どっちもどっち 第26話
「ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!出るッ!!出るッ!!出るううううううううッッッッッッッッ!!!!!!!!うおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ケンタの大声が部屋に響き渡った。ブラックマスクの光沢のある黒いスーツから飛び出した、ケンタの大きく勃起した股間のそれの先端が弾けたように思えた次の瞬間、
ドビュッ!!ドビュッ!!ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!ビュウウウウッッッッ!!!!ビュウウウウッッッッ!!!!
と、物凄い勢いで濃白色な液体が大きく弧を描いて飛び出した。
「うわああああッッッッ!!!!」
ケンタの大きく勃起した股間のそれを刺激していたアキラでさえ、驚いて声を上げるほどだった。
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!」
ケンタが小刻みに声を上げる。それに合わせるかのように、
ドビュッ!!ドビュッ!!ビュクッ!!ビュクッ!!
とケンタのそこからは、未だに白濁した液体が噴水がリズミカルに飛び出した。
「あッ!!あッ!!あッ!!あッ!!」
やがて、ピクピクと体を跳ねらせながら、ケンタが喘いだ。
「…すっげぇ…!!」
アキラはそう言いながら、ケンタのそこから溢れ出している液体を搾り出すかのように、ケンタのそれを何度も何度も力を入れて上下する。そのたびに、ケンタのそれは、
グチュッ!!グシュッ!!
と言う淫乱な音を立て、
「…んッ!!…く…ッ!!…んあ…ッ!!」
とケンタは顔をしかめながら声を上げる。
「…ケンタのこれ、…凄く濃いんだねッ!!…それに、…何だか物凄くいやらしいよ…!!」
アキラはそう言うと、今度はケンタのそれの先端を、人差し指でグリグリと撫で始めた。その途端、ケンタはカッと目を見開き、
「んあッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!」
と更に声を大きくし始めた。
「…え?」
アキラはきょとんとしながらケンタを見ている。
「…ア、…アキラ…様…ッ!!」
ビクビクと体を跳ねらせながら、顔を真っ赤にしたケンタがアキラを見る。いや、見ると言っても殆ど目を開けていない状態だ。
「…どしたの、…ケンタぁ…?」
分かっているのか分かっていないのか、そんな表情でアキラがケンタに尋ねる。
「…お、…お止め、…下さい…ッ!!」
「…え?…何で…?」
それでもアキラは、ケンタのそれの先端をグリグリと刺激する。
「…だッ、…だから…ッ、…い、…い、…い…!!」
「…い?」
これが最愛のアキラでなかったら、すぐにでも起き上がって殴っているところだ。アキラがこんなに天然だったとは…!!
「…だッ、…だか…ら…ッ!!」
もう限界。
「痛てええええッッッッ!!!!」
ケンタは大きく体を跳ねらせ、バタバタと暴れるようにした。
「うわああああッッッッ!!!!」
その反動でアキラが跳ね飛ばされるようになり、ドスンと言う音を立ててベッドから転げ落ちた。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
顔を真っ赤にして、汗びっしょりになっているケンタがベッドに大股を広げて座り、荒い息をしている。
「…痛…ったぁ…!!…んな…ッ、…何だよぉッ、…ケンタぁぁぁぁッッッッ!!??」
ケンタの足元に転がったアキラが、後頭部を押さえながら起き上がった。
「…い、…痛いんですよッ、アキラ様ぁッ!!」
そう言うとケンタは両足を揃えると、アキラの腕をグイッと引っ張った。
「…あ…」
抵抗する間もなく、アキラの体はケンタの膝の上にすとんと座り、ギュッと抱き締められた。その途端、
「うわああああッッッッ!!!!」
とアキラが悲鳴を上げた。
「…ケッ、ケンタぁッ!!…ぼッ、僕まで汚れちゃうよッ!!」
そうなのだ。ケンタのブラックマスクのスーツには、ケンタが吐き出した白濁の液体があちこちに飛び散り、ベットリとこびり付いていたのだ。そこへアキラが抱き締められ、アキラのパジャマを汚そうとしていたのだ。
「…アキラ様ぁ…!」
抱き締められた腕の中から見上げるようにしてケンタの顔を見たアキラ。
「…ケン…タ…?」
じっと見つめているケンタ。その瞳が妙に潤んでいる。
「…あれは反則ですよ、アキラ様」
「…あれって?」
きょとんとしているアキラ。するとケンタの顔がみるみるうちに真っ赤になり、
「…だから、…出たばかりのここを、グリグリすることですよッ!!」
と言った。
「…痛いの?」
「…ま、…まぁ…」
ケンタはそう言うと、アキラを抱き締めていた腕を離し、アキラを自由にするとその両腕をグッと掴んで言った。
「…出たばかりのここの先端をグリグリされると、痺れや痛みに似た感覚が襲って来るんですよ!!」
「…そう…なんだ…」
不意にアキラが目を伏せた。
「ああッ、もうッ!!」
突然、ケンタが大声を上げ、再びアキラを抱き締めた。
「アキラ様は知らないと思ったから、だから、言いたくなかったんですよッ!!」
「…うん…。…だって僕、…大人のオチンチンじゃないもん…」
「だぁかぁらぁ!!」
その時だった。アキラの体がふわりと宙に浮いたかと思った瞬間、ぼすんと言う音を立ててケンタのベッドの上に転がっていた。
「…ケ、…ケン…タ…!?」
アキラの体を覆うかのように、ケンタが四つん這いになっている。そして、じっとアキラを見つめていた。だが、急にフッと優しい笑みを浮かべたかと思うと、
「気にしなくていいよ、アキラ。それは人それぞれって、前にも言ったろ?」
と言い、ゆっくりと顔を近付けた。そして、
チュッ!!
と言うくすぐったい音を立て、
「…今度は、…アキラ様をいっぱい気持ち良くして差し上げます!」
と言った。
「その前に、ケンタの飛び散ったそれをちゃんと拭いてよッ!!」
アキラがぷっと顔を膨らませて言うと、ケンタはフッと笑い、
「かしこまりました」
と言い、ティッシュでブラックマスクのスーツにこびり付いている液体を拭き取ったのだった。