄也の体が小刻みに跳ね上がった。
「んんんんんんんんッッッッッッッッ!!!!!!!!」
鉄也のペニスを口に頬張っている丈の口の中へ熱い液体が注ぎ込まれる。と同時に、
ドブッ!!ドブッ!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!ドププププププッッッッッッ!!!!!!
と言う鈍い音が聞こえ、今度は丈の体が小刻みに跳ね上がった。そして更に、
…ゴクッ!!…ゴクッ!!
と、丈の喉が大きく動き、鉄也が放った淫猥な液体を、音を立てて飲み込んだ。
「んんんんんんんんッッッッッッッッ!!!!!!!!」
今度は丈のペニスを口に頬張っていた豪が呻き声を上げた。だが、すぐに、
…ゴクンッ!!…ゴクン…ッ!!
と言う音を立てて、豪の喉が動いた。
「…あ…あ…あ…!!」
「…う…くううう…ッ!!」
鉄也と丈の体から一気に力が抜け、2人は折り重なるようにぐったりと横たわる。
「…フフフ…!!」
豪は口元に、丈が放った濃白色な淫猥な液体を滴らせ、ニヤニヤと不気味に笑っている。
「…次の標的は…」
そう言いながら、豪は鉄也を見つめている。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
顔を真っ赤にし、目を閉じたままの鉄也。その胸元が大きく上下し、そのたびにブラックバイソンのスーツがキラキラと輝く。
「…次の標的は、…グリーンサイ…、…相川純一だ…!」