どっちもどっち 第22話
「…んッ!!…く…ッ、…うう…ッ!!」
光沢のある黒い布生地の中で、大きく勃起したケンタの男としての象徴がビクンビクンと脈打ち、暴れている。
「…この刺激はどう、…ケンタぁ…?」
ブラックマスクの光沢のある黒い生地に覆われたケンタの男としての象徴を握り、ゆるゆると上下するブルーマスクの白いグローブを嵌めたアキラが顔を赤らめながら言う。
「…きッ、…気持ち…いい…です…ッッッッ!!!!…ア、…アキラ…様ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
その時、ベッドに横たわり、とろんと虚ろな表情をしたケンタの右腕がゆっくりと伸びる。そして、アキラの頭に手を掛けようとした時だった。
「あッ!!ダメだよッ、ケンタぁッ!!」
ケンタの横でベッドに座り、ケンタの股間のそれを上下していたアキラがぷっと顔を膨らませ、ケンタのそれから手を離した。
「…ッ!?…ああッ!!」
突然、刺激を止められて、ケンタは大きく腰を跳ねらせる。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
信じられないと言う表情でアキラを見つめるケンタ。その顔もアキラと同じように真っ赤になっていた。
「言っただろ?今日はケンタをいじめるって!!」
そう言うとアキラは、ケンタの両腕を肩の位置で真横へ伸ばした。そして、
「ケンタぁ。ベッドの端を握ってて!!」
と言った。
「…こうですか?」
と言うと、ケンタはベッドの両端を握った。その時、アキラがニヤリとしたのを、ケンタは見逃さなかった。
「…ア、…アキラ…様…!?」
心臓が大きく高鳴っている。何かをされそうな不安と期待がケンタを支配していた。
「フフッ!!」
アキラは笑うと、ゆっくりと立ち上がった。
「ケンタぁ。絶対に手を離しちゃダメだよ?」
そう言うとアキラは、ケンタのガッシリとした両足を足首のところで掴むと、ゆっくりと持ち上げた。
「んまッ、まさかッ!?」
ケンタが目を見開く。
「覚悟してね、ケンタぁ!!今日は、ケンタは悪にやられちゃうヒーローなんだからねッ!!」
そう言いながら、アキラはケンタの股間に足を捻じ込ませた。
「…や、…止め…ろ…ッ!!」
するとケンタも乗り気なのか、言葉遣いを変えた。
「フッフッフ!!お前の弱点を徹底的に責めてやるよッ!!」
そう言った瞬間、アキラはケンタの股間に捻じ込ませていた足を小刻みに動かし始めたのだ。
「うぐッ!?ああッ!!ああッ!!…ああああッッッッ!!!!」
ケンタは目をギュッと閉じ、アキラのされるがままになっている。
「止めろオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!止めてくれええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
体を捻れば簡単なことなのに、ケンタは一切体を動かさない。ひたすら、アキラにされるがままだ。
「フフッ!!どうだ、ブラックマスクぅッ!?僕の電気アンマの威力は!?」
「…あ…あ…あ…あ…!!」
その時、ケンタがうっすらと目を開き、アキラを見上げた。
「…き、…きも…、…きも…!!」
「気持ち良くないのか?じゃあ、これならどうだ?」
そう言うとアキラは、小刻みに振動を与えている右足をゆっくりと前方へ移動した。そして、大きく勃起し続けるケンタの股間のそれへ足を載せ、それを直接刺激し始めたのだ。
「うぐわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ケンタが大声を上げ、体を弓なりにした。
「ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
顔をブンブンと左右に大きく振り、目をギュッと閉じている。
「苦しめ苦しめッ!!ほぉらッ!!ほらほらああああッッッッ!!!!」
アキラも息を荒くし、ケンタの股間への刺激を続ける。
「うぐああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
そう叫んだケンタが突然、体をビクンと跳ねらせた。そして、
グチュグチュグチュ…ッ!!
と言う聞き慣れた音が聞こえ始めたのだ。
「…え?」
これにはアキラも気付き、ケンタの股間に刺激をしていた右足を止めた。
「うぐッ!?…はぁ…ッ、…はぁ…ッ…!!」
ケンタは目をパチパチさせ、大きく息をしている。その胸が大きく上下しているのが分かった。
「…まさか…!!」
アキラはそう言うと、右足をそっと上げた。そして、
「あッ!?」
と言う声を上げた。
「…あ…、…あぁぁ…ッッッッ!!!!」
ケンタの声が少し震えている。
「…ケ、…ケンタ…!?」
ケンタのブラックマスクのスーツ。その股間部分が光沢を失い、代わりにてらてらと淫猥に輝く粘着質な液体が溢れていたのだ。
「…だ、…大丈夫ぅ、…ケンタぁ?」
これには流石のアキラも心配になり、ケンタに問い掛けた。するとケンタは小さく微笑み、
「…アキラ…様…の…、…電気…アンマ…が…、…物凄く…気持ち良くて…!!」
と照れ臭そうに言った。するとアキラもニッコリと微笑み、
「…そっかぁ!!良かったあッ!!」
と言った。
「…アキラ様も、…濡れちゃってますね…!!」
アキラのブルーマスクのスーツ。その股間部分が同じように濡れているのを見つけたケンタが言った。
「だって…」
アキラも照れ臭そうに笑う。
「…大好きなケンタをいじめてるんだって思ったら、凄く興奮しちゃって…!!」
そう言ったアキラが、ケンタの股間のそれを再びギュッと握った。
「うぐッ!?」
ケンタが顔をしかめる。
「…フッフッフ…!!」
アキラがケンタのそれに顔を近付けながら笑う。
「…あ…、…あぁ…!!」
顔を上げ、怯えた表情でそれを見るケンタ。
「お前のエネルギー、全て吸い取ってやるよ、ブラックマスク…!!」
そう言うと、アキラはケンタのそれをスーツごとゆっくりと口の中へ含んだのだった。