歪んだ友情V 第11話
「おい、純一ッ!!いつまで寝てんだよッ!!さっさと起きろよッ!!」
真っ暗闇な意識の中で、鉄也の声が聞こえたような気がした。と同時に、バシャッ、と冷たい水が掛けられたのが分かり、純一の意識ははっきりと覚醒した。
「…つッ、…冷たい…ッ!!」
顔だけではなく、体中にひんやりとした感覚を覚え、純一は思わず悲鳴を上げる。そして、目の前にいる男達を見た瞬間、顔を真っ青にした。
「…て、…てっちゃん…!?…それに、…丈…さん…ッ!?」
光沢のある鮮やかな黒と白のスーツに覆われたブラックバイソンに変身した鉄也と、同じく光沢のある鮮やかな黄色と白のスーツに覆われたイエローライオンに変身した丈が立っていたのだ。そんな2人の頭部にはマスクはなく、ギラギラとした瞳を純一に投げ掛けていた。そして、その横にいる背の低い男を認めた時、純一は怒りにブルブルと体を震わせた。
「…ドッ、…ドクターオブラー…ッ!!」
その時だった。
ガシャッ!!ガシャガシャッ!!
乾いた金属音がし、体が痛いのに気付いた。
「…んなッ、…何だッ、これ…ッ!?」
純一が驚くのも無理はない。純一は柱のようなところに両手を後ろ手に、体もそこへ太い鎖のようなもので縛られていたのだ。両足は投げ出すような格好になり、そこに座らされていた。そして、純一も鉄也や丈と同じように光沢のある鮮やかな緑と白のスーツに覆われたグリーンサイの姿で、頭部はマスクに覆われてはいなかった。
「今頃気付いたのかよ…?」
丈が純一を侮蔑するように言う。その時、ドクターオブラー・豪が純一のもとへ歩み寄ったかと思うと、
「ようこそ、僕の城へ…!」
その時、純一は言い得ぬ恐怖を感じていた。
純一が知っているドクターオブラーはどこかひ弱で、極端なことを言えば、鉄也や丈と一緒に戦えば、倒せてしまえそうなくらいだったはずだった。だが、今のドクターオブラーは精気が漲り、不気味に開かれた瞳からは冷徹な、そんな視線を読み取れた。
「…お…、…のれ…ッ!!」
ガチャガチャと金属音を響かせながら、純一は懸命に豪を睨み付ける。そして、
「…丈さんと、…てっちゃんを元に戻せッ!!」
と怒鳴ってみた。だが、豪はフンと笑うと、
「おい、丈、鉄也。コイツを黙らせろ…!」
と言った。そして、それに呼応するかのように、鉄也がゆっくりと歩み寄り、純一の目の前にしゃがみ込んだ。そして、
「…うるっせぇよ、純一ぃ…」
と言ったかと思うと、目をカッと見開き、右手を物凄い勢いで突き出した。その瞬間、
ドゴオオオオッッッッ!!!!
と言う音が聞こえ、純一は一瞬、目の前が真っ白になった。
「…が…は…ッ!!」
純一のグリーンサイの鮮やかな緑色の腹部に、鉄也のブラックバイソンの黒いグローブが減り込んでいる。
「…て…、…っちゃ…ん…!!」
全身に鈍い痛みが走る。鉄也に散々痛め付けられた痛みもあったし、それよりも、今、こうして目の前に鉄也や丈と言う大切な仲間が自分を痛め付けようとしていると言う心の痛みもあった。
「…もう、…止めてよ…、…てっちゃん…!」
純一の目に涙が浮かぶ。だが、そんな純一の思いを裏切るかのように、鉄也がとんでもないことを言い出した。
「おい、純一ぃ。お前、お前のオチンチン、丸見えだぜ?」
「…え?」
突然、突拍子もないことを言われ、純一は思わず下半身へ視線を移動する。そして、
「…うう…ッ、…うわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と、悲鳴にならない悲鳴を上げた。
さっき、水を掛けられたせいなのか、純一の体中が水に濡れ、大部分、特に下半身はその光沢を失い、それに覆われている純一の太い足がクッキリと見えていた。そして、その2本の足の付け根部分にある、純一の男としての象徴であるペニスでさえも、その姿をクッキリと浮かび上がらせていたのである。
「…みッ、…見るなああああッッッッ!!!!」
顔を真っ赤にし、目を潤ませる純一。と、その時、豪の甲高い、下衆な笑い声が響いた。
「…おいおい、グリーンサイ、…じゃなかった、純一ぃッ!!…お前のオチンチン、かわいいんだな…!!」
「…うッ、…うるさいッ!!」
その部分を隠したくても、両手は縛られており、身動きが取れない。すると今度は鉄也が、
「いえいえ、豪様。純一のここ、普段は皮をすっぽり被って小さいのですが、大きくなると、それなりのものになりますよ?」
と言ったのだ。
「…て…っちゃ…ん…?」
その時、純一は深い闇の底へ突き落されたような感覚に陥った。
鉄也が放った言葉。まず、ドクターオブラーのことを「豪様」と呼んだこと、そして、純一自身の性器についてべらべらと暴露されたこと。
「…て…っちゃ…ん…」
いつの間にか、純一の頬に涙が伝っていた。
「…もう、…止めてよ…。…てっちゃん…。…丈さんも…」
だが、丈はそんな純一を見てフンと鼻で笑うと、
「おい、鉄也!純一のチンポ、でかくしてやれよ!」
と言い放ったのだ。
「んなッ!?」
その言葉に、純一はぎょっとする。そんな純一の目の前には鉄也が歩み寄っていた。そして、
「覚悟はいいか、純一ぃ?」
とニヤニヤと不気味な笑みを浮かべながらその場に座ると、純一の両足首を持った。
「…やッ、…やだ…ッ!!…てっちゃん…ッ!!」
そう言っている間にも、鉄也の右足が純一の2本の足の付け根部分に宛がわれる。
「…ッ!!」
その刺激に、純一はビクンと体を跳ねらせる。
「…て…、…てっ…ちゃん…!!」
怯えた表情で鉄也を見上げると、鉄也はフンと笑い、
「心配すんなよ、純一。お前を気持ち良くしてやるからさ!」
と言うと、純一の2本の足の付け根に突っ込んだ右足に力を込めた。そして、
「…行くぞ?」
と鉄也の目がギラリと光った瞬間、鉄也の右足がゆっくりと動き出した。
「…あッ!!…ん…ッ!!」
自身の男としての象徴が、優しく、ゆっくりと揉み込まれる。その刺激に純一は、
「…んあ…ッ!!…ああッ!!…は…ああ…ッ!!」
と声を上げてしまう。
「おいおい、純一!感じてんのかよッ!?」
丈が素っ頓狂な声を上げる。そして、
「まぁ、まだまだガキだから、やりたい盛りかぁ?」
と純一を揶揄した。
「そんなことないですよ、丈さん」
純一の股間を刺激しながら、鉄也が声を上げる。
「だって、こいつは女の子の手も握れない、うぶなやつですからね…!」
「…フン…!」
その時、豪が鼻で笑った。
「お喋りはそのくらいにして、さっさとやってしまえよ!」
豪がそう言った時、鉄也がニヤリと笑い、
「…だとさ…!」
と言ったかと思うと、純一の股間を優しく刺激していた足の動きを少しずつ早め始めたのだ。その途端、
「んあッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と、純一は大きな悲鳴を上げ始めたのだった。