処刑!メガレッドU 第11話
「…マ、…マジ…かよ…!?」
巧が両手にジャラジャラと言う音を立てながら持っているものを見た瞬間、健太は顔を真っ赤にしてそう呟いた。
「フフッ!マジだよ〜♪」
巧は嬉しそうにそう言うと、ゆっくりと健太に近付いて来る。
「…や、…止めて…下さい…!!…巧様…ッ!!」
真っ白なTシャツ、光沢のある鮮やかな赤色のスパッツ、そして、適度に汚れた白い靴下と言う、何とも間抜けな格好で立たされている健太が声を震わせる。
「はいはい。奴隷は素直に言うことを聞くのっ!!」
いつの間にか、口調が子供のようになっている巧に怒りと言うか、戸惑いを覚えつつも、巧の前では逆らえないことを知っている健太は、
「…ッ!!」
と息を詰まらせた。
「…じゃあ、…まずぅ…!」
巧はそう言うと、健太の両腕を握った。そして、それを健太の体の後ろへ回した。
「…あ…あ…あ…!!」
その時、健太は巧の手に握られているものを見て声を上げた。
「…や、…止めろ…!!」
いくら巧の言いなりになるとは言えども、健太のプライドと巧に対する恐怖は同時に存在する。巧はクルクルと健太の手首に何かを巻き付け、
ガチャンッ!!
と言う乾いた金属音を立てた。
「…あ…あ…、…あぁぁ…!!」
自分の背中で、まるで手錠に掛けられたように両手首が繋がっていた。
「フフフ…!!」
巧は嬉しそうにニヤニヤと笑っている。
「…な、…何を…、…する気…ですか…?」
健太の声が本当に震えていた。だが、そんな健太の感情を無視するかのように、
「そんなに心配しなくてもいいよ、健太ぁ!」
と言い、再び健太に抱き付いた。
「キミは何にも心配することはないんだよ、健太。この間みたいな乱暴は今日はしないからさ!」
「…本当…ですか…?」
「うん!」
ニコニコしながら大きく頷く。
(…いや、その笑顔が十分怪しいんだけど…)
そんなことを言おうものなら、巧の機嫌を損ね、それこそ、何をされるか分からない。その時だった。
「今日はキミに、人形になってもらおうと思ってね!」
「…は?」
一瞬、耳を疑った。
「今からキミは一言も喋っちゃいけないんだ。呻き声とかも上げちゃダメなんだよ?キミはマネキン人形なんだから!」
「…は、…はぁ…」
金持ちのボンボンの考えることは良く分からない。一体、何をしたいのだろうか。健太はぼんやりとそんなことを考えてみる。
その時、巧の右手が再び健太の体を下りて行ったかと思うと、光沢のある鮮やかな赤いスパッツの中でふくよかな膨らみを形成している健太のペニスと2つの球体をキュッと握った。
「んあッ!?」
突然のことに素っ頓狂な声を上げる。
「だから、動くなって!」
健太が素っ頓狂な声を上げたのと同時に、巧が大声を上げる。
「だから、キミは今、マネキン人形なんだよ!だから、何をされても、声も出してはいけないの!」
そう言った巧の右手が徐々に握られて行く。
「…うぐ…ッ!?」
突然の鈍い痛みに目を大きく見開き、呻き声を上げる。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
これも声を我慢しろと言うのだろうか。懸命に歯を食い縛る健太。その時だった。
「別にここは声を出してもいいけど?」
巧がそう言った瞬間、それまでよりも更なる痛みが健太のそこを襲った。
「ううッ!?うあッ!?ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
巧の許可が出たその瞬間、健太の忍耐のたがが外れ、顔を真っ赤にして叫んでいた。
「痛てええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!止めてくれええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
後ろに回された両腕を大きく揺らす健太。そのたびに、両手首に巻き付いている手錠の鎖がジャラジャラと音を立てた。
「しょうがないなぁ!」
巧はそう言うと、健太のペニスと2つの球体を強く握り締めていた手を離した。
「…ッ!?…はぁ…ッ、…はぁ…ッ…!!」
何とか踏ん張って立ったまま、それでも腰をくの字に折り曲げる。
「…あれ?」
その時、巧が声を上げた。
「この間は同じことをしてチンポを勃たせていたのに、今日は勃たないんだね…?どこか具合でも悪い?」
その瞬間、健太は顔を真っ赤にした。
(ああ、お前といるから具合だって悪くなるんだよ!)
本当に言いたいのに、それが言えない。
「まぁ、いいや。取り敢えず、ここから先は、何をされても声を上げないでね!」
そんな健太の心を見透かしているのか否か、巧はそう言うと健太と距離を置いた。
「いいね、健太ぁ?キミは今からマネキン人形なんだ。指一本動かしちゃだめだからね!」
「分かりましたッ!!」
半ば自棄になって言うと健太は足をやや開き、後ろ手に手錠をかけられたまま、じっと巧を見下ろした。
「…やっぱ、…カッコいいよなぁ…!!」
巧がほうと溜め息を吐き、ほんのりと顔を赤らめる。
「…ッ!!」
それを見ていただけで鳥肌が立った。その悪夢は後に正夢となる。
「…フフフ…!!」
巧は低く笑うと、健太の両肩に両手を乗せる。そして、それをゆっくりと、健太の体に滑らせるようにして下ろし始める。その細く、しなやかな指が健太の体のある一点を通過した時、
「…ん…ッ!!」
と健太は思わず声を漏らし、顔を真っ赤にした。
「あれ?マネキンなのに、どうして声が聞こえるんだろう?」
ニヤニヤと笑いながら、巧は健太の体のある一点、適度に肉の付いた両胸の2つの小さな突起をつんつんと突いたり、その周りでくるくると円を描くように指を動かしたりする。
「…ん…ッ、…く…ッ!!」
顔を真っ赤にし、懸命にその刺激に耐えようとする健太。その体がブルブルと震え、必死に食い縛っている口元からは淫猥な唾が飛ぶ。
「おっかしいなぁ。マネキンなのに、どうして声が聞こえるんだろう?」
巧はそう言いながら、執拗なくらいに健太のそこを刺激し続ける。
「…あ…、…ん…ッ!!…く…ッ、…うう…ッ!!」
正直に言えば、健太は戸惑っていた。今まで味わったことのない刺激。まさか、そんなところまで感じるのだろうかと言う思いと同時に、それを巧に見つけられたと言う屈辱感でいっぱいだった。
「ンフフフ…!!」
勝ち誇ったように笑うと、巧はそれまで健太の両胸の突起を刺激していた指で、今度は健太のそれらをキュッと摘まんだのである。その瞬間、健太は体をビクンと硬直させたかと思うと、
「ンンンンンンンンッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と呻き声を上げ、目を大きく見開き、必死にその刺激に耐えていた。